わがまま妃はもう止まらない

みやちゃん

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レンラグスにミルアージュ達は到着した。

「王がすぐ会うそうだ。ミルアージュが来ると聞いてから夜も眠れなかったらしい。」
そう言って笑うブラン。

マリア王女の為に涙を流せるブランだ。
レンラグス王との間に何があれば、こんな風に憎しみを向けることができるのだろうか…



謁見の間にミルアージュは通された。
一応マリア王女暗殺未遂の容疑者ではあるが、その罪が確定するまではルーマンの王太子妃である。
逃げ出さないよう周囲に兵士が多く置かれている以外は通常の他国訪問と変わらない形となっていた。

とはいえ…

「ブラン、さすがにエスコートはないんじゃない?一応容疑者よ。」

ミルアージュは呆れながら言う。
がっつりとミルアージュの手を取ってブランは歩いている。
レンラグス側も驚いた顔でミルアージュとブランを見た。

ミルアージュとブランの関係性に驚いているのか、ミルアージュの顔を見てカミーラ王女を思い出し驚いているのかはわからないが…

「ミルアージュの側にいないと何かあった場合守れないだろう。それにここの方が王の顔を良く見れる。」
ミルアージュの耳元でブランは囁いた。

王の玉座の前まで来るとミルアージュは頭を下げる。

「カミーラ姉上…」
王からそんな言葉が漏れた。

顔を上げて良いと言われていない為、王の表情を見る事はできないが、絞り出すような怯えた声をしていた。

そんな声も一瞬で終わった。

「この者を殺せ!」
王が叫び、兵士たちに命令した。
兵士たちが剣を抜こうとしたが、ブランが手で制止する。

「王、それは許されません。ミルアージュ妃はアンロック王女であると同時にルーマン王太子妃です。二国を敵にまわすのは得策ではありません。」
ブランが王に進言する。

「そんな事はどうでもいい。早くこの者を殺せ!お前達がしないなら私が殺す。」

王は玉座から立ち上がり、護衛の剣を奪い取りミルアージュの前に立った。

ミルアージュに剣を向ける王…
周囲の者達もオロオロとその状況を見つめる。

沈黙を破ったのはミルアージュだった。
「…今のあなたの行いは王としてこの国のためですか?それとも私情を優先していますか?」

ミルアージュは王に問いかけた。

プルプルと震えながらミルアージュに剣を向けながら叫ぶ。

「うるさい!いつもいつも私の上をいき見下していたのはお前だ!」

ミルアージュとカミーラが王の中で重なっているようだ。

どれだけお母様に怯えて生きてきたのだろう…義弟レンドランドもミルアージュに対しコンプレックスを持っていて自殺未遂をした。立ち直れなければ、この王のようになっていたのだろうか…

「カミーラはあなたの事を見下してもなければ、恨んでもいません。」
ミルアージュは王に向かって言い切った。
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