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神編
1011話 終着
しおりを挟むその後、革命軍の六割は捕えられ、三割は自決し、残りは行方をくらました。
捕らえた革命軍らは処刑や尋問、拷問をされるそうだ。
しかし、そのほとんどが黙秘を続けた。
まるで、それを口にできない理由があるかのように頑なに言わなかった。
そして、騒動が起こって2週間ほどがたった頃だった。
パチッ
「お目覚めになりましたか、陛下。」
「あぁ、ところで俺はどのくらい眠っていたんだ?」
「およそ、半月といったところですかね。」
「そうか。」
「陛下のおっしゃっていたことがそのまま起こりましたね。」
「あぁ、大半はな。まさか、俺の"全能"があそこで開花して、俺が二皇のアイントを倒すとは思わなかったがな。」
「それは、少し違いますよ。あの後、ムーシャ殿の連絡があり、"こちらで討ち取った"とおっしゃっていました。」
「なるほど、あの技でも死ななかったのかやつは。」
「それで、陛下に言われていたことは全て完了してますが、あと一つ」
「ファンドのことだろ。」
「えぇ。」
「言われた通りに"氷漬け"にしてはいますが.....」
ファン
翔は自分の魔力がどれほど出るかを確認した。
「ちょうどいい。あいつもそろそろ起こしてやるか。」
「陛下、起きたばかりなので休まれた方が.....」
「安心しろ。俺は常に万全だ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「こちらが.....」
翔の目の前には氷漬けにされたファンドの姿があった。
「ふむ、こうして見るとあまり損傷はないように見えるな。」
「そうでしょうか?」
「氷で直視は出来ないが、内部の傷は思ったほどだ。これなら、内蔵機能の大半を復元できるな。」
「じゃあ、魔法を解いてくれ。そして、解いたあとはー10℃ほどを保ってくれ。」
「かしこまりました。」
翔の従者が魔法を解き、ファンドの肌が完全に見えてきた。
「まずは内部の損傷を片付けよう。」
翔はそう言って、魔力を薄い紙のように伸ばした。
「これで内蔵を全て覆う。」
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