集団転移ですよ。

白いモフモフ

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到着

 ウルとサイールの馬に交互に乗せてもらいながら数時間後、お昼を過ぎたあたりにやっとたどり着いたのは“王都・エーメ”だ。
 エーメは城壁に囲まれた街だった。石を積み上げた壁の高さは五階くらいか?厚さもすごくて教室くらいはある。壁の中に兵士の人が住んでるんだって。圧倒だよ。あ、でも昔の日本のお城も城門に人を配置した造りもあったな。そう思えば、この壁は江戸時代とかのお城の石垣っぽい。

 少しひんやりとした壁の中で僕たちは身分証を作って貰うべく登録する場所に移動した。ここで早瀬君に聞いて楽しみにしていた自分のステータスを知ることになる。
 結果は……予想はしてた。してたけど!この『体力・低』って傷つくわぁ。
 ステータスはHPとか数字で現されなくてもっと大雑把な感じで低・並・高・超で現れた。先生達ですら並なので仕方ないけどね。あ、僕たちの保護者さん達は皆様、超でした。でもね、気になってた魔力は“高”と出た!今後が楽しみだよ。

 魔法適正は複数出た。水・風・地の3つと癒しと料理のスキルだった。ナオは風・地・火と同じく癒しと料理のスキル。先生は火と槍のスキル、佐藤は風・地を、内田は火と水を、相澤は風を。そして3人のスキルは体術だった。魔法適正はともかくスキルは今までの経験が現れてると思う。……あれ?じゃぁ僕とナオの剣道は?……うん。忘れよう。
 カードに名前、適正、スキルが記された。本当ならこのカードには住所や緊急連絡先、属してるギルドやパーティー名等も入るらしいが今は空欄だ。このあと健康診断を受けたら住民登録をして、そこでもう少し追加記入されるんだって。

「2人ともこっちだよー。」という声に振り向くと小型の馬車が待っていた。街中はこの小型馬車に乗せられて移動するらしい。

「歩かなくて良かった~って思うでしょ?でもね、この馬車は迷子防止の為なんだってさぁ~。ほら、いかにも物語の中の街じゃない?だから僕ら日本人を歩かせるとあっち行ってみたりこっち覗いたりして収集がつかないんだって。大抵は数人で渡って来るから案内人も大変だよね?」

 アハハーと笑いながら裏話を話してくれた早瀬君はそのまま簡単に街の説明もしてくれた。こちらの文字が日本語に似ているのはやはり教頭先生?と思っていたら、最初に来たグループが教えていたらしい。

「異世界チートで無双はもう無理だよ~。料理、便利グッズ、機械……できそうなものはもう大抵やられてる。自動車とか電話とかならまだ残ってるよ。」

 いやいや、そんなの組み立てられる学生や先生はいないから。あ、電話……使えるみたいなんだ。スマフォの電源はなぜか減らずにバッテリーは魔素で補給されるらしく僕らのスマフォはネット機能無しなら使い続けられるというのでありがたい。因みにすでに早瀬君の番号やアドレスは登録済だ。電話とメールが使えるのはありがたいよね。
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