純和風お宿を異世界で

白いモフモフ

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渡人 2

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 『だから言ったじゃないですか。“女性扱い”だと。あのとき貴方は聞いてなかったのですか』
とナビ君から声が耳に届いた。無い!記憶に無い!

「あ、じゃぁこの相部屋になろうって声かけた意味も理解してなかった?」

 フェインの問いに「どういうこと?」と聞けば「レイプ防止の為」という答えが返ってきた。

「だってさぁ、僕たちみたいに小さい体の子は普通の人には力じゃかなわないじゃない?だから下手な人と相部屋になんてなったら犯されかねないから。でも、ちょうどミコトが居てさ、“あ、この子なら同類だから大丈夫ラッキー”って思ったんだよね。」

 カルチャーショックとはこういうことだろう。真っ白な頭は何も考えつかない。

「そっか、ミコトはこういう事も教えないといけないんだね。うん、わかった!任せてよ!
僕、家ではチビ扱いで頼られる事なかったから頼られるの嬉しい~。なに?なに聞きたい?」

「えーと、何を聞いて良いかも分からない状態?」

 そっか~と呟くフェインの目は無くなったプリンの容器に注がれて(無くなっちゃった)と聞こえてきそうな目をしている。美味しかったようで良かった。

「じゃあ、色々お話ししていきながらだね?」

 そうなるのだろう。宜しくと言えばフェインの方はこんな事で良いのならと応えてくれ、明日からまた頑張ろうと励まし合って眠った。


 朝はフェインが朝食をとってきてくれたので部屋で食事を済ませてまたもや薬草採取へ。今日は2人で森の入り口へ来ていた。
 ……絶対領域?やってますよ。安全第一だけど護身用にちょっと良いものを持ち込んでいたことを思い出した。
その名も“ハンドガン”。モデルガンともいう。これって風魔法で速さを倍増させればすごい武器になるんじゃない?まだまだ実戦する気もないし出来ないだろうけど、今度家に帰ったら出しておこう。

 フェインに僕の絶対領域の事を教えたけどフェインにはこの領域の枠が見えてないらしいので半信半疑のようだ。でも取り敢えずは安全らしいというのは伝わったので2人で採取にとりかかる。やっぱり……入口付近はあまり無い。声をかけて森の縁に沿って少し方向をかえる。向かう先は家の方だ。

「そういえば泉の傍に群生地が有るって聞いたよ。」

 泉?水を売る人が水を汲みに来る所かな?そう思ってフェインに連れられて来た所はやっぱり以前、水売りのおじさんの後をつけて来た所だった。

『角ウサギが来ます。絶対領域を広げて下さい。』

 突然のナビくんの声に馴れてきた絶対領域を2メートル広げると、わずか5秒程後にまたもやドガン!と音をたてて突っ込んで来た。今回は目を回しただけらしいのでとどめの必要がある。
 結果から言えば僕はちゃんととどめを刺した。
まぁ、魔法のおかげだ。浮遊の魔法を習った時にこういう場合の事をちゃんと考えていたんだ。僕にはまだ剣を持って…なんて無理。だから買ってきた斧を浮遊させて上から落とした。

「すごいよ!カナタ、角ウサギ捕まえた!」

 フェインはやったね!と言ってくれたけどなんだか複雑だった。……現代っ子の甘さなんだとわかってはいてもね。
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