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第三部隊はアレンベールに入った。
ミルアージュもアレンベールの事を知ってはいたが、来るのは初めてだった。
農村を通ったが、本当に何もない。
草木は枯れ、ボロボロの家が並んでいる。
人々は痩せ細り、視線すら合わない。
死を待つだけの状態…そんな言葉がぴったり合うその状況に第三部隊の隊員達も目をそらす者も多かった。
思っていたより状況は悪い。
農村を通っているが、どの村も同じような感じだった。
アレンベールの中心地も同じ状況だろうか。
国王からアレンベールへの支援物資と資金は多めにもらっていた。
王家の契約が絡むアレンベールに対し、大臣達は渋々、国庫を開いた。
だが、アレンベールが全体的がこの状態なら全く足りそうにない。
ミルアージュはすぐにクリストファーに手紙を書き、追加の支援と医療班の派遣を依頼した。そしてもう一つある許可を取りたかっため、その旨も付け加えた。
国庫から出すのが難しければ、王太子妃予算から出すように伝えているから出してくれるはずだ。今年はまだ何も使っていなかったのだから。
早馬を走らせたし、すぐに伝わると思うけど…早くしないと間に合わない。
アレンベールの民はもうもたない。
そんな事をすればルーマンは王家の契約を破る事になる…
アレンベールの保護が最大の約束事なのだから。
村々に兵士たちを数人残し炊き出しの準備をさせた。
炊き出しだって全く足りないが、ないよりマシだ。追加支援が届くまで生き延びて欲しいと祈るような気持ちで先に進む。
アレンベールの領主が住む街も完全にさびれており、街全体が廃墟のようになっていた。
店は閉まっており、もう街として機能していない。
人々は見かけるが…もう限界なのがわかる。
「こんな事が…」
どうしてここまでなるまで助けを求めなかったのか。
領主としての判断が遅すぎる…
ミルアージュはイラつきが増していた。
もう少し早ければ、違う道を選べる可能性があった。
だが、最優先事項は領民の命をつなぐ事のみだ。
アレンベール再建に回すお金など出せるはずもなかった。
すぐに領主の住む屋敷から使いの者が来たが、部隊を見て目を大きくした。
それを見てミルアージュは部隊を連れてきたのはやはり失敗だったと思った。
人数は少なめであり軍に詳しい人間なら武力行使など考えないが、普段からそんなものに縁のない人々なら…脅威として捉えられる恐れは十分にあった。
だが、どうしてもクリストファーが譲らなかった為、ミルアージュが折れたのだ。
屋敷内に入るのも無理そうね…
そう部隊が皆で屋敷内には入れない。
屋敷内に少人数で入って襲われれば、外の部隊は手も足も出なくなる。
クリストファーの命令が最優先の隊長が許してくれるはずがない。
案の定、領主との話し合いは屋敷ではなく第三部隊で準備したテントで行うこととなる。
はぁ、この状況にアレンベールの人達が警戒しなければいいけど。
出だしから確実につまずいている。交渉に影響するのは間違いない。
王城から人が向かう事は伝えられていたが、その書簡の中にも国王や王太子は行けない旨が書かれていた。約束事が破棄されたと思われていてもおかしくない。
そこに持ってきて軍隊の投入。
そして、アレンベールを疑っているような態度。
よく思われたいと思うのは無理だろう。
ミルアージュの嫌な予想は当たっていた。
アレンベール側は完全に警戒モードに入ってしまった。
アレンベールは元々、不毛な地だった。
その上、天候に恵まれず不作が続き、領民達は食べるものにも困り、もう死ぬしかない状態となっていた。
アレンベール側はどうしようもなくなって、ただ王城に助けを求めただけなのだ。
暴動が起きるという誤報として伝わっているなど考えてもなかった。
アレンベールに支援ではなく制圧にきた。
そう捉えてしまった。
税もまともに納められない自分達に制裁を加えにきたと勘違いをしてしまっていた。
話し合えば、きっと理解し合えたはずだ。
村々で炊き出しなどの支援はアレンベール領主の所まで伝わっていず、お互いに疑心暗鬼になっていた。
誤解と疑うような言動によりアレンベール領主が最悪の結論を選ぶ決意をさせてしまった事にミルアージュ達はまだ気づいていなかった。
