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03.人材集め
しおりを挟む「ソウマ様の言いつけ通り、類似した異能を持つものを連れてまいりました。」
「よくやった。じゃあ、俺が言った部隊の編成をした後に指揮官を集めろ。」
「承知しました。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「集めてまいりました。彼らが指揮官です。」
蒼馬は百人の人間を集めるように指示し、集めた人材で十人一組を十組作った。そして、その中の一人を指揮官として任命した。
「それじゃあ、お前らの異能を教えてくれ。」
「はい!第一部隊指揮官に任命されましたレグドと申します。異能は「能力分配」です!!」
この元気な180cm程の茶髪でガタイのいいレグドという男は平民出の十六歳で実家は農家であり、このように兵士として抜擢されたことによって舞い上がっていたのである。
「私は第二部隊指揮官のリナリナです。異能は「壁生成」です。」
大人しそうな第二部隊指揮官がリナリナといい、街の食堂でウェイターをしている十八歳の赤髪の眼鏡っ娘である。
・
・
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・
・
「以上バンッ__(⌒(_'ω')_┳━──===人が指揮官です。」
「わかった。早速だが仕事をしてもらう。三日後にリュク共同連盟国に戦争を仕掛ける。」
「?!?!?!」
ここにいるリグマと新任である指揮官10人はありえないほど驚いていた。
「こんなことで驚かれては困る。正確には俺がさっき採用した百人でリュク共同連盟国の兵20万を殲滅する。」
「…………。」
「な、なんのご冗談ですか……。」
かなりの間を置いてから、リグマは蒼馬にそういった。
「まっ、信用出来ないよな。じゃあ、今から説明するぞ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈一時間後┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「なるほど、これならいけるぞ。」
「あぁ、間違いなくいける。」
蒼馬の説明を受けて、その場にいる半数は勝てる見込みがあると判断した。
「あの、本当にいけるのでしょうか??」
そういったのは第五部隊指揮官の二十三歳の小柄の青年レーニンだった。
「あぁ、十中八九いける。」
レーニンの綺麗な青い目を見て、蒼馬はそう断言した。
「そうですか……わかりました。」
「まあ、かなりしんどいと思うが、この戦いでリュク共同連盟国に支払ってもらう賠償金の半分を今回参加した兵士で分配するといい。それが報酬だ。」
「半分って本気ですか!!ソウマ王!!」
「本気だ。ほら、見てみろこいつらの目を。少しはやる気が出たか?」
「はい!!!!」
こうして、ギランドはリュク共同連盟国との戦争を三日後に行うことになった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それにしても本当によかったのでしょうか?」
「あぁ、大丈夫だ。あいつらはこの戦いに本気になる他ない。」
「確かにソウマ王の希望した人材の必須条件に 「金を渇望しているもの」というのがありましたが、金の為に命をはれますかね?」
「リグマ、お前は生まれてからずっと貴族だろ?」
蒼馬はリグマにそう問いかけた。
「はい、そうです。」
「それじゃあ、お前はこの戦いで知ることになるよ。人間がどれだけ金に操られてるかってのがな。」
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