異世界でネットショッピングをして商いをしました。

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「(うーん、どれも微妙だなぁ。)」


 査定フィルターを使い、キースが用意した品物を見るが利益が出ないものから、出ても銀貨1枚など薄利なものばかりだった。



「(ん!これは!)」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


・マリア夫人の装飾指輪 20億円


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「あのこれはどのくらいですか?」

「それは白金貨1枚ですな。」

「買います。」

「へ?」

「あ、これ買います。」

「では、即金でお願いします。」

「即金は無理です!」

「そんな自慢げに言われましても......。」

「これはどうですか?今、自分が持っている商品を買取ってください。それでそのお金でこの指輪を買います。」

「わかりました、では商品を見せてもらっても?」

 アキラは商品を見せた。

「これなどどうですか?」

「これはダイヤモンドではないですか!」

 違う、これは合成ダイヤモンドである。1カラット約9万円ほどだ。

 そして、この人工ダイヤモンドは5カラットだ。


「わかりました、ちょっとお待ちください。」


 キースは席をたち部屋をあとにした。数分して部屋へと戻ってきた。


「それでは、こちらをどうぞ。」

 持ってきたのは金貨が入った袋である。


「ここに白金貨3枚と金貨50枚が入っています。」

「えぇ!その値段で買取ってくれるのですか!」

「はい、これは唯一無二なものです。カラット数こそ少ないものの、細工は見事なものです。これを作れる技術者は世界を探してもいません。ですので、この値段です。」

「では、これは白金貨1枚です。先程の指輪の代金です。」

「勘違いしていませんか?指輪の代金を抜いてこの料金となっています。」

「え?」

「本当は白金貨4枚と金貨50枚の買取となってるんですよ。」

「(この「・職人細工の合成ダイヤモンド 20万円」が4億5000万円......)」


 アキラは価格の法外さに倒れそうになった。



「わかりました、それでは有難く受け取らせていただきます。」


 指輪と金貨の入った袋をアキラはストレージへと入れ、キース商会を去った。


「まさか、あんなにお金が増えるとは......。」



 その後、キースがあの合成ダイヤモンドを他の富豪に白金貨20枚売ったことを知るのはまだ先の話である。



「これで、資金もゲットして指輪もゲットだ。俺の予想が正しかったらこの指輪を売るととんでもないミッションがクリアされるはずだ。」
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