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4 .運命の魔女
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ソフィアさんは、扉にシャレた金文字で大きく会長室と書いてある部屋の近くまで来ると立ち止まり、またクルリと綺麗に1回転した
すると、いままで着ていた女神さまのような白いロングドレスと毛皮のコートから、つばの広い魔女のトンガリ帽子を被り、黒いローブにマントを着た姿になった
ソフィアさんは2人の服装を軽くチェックした後、会長室の扉をノック、すぐに返事があり中に入った
出迎えたのはいかにも有能な感じのする女性秘書さん、挨拶を交わし帽子を脱いで奥の部屋に案内してもらう
奥の部屋には大きな机があり、小柄で上品な50歳ぐらいの女性が、冷静な表情で書類の山を凄い速さで処理していた
でも、こちらに気がつくとすぐに立ち上がって歩み寄り、ソフィアさんを抱きしめる
「ソフィア久しぶりだねぇ、元気だったかい」
「ご無沙汰してしまいって?、いやいやイザベル会長、先週もお会いしましたよね!」
「ふふふ、そんな細かいことは気にしないでいいのよぉ、ああこの子がソフィアの弟子で、私の孫弟子になるエミリーちゃんだね」
「まあ、可愛い~♡」
いきなり会長に抱きつかれ、頭を撫でられていると心がホンワカして安らぎ、意識が薄れて眠くなってきた
「あらあら、ごめんなさい私ったら、つい悪い癖が出たみたい」
会長が離れると急に目が覚めた、何か自然発動系の魔法にかけられたらしい、ニコニコと笑ってるけど怖い人(汗)
それから、会長は私が森で迷子になった夜のことを懐かしそうに話す
「あの日は魔女の集会、サバトが盛大に開かれていたのに、ソフィアが無断で抜け出して、エミリーちゃんを探しに行ってしまったので困ったのよねぇ」
会長は情緒不安定なのか、演技なのか、目を3角にして怒ったと思えば、すぐに目を潤ませ、また笑顔になったりと表情が目まぐるしく変わる
「エミリーちゃん、薬師試験の合格おめでとう、あの時の小さな女の子が、もうこんなに立派な薬師さまになったんだねぇ、そして今度は健気にも選ばれし魔女を目指さしてくれるなんて私は嬉しいよ」
私は「魔女に、しかも選ばれし魔女なんて聞いてないよぉ」と思ってソフィアさんを見ると、なんでもいいから会長の話に合わせろと、目で言っていた
仕方なく無理に調子を合わせようとしたらテンパってしまい、あらぬことを口走り、噛んだ
「はい、私は世のため人のため、必ずやソフィアさんと会長さんのご期待に沿えるような、強きをくじき弱きを助ける、立派な選ばれし魔女になるため、日々精進し、刻苦勉励、粉骨砕身、百折不撓、努力いたしましゅ」
会長さんは私が噛んだのがつぼに入ったらしく大受け、ソフィアさんはなんかビミョーな顔をしていた
でも、会長さんには色々と予定が詰まっていたらしく20分ほどすると、さっきの出来る秘書さんが部屋に入って来て会長さんに何か囁くと、そこで涙と笑いの会見はあっけなく終了。
私は訳が分からないままソフィアさんに手を引かれ、塔のソフィアさんの部屋まで連れて来られた
部屋には本棚が立ち並び、広くはないけれど落ち着いた雰囲気、 奥には研究や実験を行うソフィアさん専用の部屋があるらしい
2人が椅子に腰掛けると白衣を着た助手らしき人が、すぐに紅茶とケーキを出してくれた
そして、向かいに座ったソフィアさんは、手を広げ手品師の真似をする
「タネ仕掛け、ちょことアルよ」
ゴソゴソと服のボケットをさぐり小さな桐の箱を差し出す
私が桐の小箱を開けてみると、箒に乗った魔女を象った金のブローチが入っていた
この金のブローチは魔女協会の会員証で、もう私の会員登録まで済ませてあるとソフィアさんは言う
「ごめんなさいね、時間が無かったとはいえ、あなたに詳しい説明もなしに魔女登録した上、いきなり会長にまで会わせてしまって」
「エミリーちゃん、あなたは男性2人と違い、自分は魔法師なんか目指さなくてもよい、薬師で十分だとか思っていたようだけど、実はそう簡単には行かないんだよね」
