スーパー忍者・タカシの大冒険

Selfish

文字の大きさ
112 / 157

第112話: グルージュ人のお告げ - 未来からの奇妙なメッセージ

しおりを挟む
すべての混乱が収まった後、ピンクスーツと黄色サングラスのグルージュ人は、改めてタカシたちに感謝を伝えた。

「いやー、本当に助かったよ!これで恐竜とロボットの戦争も止まったし、未来も安泰だ!」
ピンクスーツのグルージュ人がペコリと頭を下げた。

「そうだね、でも忘れちゃいけないよ。これから君たちが向かう場所は、もっと大変だからね!」
黄色サングラスのグルージュ人が意味深な微笑みを浮かべる。

「大変って…何が待ってるんだよ?」
タカシが尋ねると、彼らは大げさに声をそろえて言った。

「それは、未来の超絶カオスな事件だ!」
「は?また意味不明なことを言いやがって…。」
タカシが頭をかきながらボヤくと、ピンクスーツの男がさらに続けた。

「このスカスカ大陸の謎が解明されたと思ったら、それは単なる序章にすぎない!次に君たちが直面するのは、伝説の『奇跡のマフィン岩』だ!」
「奇跡のマフィン岩…?なんだよそれ、またくだらない名前だな!」
ユウジが呆れると、黄色サングラスがキラリと光る。

「聞け!そのマフィン岩には、すべての時空を支配する12のカギが隠されているのだ!」
「12のカギ?」
タカシたちは首をかしげる。

「そうだ。だが、そのカギを手に入れるには、過去・現在・未来の3つの試練を乗り越えなければならない。そしてその試練をクリアするには、君たちのチームワークが試されるのだ!」
ピンクスーツが真剣な表情で言う。

お告げの内容:試練の詳細

黄色サングラスのグルージュ人がポケットから謎の巻物を取り出し、厳かに広げた。そこにはこんな文字が書かれていた。

試練1: 過去のカギを探せ!
過去の世界に行き、伝説の忍者たちが隠した「イカスミペン」を手に入れるべし。だが、気をつけろ!過去の住人は超せっかちだ!

試練2: 現在のカギを見つけよ!
現在の世界では、カギが「なぜか超巨大なプリンの中」に隠されている。プリンを崩さずに取り出すことが求められるが、崩すと大惨事が起こるらしい…。

試練3: 未来のカギを守れ!
未来の世界では、カギが「ピンポン玉サイズの太陽」に変化しており、それを冷やさないと爆発する。だが、冷やしすぎると凍結して消えるので注意せよ!

タカシたちは呆然とした表情で巻物を見つめた。

「ええー!何だよこれ!難易度高すぎるだろ!」
タカシが叫ぶと、ピンクスーツのグルージュ人が肩をすくめた。

「まあまあ、忍者ならこれくらい乗り越えられるでしょ?」
「いや、忍者関係ないし!」
タカシは抗議したが、ユウジが巻物をじっと見つめていた。

「でも、このカギを集めれば…もしかして全時空を操ることができるのか?」
「その通り!」
黄色サングラスが得意げに答える。

グルージュ人からのプレゼント

「ただし、試練を乗り越えるためには、これを持って行くといい!」
ピンクスーツが言いながら、奇妙な道具を手渡してきた。それは…

1. 時空ホイッスル: 吹くと時間が逆戻りするが、音があまりにもダサい。
2. 忍者パンケーキ: 食べるとエネルギーが回復するが、むせるほど甘い。
3. グルージュ帽子: 被ると透明になるが、なぜか靴だけは見える。

「これをうまく使いこなせば、君たちは試練を乗り越えられる!」
「いや、全部欠陥品じゃねーか!」
タカシがツッコミを入れると、ポッチが帽子をかぶって言った。

「見て見て!透明になった!」
しかし、その足元だけがハッキリと見えている。

「完全に逆効果だろ…。敵に狙われるわ!」
タカシが呆れる中、ユウジはパンケーキを一口食べて咳き込んでいた。

「甘すぎてヤバい…これ、戦闘どころじゃなくなるやつだ!」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

処理中です...