テンプレを無視する異世界生活

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サンデウロ大陸編

1032話 ムサシ

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「そういえば、ここの冒険者ギルドはどこにあるんだ?」

「なんだぁ、おめぇさん冒険者だったんか。」

「そうだ。」

「ランクはいくだべぇ。」

 翔は冒険者カードを見せた!!

「あらぁ、Zランクっていやぁあの1番強い人かい!」

「一応、ランク上ではそうなってるな。」

「それなら、あんたムサシさんといい勝負するんじゃないか。」

「ムサシというのも冒険者なのか?」

「そうだべ。ムサシさんはとっても強い剣使いたんべ。」

「なんでも2本の刀で敵を一刀両断するんだとよ。」

「未だに負け無しのレイワの英雄さね。」

「そんな人がいるのか。会ってみたいものだ。」


 翔は食事を終えて、冒険者ギルドへと足を運んだ。


 そこには、武士のような身なりをしたもの達が沢山いた。


 受付のお姉さんは着物を着て、いかにもという感じだった。


「すまない、名簿を見せてくれないか?」

「それでは、冒険者カードをお店ください。」


 名簿を見るためにはランクS以上のランクがなければ閲覧できないのだ。

 この名簿には個人情報が載っており、そこのギルドでの依頼を受けた数から成功回数など詳細に乗っているのだ。


パッ


 翔は冒険者カードを見せた。


「Zランク!?」

 受付のお姉さんの声が冒険者ギルド内へと響き渡った。

 個人情報というのはどこへ行ったのかは俺はしらない。


「す、すみません!では、名簿をお見せ致します!」


「Zランクだっていうではないか。」

「あんなに若いのにすごいではないか。」


 周りの視線が気になるのはもう慣れている。


 この名簿はランク順に並んでおり、高い順へと並んでいる。


 名簿に載るためには5回以上そこのギルドで依頼を達成しなければならないのだ。


「すまないが、この名簿にはSSランク以下の者しか載っていないんだが。」

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