ソフィアさんはあの夜、私を村まで送ってから会長さんの所へちゃんと謝罪と報告に行ったらしい
すると会長さんから魔女の集会を無断で抜け出した事をネチネチと責められ、報告連絡相談が無い、報連相、報連相とポパイのように追及され、苦し紛れの弁明に追い込まれてしまった
「会場のベランダで休憩していたら、森の様子が変だったので、樹々のざわめきや風の声をよく聞いてみると、あの子が一刻の猶予もない危険な状態だと分かったので、連絡する間もなく慌てて飛び出したんです」
「だけど、エミリーは転生者で稀有な才能と魔力を持っているから、将来は必ず選ばれし魔女に育って魔女協会に貢献してくれるはずです」
ソフィアさんはいつの間にか老獪な会長の奸計にハマまり、エミリーを自分の愛弟子として責任もって、
選ばれし魔女に育てると約束をさせられてしまったという
「だから、私も頑張ってサポートするからエミリーちゃんは薬師だけでなく、魔法師、錬金術師、冒険者、あらゆる道をとことん極めて欲しい、転生者のあなたにはそれだけの魔力と才能があるのよ」
「出来れば立派な選ばれし魔女として名実共に認められ、競走率の高いこの塔にエミリーちゃん専用の広い研究室を確保出来るようになって欲しいわ」
ソフィアさんは、魔法使いは魔力を頻繁に扱う関係で、エルフと同じぐらい寿命が長くなるから、いくらでも魔術の勉強が出来る
だから、真面目にコツコツとやってさえいれば、選ばれし魔法使いになれるのだと力説する。
本当は薬師になっただけでも、私には十分過ぎるけど、転生も運命、森でソフィアさんに助けられたのも運命、優秀な魔女になるのも運命、「運命の魔女」なんてとってもロマンチックだよね、テヘへ
「ソフィアさんの言う通り、全て偶然ではなく定められた運命なのでしょう、私がこの世界に転生したのは魔女になるためだったのかも知れません、だから自分のためにも選ばれし魔女になれように頑張って見ようって思います」
運命だとおだてられ、雰囲気に流されてしまったとはいえ、とうとう私は大変なことを安請け合いしてしまったのです。
だから、今なら答えてくれそうな気がしたので、前々から気になっていたソフィアさんの年齢と、町の公園にあった古い魔女の像の関係について聞いてみることにしました
その古い魔女の像の台座には「町を疫病から救った魔女ソフィー」と記されており、しかも、その出来事は100年以上も前のことだったのです
ソフィアさんはよく50年前のことを「この間」と言ったり、100年も前の事件を見て来たかのように話すのを不思議に思っていたので、いつの間にか魔女の像がソフィアさんの姿と重なっていました
「公園の古い魔女の像、あの100年以上前の魔女ソフィーって、ソフィアさんのことじゃないんですか、出来ればソフィアさんや会長さんの本当の年齢を教えてください、お願いします」
私が思い切って聞いてみたら、ソフィアさんは頭を抱え、うつむいたまま黙っていたが、しばらくすると呻くように低い声で話し始めた
「クックック、よく気づいたねエミリーちゃん。OK、OK、私がその正義と真実の使徒、魔女の像のソフィーよ」
「でも、魔女に昔のことを聞いてはいけないわ、ちょっと前なら憶えちゃいるが100年前だと、ちと分からねぇなあ、ミナトのヨーコ♪」
「そう魔女の年齢だよね、私が152歳ぐらい、イザベル会長は300歳ぐらいだったかしら」
ソフィアさんによると魔女の塔がこの森の奥深くに造られたのは、魔女が妖女や鬼女として嫌われ、異端裁判で火炙りの刑に処される酷い弾圧や差別を受けた苦難の時代
ある魔女が隠れ家として小さな魔女の塔を築き、そこに避難して来る魔女がどんどん増え、今の巨大な魔女の塔になったという
そして、その魔女、始まりの魔女はまだどこかで手をかえ品を変え、人知れずひっそりと生きているという都市伝説もあって、誰にも魔女の本当の寿命は分からないらしい。
いくら魔女の寿命が長いとはいえ、私は薬師と魔女の2本立てという難しい道を歩みながら、他の勉強もしなければいけない
だから、ソフィアさんがいくら支援してくれても、この先どれだけ時間がかかるのかも分からないし、本当に達成出来るのかどうかも分からない