ミルアージュもアレンベールの事を知ってはいたが、来るのは初めてだった。
農村を通ったが、本当に何もない。
草木は枯れ、ボロボロの家が並んでいる。
人々は痩せ細り、視線すら合わない。
死を待つだけの状態…そんな言葉がぴったり合うその状況に第三部隊の隊員達も目をそらす者も多かった。
思っていたより状況は悪い。
農村を通っているが、どの村も同じような感じだった。
アレンベールの中心地も同じ状況だろうか。
国王からアレンベールへの支援物資と資金は多めにもらっていた。
王家の契約が絡むアレンベールに対し、大臣達は渋々、国庫を開いた。
だが、アレンベールが全体的がこの状態なら全く足りそうにない。
ミルアージュはすぐにクリストファーに手紙を書き、追加の支援と医療班の派遣を依頼した。そしてもう一つある許可を取りたかっため、その旨も付け加えた。
国庫から出すのが難しければ、王太子妃予算から出すように伝えているから出してくれるはずだ。今年はまだ何も使っていなかったのだから。
早馬を走らせたし、すぐに伝わると思うけど…早くしないと間に合わない。
アレンベールの民はもうもたない。
そんな事をすればルーマンは王家の契約を破る事になる…
アレンベールの保護が最大の約束事なのだから。
村々に兵士たちを数人残し炊き出しの準備をさせた。
炊き出しだって全く足りないが、ないよりマシだ。追加支援が届くまで生き延びて欲しいと祈るような気持ちで先に進む。
アレンベールの領主が住む街も完全にさびれており、街全体が廃墟のようになっていた。
店は閉まっており、もう街として機能していない。
人々は見かけるが…もう限界なのがわかる。
「こんな事が…」
どうしてここまでなるまで助けを求めなかったのか。
領主としての判断が遅すぎる…
ミルアージュはイラつきが増していた。
もう少し早ければ、違う道を選べる可能性があった。
だが、最優先事項は領民の命をつなぐ事のみだ。
アレンベール再建に回すお金など出せるはずもなかった。
すぐに領主の住む屋敷から使いの者が来たが、部隊を見て目を大きくした。
それを見てミルアージュは部隊を連れてきたのはやはり失敗だったと思った。
人数は少なめであり軍に詳しい人間なら武力行使など考えないが、普段からそんなものに縁のない人々なら…脅威として捉えられる恐れは十分にあった。
だが、どうしてもクリストファーが譲らなかった為、ミルアージュが折れたのだ。
屋敷内に入るのも無理そうね…
そう部隊が皆で屋敷内には入れない。
屋敷内に少人数で入って襲われれば、外の部隊は手も足も出なくなる。
クリストファーの命令が最優先の隊長が許してくれるはずがない。
案の定、領主との話し合いは屋敷ではなく第三部隊で準備したテントで行うこととなる。
はぁ、この状況にアレンベールの人達が警戒しなければいいけど。
出だしから確実につまずいている。交渉に影響するのは間違いない。
王城から人が向かう事は伝えられていたが、その書簡の中にも国王や王太子は行けない旨が書かれていた。約束事が破棄されたと思われていてもおかしくない。
そこに持ってきて軍隊の投入。
そして、アレンベールを疑っているような態度。
よく思われたいと思うのは無理だろう。
ミルアージュの嫌な予想は当たっていた。
アレンベール側は完全に警戒モードに入ってしまった。
アレンベールは元々、不毛な地だった。
その上、天候に恵まれず不作が続き、領民達は食べるものにも困り、もう死ぬしかない状態となっていた。
アレンベール側はどうしようもなくなって、ただ王城に助けを求めただけなのだ。
暴動が起きるという誤報として伝わっているなど考えてもなかった。
アレンベールに支援ではなく制圧にきた。
そう捉えてしまった。
税もまともに納められない自分達に制裁を加えにきたと勘違いをしてしまっていた。
話し合えば、きっと理解し合えたはずだ。
村々で炊き出しなどの支援はアレンベール領主の所まで伝わっていず、お互いに疑心暗鬼になっていた。
誤解と疑うような言動によりアレンベール領主が最悪の結論を選ぶ決意をさせてしまった事にミルアージュ達はまだ気づいていなかった。
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