スーパー忍者・タカシの大冒険

第116話: 伝説の三忍を探せ！忍者タカシ、修行への第一歩

「よし、決めた！」
タカシがゼリーを食べながら決意を新たにした。
「伝説の三忍、サルトビイチスケ、ハットリゼンゾウ、フウマオオタロウを見つけ出して、修行してやる！」

ユウジが頭を掻きながら言った。
「おいおい、その三忍って、どこにいるかもわからないんだろ？無駄足になるんじゃないか？」

ポッチはゼリーを頬張りながら、相変わらず食欲全開。
「タカシ、ゼリー持ってくるなら手伝うぞ。でも三忍って…名前だけで既にクセ強すぎじゃねえか？」

三忍の情報収集

旅を再開したタカシたちは、まず情報を集めることにした。途中、通りかかった村で奇妙な老人に出会う。老人の名はゲンゲンバッハ。何やらただならぬ雰囲気を醸し出しているが、その顔はとてもユルい。

「お若いの、伝説の三忍を探しとるとな？」
ゲンゲンバッハは竹筒を吸いながら尋ねる。

「そうなんだよ！知ってるなら教えてくれ！」
タカシが食い気味に聞くと、老人はうなずきながら語り始めた。

三忍の居場所のヒント

「まずサルトビイチスケは、どこかの山奥でサルたちに囲まれて暮らしておる。噂では、彼の技は風を操り、サルみたいに木から木へと飛び回るらしい。」
「で、ハットリゼンゾウは、町の裏通りで密かに忍術道場を開いておるが、生徒がいないらしく、一日中ひとりでお手玉しておるそうじゃ。」
「最後のフウマオオタロウは、海辺の洞窟で波と戯れておるそうじゃ。ただし、海藻に囲まれすぎて忍者というより漁師に見えるとか…」

サルトビイチスケのもとへ

タカシたちはまずサルトビイチスケを探すため、山奥へと向かった。山道を進む中、突然サルたちが現れ、周囲を囲んだ。

「ウキウキ！ここから先は通さないウキ！」
サルのリーダーらしき者が叫ぶと、ポッチがふらふらと近寄り、バナナを差し出した。
「ほれ、これで通してくれよ。俺たち忙しいんだ。」

しかし、サルたちはバナナに目もくれず、突然ジャンプしてタカシに攻撃を仕掛けてきた！

「何だコイツら！強すぎる！」
タカシが叫ぶと、突然木の上から颯爽と男が飛び降りてきた。彼こそ、サルトビイチスケだった。

サルトビイチスケとの修行

「よく来たな、若者よ！」
イチスケは派手な赤い忍び装束をまとい、背中にバナナをしょっている。

「修行を受けに来たのか？ならばまず、このサルたちと遊んでこい！」
タカシは戸惑いながらも、サルたちとの追いかけっこを始める。だが、サルたちは予想以上に速く、全く追いつけない。

「ダメだ…全然捕まえられない！」
タカシが息を切らして座り込むと、イチスケが笑いながら言った。
「忍者に大事なのは体力だけじゃない。観察力と瞬発力だ！」

イチスケは木の枝を一本取り、華麗な動きでサルたちを一瞬で集めてしまった。

新たな技「風影の舞」

「いいか、風を味方につけろ。」
そう言うと、イチスケは忍術を披露した。風が巻き起こり、彼の姿がサルたちの間を瞬く間に駆け抜ける。

「これが、俺の技『風影の舞』だ。お前もやってみろ！」

タカシは何度も失敗しながらも、ようやく風を使って木々の間を飛び回ることができるようになった。

「よし、これで一つ目の修行は終わりだ。」
イチスケが笑顔で言うと、サルたちが一斉に拍手（？）を始めた。

次なる目標へ

イチスケに別れを告げ、次はハットリゼンゾウを探すため町へ向かうタカシたち。ユウジがふとつぶやいた。
「なあ、これ全部クリアするの、めっちゃ時間かかる気がするんだけど。」

タカシは苦笑いしながら答えた。
「大丈夫だ。忍者は時間との戦いにも強いはずだ！」

ポッチはゼリーを口にしながら一言。
「いや、その前に俺たち、ゼリーが尽きそうだぞ。」

こうして、タカシたちの修行は始まったばかりだが、次なる試練も波乱の予感で満ちていた。