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皆アルトがミルアージュに跪き、手を握りボロボロ涙を流す様子をただただ見つめていた。
「アルト…あなた隊長でしょう。やめなさい。」
ミルアージュは顔が引きつりながら何とか言葉を発した。
早く泣き止めと目で強く訴えていたが、アルトには伝わらなかった。
強く言えないのは何も言わずに出てきてしまったという罪悪感があるから。
先にブチギレたのはクリストファーだった。
「いい加減にしろ!いつまでミアに触っている!」
そう怒鳴ったが、アルトはクリストファーをチラッと見てミルアージュに視線を戻した。
自国の王太子に対し無視を決め込んだようだ。
「我慢しているのにその態度は何だ?」
クリストファーの苛立ちは最高潮に殺気立っていた。
アビーナルも第三部隊もそんなクリストファーの様子にビクついた。
「隊長…いい加減に空気を読んでください。私達の主君ですよ。無視はしないでください。」
いたたまれず副隊長はアルトを止めに入った。
クリストファーなら剣を抜き向かってくるのも時間の問題だと確信していたからこの事態を早く収束させたかった。
ミルアージュが行方不明になって第三部隊はクリストファーが司令官を務めている。
上官であるクリストファーを無視するなと副隊長は言いたかっただけだったのにアルトの返答は思いもよらないものだった。
「俺の主人は姫だけだ!」
「は?何を言うのですか!今の第三部隊の司令官はクリストファー様ではないですか。」
副隊長は驚いてアルトが何を言い出したのかわからなかった。
「生涯、姫に仕えると王にも宣言している!」
アルトはドヤ顔だ。
アルトは元々脳筋だ。
そんな事は皆わかっている。
だが、ここ何ヶ月かは策略や感情のコントロールも学んでいたはずなのに。
「これは想定以上だな…ミアと会えて振り切れたのか。」
この状況を作り出したクリストファーでさえ、驚いていた。
ミルアージュの命令以外は聞かない。
そう見せつけたかったのは間違いないが、王太子の言う事を聞かないというのはさすがにまずい。
王太子より王太子妃につく。
それをこんな風に堂々と宣言するなんて常識的にありえない。
将来将軍を見据えるならなおさらだ。
そのアルトの発言に真っ先に反応したのがミルアージュだった。
ミルアージュはパンとアルトの手を払いのけ冷ややかな視線を向けた。
「姫…」
ミルアージュの様子を見たアルトも我に返った。興奮も一気に冷め、ミルアージュを見つめた。
「アルトあなたは何を言っているかわかっているの?」
「…わかっております。」
「わかっていてそう言っているのなら余計に問題よ!あなたが仕えるべきなのは私ではなくここにいる王太子です!」
ミルアージュはクリストファーの方に手を伸ばした。
将来、将軍となるべきアルトが仕えるのはクリストファーだ。
生涯ミルアージュに仕えるなどあり得ない。
アルトは跪いたままミルアージュから説教されていた。
周囲の者たちはミルアージュがなぜ王軍の隊長を説教しているのかなどどうでもよかった。
それよりも「ここにいる王太子」というミルアージュの言葉に反応してしまったから。
「アルト…あなた隊長でしょう。やめなさい。」
ミルアージュは顔が引きつりながら何とか言葉を発した。
早く泣き止めと目で強く訴えていたが、アルトには伝わらなかった。
強く言えないのは何も言わずに出てきてしまったという罪悪感があるから。
先にブチギレたのはクリストファーだった。
「いい加減にしろ!いつまでミアに触っている!」
そう怒鳴ったが、アルトはクリストファーをチラッと見てミルアージュに視線を戻した。
自国の王太子に対し無視を決め込んだようだ。
「我慢しているのにその態度は何だ?」
クリストファーの苛立ちは最高潮に殺気立っていた。
アビーナルも第三部隊もそんなクリストファーの様子にビクついた。
「隊長…いい加減に空気を読んでください。私達の主君ですよ。無視はしないでください。」
いたたまれず副隊長はアルトを止めに入った。
クリストファーなら剣を抜き向かってくるのも時間の問題だと確信していたからこの事態を早く収束させたかった。
ミルアージュが行方不明になって第三部隊はクリストファーが司令官を務めている。
上官であるクリストファーを無視するなと副隊長は言いたかっただけだったのにアルトの返答は思いもよらないものだった。
「俺の主人は姫だけだ!」
「は?何を言うのですか!今の第三部隊の司令官はクリストファー様ではないですか。」
副隊長は驚いてアルトが何を言い出したのかわからなかった。
「生涯、姫に仕えると王にも宣言している!」
アルトはドヤ顔だ。
アルトは元々脳筋だ。
そんな事は皆わかっている。
だが、ここ何ヶ月かは策略や感情のコントロールも学んでいたはずなのに。
「これは想定以上だな…ミアと会えて振り切れたのか。」
この状況を作り出したクリストファーでさえ、驚いていた。
ミルアージュの命令以外は聞かない。
そう見せつけたかったのは間違いないが、王太子の言う事を聞かないというのはさすがにまずい。
王太子より王太子妃につく。
それをこんな風に堂々と宣言するなんて常識的にありえない。
将来将軍を見据えるならなおさらだ。
そのアルトの発言に真っ先に反応したのがミルアージュだった。
ミルアージュはパンとアルトの手を払いのけ冷ややかな視線を向けた。
「姫…」
ミルアージュの様子を見たアルトも我に返った。興奮も一気に冷め、ミルアージュを見つめた。
「アルトあなたは何を言っているかわかっているの?」
「…わかっております。」
「わかっていてそう言っているのなら余計に問題よ!あなたが仕えるべきなのは私ではなくここにいる王太子です!」
ミルアージュはクリストファーの方に手を伸ばした。
将来、将軍となるべきアルトが仕えるのはクリストファーだ。
生涯ミルアージュに仕えるなどあり得ない。
アルトは跪いたままミルアージュから説教されていた。
周囲の者たちはミルアージュがなぜ王軍の隊長を説教しているのかなどどうでもよかった。
それよりも「ここにいる王太子」というミルアージュの言葉に反応してしまったから。
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