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神編
982話 二皇と三楼
しおりを挟む「本当にお主は昔からそういうところがあるからのぉ。」
「ずっと子ども心を忘れないって言ってほしいね。」
「それより、どうすんじゃ。」
「まあ、そうだねぇ。特にすることなくない?」
「だって、連盟だってガロンド弱くはないわけで、これ以上やりようなくない?」
「確かにのぉ。わしのところも現在やれることはしっかりやっている。少し頭にその事を入れておくくらいのことしか出来ないのぉ。」
「せめて、いつどこで来るかわかればやりようあるけどね。」
「それは分からんが、少し小耳に挟んだ事があるんじゃよ。」
「革命軍に二皇と三楼が2人いると言われておる。」
「それはちょっと.....」
「正直、力がどれほどかは分からんが、勝機は全く見えないのじゃ。」
確かに、四覇であの強さだから二皇なんて勝てる気がしないな。
って昔の俺なら言うかもしれないな。
二皇と当たる時があれば神力の力を試させもらうとしよう。
「とりあえず、何か手は打っておくことにするよ。俺はジャンとウォラーレのためなら全力で手助けにいかせてもらうぞ。」
「なあに、わしらはそんなヤワじゃないわい。」
「ま、何か情報が入ったら共有し合おう。今回ばかりは脇を閉めなきゃいけないみたいだからな。」
「全くじゃよ。王というのは大変じゃよ。」
翔はガロンドへと戻った。このことを国民全てに伝えた。
いざとなったら、自分の身は自分で守る覚悟をしてもらう。
二皇と相対することになったら、正直勝てるかどうかよりも相手になるかの方が勝る。
だから、国民を守りきれる自信は全くない。
とはいえ、彼らも弱くはない。革命軍の下っ端くらいじゃ農民にも歯が立たないと俺は踏んでいる。
「あぁ、フォースも気をつけてくれ。」
「安心しろ。こちらは戦力がかなり拡大してるが故、二皇が来ても対処出来る。」
「じゃあ、翔よ。もっとゆっくり話したいのだが、これから訓練があるゆえ失礼するぞ。」
「あぁ。」
「すみません、翔殿。」
「いえ、フォースも訓練なんかするんですね。」
「以前の神族との戦い以来、何故か鍛えていらっしゃるのです。生まれてこの方努力とは無縁だった魔王様が。」
「努力なしであの強さなら、今のフォースは本当に最強なんじゃないですか?」
「恐らく、二皇にすら及んでいると思います。」
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