だけど、もう引き返せないところまで踏み込んでしまった以上、私はソフィアさんにもらった御守りの小さな磁石を頼りに、深い魔女の森を何処までも前を向いて進んで歩いて行くしかないのでしょう。(了)
すると、いままで着ていた女神さまのような白いロングドレスと毛皮のコートから、つばの広い魔女のトンガリ帽子を被り、黒いローブにマントを着た姿になった
ソフィアさんは2人の服装を軽くチェックした後、会長室の扉をノック、すぐに返事があり中に入った
出迎えたのはいかにも有能な感じのする女性秘書さん、挨拶を交わし帽子を脱いで奥の部屋に案内してもらう
奥の部屋には大きな机があり、小柄で上品な50歳ぐらいの女性が、冷静な表情で書類の山を凄い速さで処理していた
でも、こちらに気がつくとすぐに立ち上がって歩み寄り、ソフィアさんを抱きしめる
「ソフィア久しぶりだねぇ、元気だったかい」
「ご無沙汰してしまいって?、いやいやイザベル会長、先週もお会いしましたよね!」
「ふふふ、そんな細かいことは気にしないでいいのよぉ、ああこの子がソフィアの弟子で、私の孫弟子になるエミリーちゃんだね」
「まあ、可愛い~♡」
いきなり会長に抱きつかれ、頭を撫でられていると心がホンワカして安らぎ、意識が薄れて眠くなってきた
「あらあら、ごめんなさい私ったら、つい悪い癖が出たみたい」
会長が離れると急に目が覚めた、何か自然発動系の魔法にかけられたらしい、ニコニコと笑ってるけど怖い人(汗)
それから、会長は私が森で迷子になった夜のことを懐かしそうに話す
「あの日は魔女の集会、サバトが盛大に開かれていたのに、ソフィアが無断で抜け出して、エミリーちゃんを探しに行ってしまったので困ったのよねぇ」
会長は情緒不安定なのか、演技なのか、目を3角にして怒ったと思えば、すぐに目を潤ませ、また笑顔になったりと表情が目まぐるしく変わる
「エミリーちゃん、薬師試験の合格おめでとう、あの時の小さな女の子が、もうこんなに立派な薬師さまになったんだねぇ、そして今度は健気にも選ばれし魔女を目指さしてくれるなんて私は嬉しいよ」
私は「魔女に、しかも選ばれし魔女なんて聞いてないよぉ」と思ってソフィアさんを見ると、なんでもいいから会長の話に合わせろと、目で言っていた
仕方なく無理に調子を合わせようとしたらテンパってしまい、あらぬことを口走り、噛んだ
「はい、私は世のため人のため、必ずやソフィアさんと会長さんのご期待に沿えるような、強きをくじき弱きを助ける、立派な選ばれし魔女になるため、日々精進し、刻苦勉励、粉骨砕身、百折不撓、努力いたしましゅ」
会長さんは私が噛んだのがつぼに入ったらしく大受け、ソフィアさんはなんかビミョーな顔をしていた
でも、会長さんには色々と予定が詰まっていたらしく20分ほどすると、さっきの出来る秘書さんが部屋に入って来て会長さんに何か囁くと、そこで涙と笑いの会見はあっけなく終了。
私は訳が分からないままソフィアさんに手を引かれ、塔のソフィアさんの部屋まで連れて来られた
部屋には本棚が立ち並び、広くはないけれど落ち着いた雰囲気、 奥には研究や実験を行うソフィアさん専用の部屋があるらしい
2人が椅子に腰掛けると白衣を着た助手らしき人が、すぐに紅茶とケーキを出してくれた
そして、向かいに座ったソフィアさんは、手を広げ手品師の真似をする
「タネ仕掛け、ちょことアルよ」
ゴソゴソと服のボケットをさぐり小さな桐の箱を差し出す
私が桐の小箱を開けてみると、箒に乗った魔女を象った金のブローチが入っていた
この金のブローチは魔女協会の会員証で、もう私の会員登録まで済ませてあるとソフィアさんは言う
「ごめんなさいね、時間が無かったとはいえ、あなたに詳しい説明もなしに魔女登録した上、いきなり会長にまで会わせてしまって」
「エミリーちゃん、あなたは男性2人と違い、自分は魔法師なんか目指さなくてもよい、薬師で十分だとか思っていたようだけど、実はそう簡単には行かないんだよね」
ソフィアさんはあの夜、私を村まで送ってから会長さんの所へちゃんと謝罪と報告に行ったらしい
すると会長さんから魔女の集会を無断で抜け出した事をネチネチと責められ、報告連絡相談が無い、報連相、報連相とポパイのように追及され、苦し紛れの弁明に追い込まれてしまった
