スーパー忍者・タカシの大冒険

第149話 側近たちの大暴走！

タカシ一行は影の谷を越え、「ズールダークパレス」に向かって歩みを進めていた。すると、突然、前方の霧の中から何やら大きな影が現れる。

「タカシ、来たわよ！魔王ズールの手下たちよ！」とウースラ・ポッチが叫ぶ。
だが、霧が晴れると現れたのは、ズールの側近たちであった。

側近たちの登場シーン
1. グランゴリ・ポッチャーノの巨大フライパン
最初に姿を現したのはグランゴリ・ポッチャーノだった。巨大なフライパンを肩に担ぎながら、油を撒き散らしつつ進んできた。
「ふははは！我がズール様に仕える最強の料理人、グランゴリ・ポッチャーノ様だ！まずはこの悪魔のミートボールを食らえ！」
彼がフライパンから投げつけてきたのは、異常に硬そうな黒焦げのミートボール。
「な、なんだこれ！？全然避けられない！」とタカシ。
ミートボールは地面に激突し、大爆発を起こした。しかし爆風よりも臭いが強烈で、タカシたちは鼻を押さえながら逃げ惑う。
ウースラ・ポッチが叫ぶ。「この臭い、やばい！タカシ、息止めて！」
ユウジはポロリと呟いた。「…焼肉のタレが欲しいな…」

2. ラビット・ザ・キラリの華麗（？）な奇襲
次に現れたのは、ウサギ耳をつけたラビット・ザ・キラリだった。
「お待たせ～！私の美貌に惑わされて、攻撃なんてできないわよね？」
彼女はキラキラのポーズを決めながら、飛び跳ねて接近してくる。
タカシは目を細めてボソッと呟いた。「え、なにこれ…え、戦うの？」
しかし、キラリはポーズを決めるだけで全然攻撃してこない。逆に、自分のポーズを確認するために鏡を取り出し始めた。
「キラリさん！何してるんですか！」と、後ろから声が飛んできたのは軍師のバルバ・シャカリーノだった。
「ああ、ごめんなさい！ちょっとウサギ耳の角度が気になっちゃって！」

3. 迷子のドグマ・サスライオン
その時、さらに巨大な剣を持った男が現れる。「タカシ！お前たちはここで終わりだ！」
ドグマ・サスライオンが満を持して登場した…と思いきや、背後から別の方向に歩き出す。
「あれ？どっちが敵だ？」とサスライオン。
ズールの部下たちが一斉に叫ぶ。「そっち、味方の陣地！戻ってこい！」
タカシは思わずため息。「…なんか、これで大丈夫か？」

混乱の戦場

側近たちはそれぞれ自分の持ち場で必死に戦おうとするが、連携が取れておらず、どんどん混乱していく。
ポッチャーノのミートボールが味方のラビット・ザ・キラリに命中して気絶、サスライオンは完全に迷子になり、バルバ・シャカリーノの長ったらしい作戦は誰も聞いていない。

ズールダークパレスの遠くからその光景を見ていた魔王ズールは、額に手を当てながら呟いた。
「…なんだこの茶番は。敵の忍者よりもお前たちが問題だ。」

タカシたちは果たして、この個性豊かなズールの側近たちを撃破できるのか？そして、ズールの計画の真相は！？