「会場のベランダで休憩していたら、森の様子が変だったので、樹々のざわめきや風の声をよく聞いてみると、あの子が一刻の猶予もない危険な状態だと分かったので、連絡する間もなく慌てて飛び出したんです」
「だけど、エミリーは転生者で稀有な才能と魔力を持っているから、将来は必ず選ばれし魔女に育って魔女協会に貢献してくれるはずです」
ソフィアさんはいつの間にか老獪な会長の奸計にハマまり、エミリーを自分の愛弟子として責任もって、
選ばれし魔女に育てると約束をさせられてしまったという
「だから、私も頑張ってサポートするからエミリーちゃんは薬師だけでなく、魔法師、錬金術師、冒険者、あらゆる道をとことん極めて欲しい、転生者のあなたにはそれだけの魔力と才能があるのよ」
「出来れば立派な選ばれし魔女として名実共に認められ、競走率の高いこの塔にエミリーちゃん専用の広い研究室を確保出来るようになって欲しいわ」
ソフィアさんは、魔法使いは魔力を頻繁に扱う関係で、エルフと同じぐらい寿命が長くなるから、いくらでも魔術の勉強が出来る
だから、真面目にコツコツとやってさえいれば、選ばれし魔法使いになれるのだと力説する。
本当は薬師になっただけでも、私には十分過ぎるけど、転生も運命、森でソフィアさんに助けられたのも運命、優秀な魔女になるのも運命、「運命の魔女」なんてとってもロマンチックだよね、テヘへ
「ソフィアさんの言う通り、全て偶然ではなく定められた運命なのでしょう、私がこの世界に転生したのは魔女になるためだったのかも知れません、だから自分のためにも選ばれし魔女になれように頑張って見ようって思います」
運命だとおだてられ、雰囲気に流されてしまったとはいえ、とうとう私は大変なことを安請け合いしてしまったのです。
だから、今なら答えてくれそうな気がしたので、前々から気になっていたソフィアさんの年齢と、町の公園にあった古い魔女の像の関係について聞いてみることにしました
その古い魔女の像の台座には「町を疫病から救った魔女ソフィー」と記されており、しかも、その出来事は100年以上も前のことだったのです
ソフィアさんはよく50年前のことを「この間」と言ったり、100年も前の事件を見て来たかのように話すのを不思議に思っていたので、いつの間にか魔女の像がソフィアさんの姿と重なっていました
「公園の古い魔女の像、あの100年以上前の魔女ソフィーって、ソフィアさんのことじゃないんですか、出来ればソフィアさんや会長さんの本当の年齢を教えてください、お願いします」
私が思い切って聞いてみたら、ソフィアさんは頭を抱え、うつむいたまま黙っていたが、しばらくすると呻くように低い声で話し始めた
「クックック、よく気づいたねエミリーちゃん。OK、OK、私がその正義と真実の使徒、魔女の像のソフィーよ」
「でも、魔女に昔のことを聞いてはいけないわ、ちょっと前なら憶えちゃいるが100年前だと、ちと分からねぇなあ、ミナトのヨーコ♪」
「そう魔女の年齢だよね、私が152歳ぐらい、イザベル会長は300歳ぐらいだったかしら」
ソフィアさんによると魔女の塔がこの森の奥深くに造られたのは、魔女が妖女や鬼女として嫌われ、異端裁判で火炙りの刑に処される酷い弾圧や差別を受けた苦難の時代
ある魔女が隠れ家として小さな魔女の塔を築き、そこに避難して来る魔女がどんどん増え、今の巨大な魔女の塔になったという
そして、その魔女、始まりの魔女はまだどこかで手をかえ品を変え、人知れずひっそりと生きているという都市伝説もあって、誰にも魔女の本当の寿命は分からないらしい。
いくら魔女の寿命が長いとはいえ、私は薬師と魔女の2本立てという難しい道を歩みながら、他の勉強もしなければいけない
だから、ソフィアさんがいくら支援してくれても、この先どれだけ時間がかかるのかも分からないし、本当に達成出来るのかどうかも分からない
だけど、もう引き返せないところまで踏み込んでしまった以上、私はソフィアさんにもらった御守りの小さな磁石を頼りに、深い魔女の森を何処までも前を向いて進んで歩いて行くしかないのでしょう。(了)
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