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「かまわない。話を続けろ。」
レンドランドは政務官に話を進めるよう促す。
政務官は周りを見た後、息を吐き覚悟を決めた。
大臣を敵に回しても証言するというのはかなりの勇気がいる事だろう。
「はい。ミルアージュ様がいなければ、この国はこんなに早く大国にはなっていなかったと思います。」
政務官は恐る恐る話し出した。
驚きを見せたのは大臣や貴族達だけで他の政務官や補佐官達は頷いていた。
「ミルアージュ様の行った治水工事や農業設備の強化により採れる作物は格段に増えました。」
そう一人の政務官がいうと次々と手を上げ、ミルアージュの功績を口にした。
「この国の医療体制を整えて多くの国民の命を救いました。」
「平民にも教育を浸透させ、教養のある国民が増え優秀な人材も確保できています。」
「軍部にも精通しており、この国の国防になくてはならないお方でした。」
そう一緒に仕事をしていた政務官や補佐官たちは知っていた。
ミルアージュがどれだけ優秀でどれだけ国を思って動いていたのかを。
貴族たちからよくは思われていないミルアージュだからこそ巻き込まれたくなくて、名を出すなというミルアージュの指示を幸いと口を閉じていた。
それはミルアージュが国を出たことにより国政に影響し始め、どれだけ必要だったのかを痛感する結果となった。
だからこそ、この場でミルアージュの功績を口にしたのだ。
「それなのにミルアージュ様は裏方ばかりされ、表に名が出る事はありませんでした。ミルアージュ様がいたからこそ、私達は成果を上げる事ができたのです。」
貴族達は実際にミルアージュが表立って動いてなかったため、政務官達が全てを回していると思っていた。
そうではなかったのだ…
どうしてそんな事を隠していたのか…
大臣はレンドランドを見た。
「姉上は軍も国政も父上の代行をされてきた。そして、私と争う事を避ける為に自らは一切表舞台には立たなかった。そんな姉上が我が国を裏切ると思うのか?」
レンドランドの言葉に誰も答えなかった。
レンドランドはそのまま話を進める。
「姉上が望むなら実力で私を排除し、この国の女王になっていたはずだ。それができるだけの力があるのだから。」
レンドランドはそう言い切った。
自分の方が実力がないと言っているようなものだった。
「レンドランド…」
ミルアージュはそんなレンドランドの様子を見てつぶやいた。
レンドランドはまだ引きずっているのだろうか。
そう思うとミルアージュの胸は締め付けられた。
ジッとレンドランドを見つめていたミルアージュはレンドランドと目があう。
レンドランドは大丈夫だというように微笑んだ。
「姉上はこの国にとって脅威とならない。そしてルーマンはクリストファー殿と共に姉上が盛り立てていくだろう。小国であったアンロックを誰よりも発展させたお方なのだ、そうならないはずがない。」
レンドランドは力強くそう言いきった。
「何か意見のある者はいるか?」
レンドランドは周囲を見渡した。
「レンドランド王。ミルアージュ様の事は我々の誤解でした。ですが、それとこの国を裏切る者とどう関係するのでしょうか?」
大臣の一人が聞いた。
「では聞く。なぜルーマンとの同盟を切り、まともに国交もない、かつての対戦国であるレーグルトと同盟を結ぶという話が出てきたのか。」
レンドランドは先ほどより声のトーンを落ちた。
レンドランドからの投げ捨てるような質問。
普段は穏やかなだけにそんなレンドランドの対応は一段と迫力があった。
「ルーマンとの同盟破棄、レーグルトとの急速な接近…これらは全て繋がっている。それがこの国を思っての事でないのはわかっている。そうだろう、外務大臣?」
レンドランドは外務大臣を名指しにした。
「何を言っているのですか?私はこの国の為に他国の情勢を踏まえて提言しただけでそれ以外の意図はありません!」
外務大臣は大声でレンドランドに返答した。
レンドランドは政務官に話を進めるよう促す。
政務官は周りを見た後、息を吐き覚悟を決めた。
大臣を敵に回しても証言するというのはかなりの勇気がいる事だろう。
「はい。ミルアージュ様がいなければ、この国はこんなに早く大国にはなっていなかったと思います。」
政務官は恐る恐る話し出した。
驚きを見せたのは大臣や貴族達だけで他の政務官や補佐官達は頷いていた。
「ミルアージュ様の行った治水工事や農業設備の強化により採れる作物は格段に増えました。」
そう一人の政務官がいうと次々と手を上げ、ミルアージュの功績を口にした。
「この国の医療体制を整えて多くの国民の命を救いました。」
「平民にも教育を浸透させ、教養のある国民が増え優秀な人材も確保できています。」
「軍部にも精通しており、この国の国防になくてはならないお方でした。」
そう一緒に仕事をしていた政務官や補佐官たちは知っていた。
ミルアージュがどれだけ優秀でどれだけ国を思って動いていたのかを。
貴族たちからよくは思われていないミルアージュだからこそ巻き込まれたくなくて、名を出すなというミルアージュの指示を幸いと口を閉じていた。
それはミルアージュが国を出たことにより国政に影響し始め、どれだけ必要だったのかを痛感する結果となった。
だからこそ、この場でミルアージュの功績を口にしたのだ。
「それなのにミルアージュ様は裏方ばかりされ、表に名が出る事はありませんでした。ミルアージュ様がいたからこそ、私達は成果を上げる事ができたのです。」
貴族達は実際にミルアージュが表立って動いてなかったため、政務官達が全てを回していると思っていた。
そうではなかったのだ…
どうしてそんな事を隠していたのか…
大臣はレンドランドを見た。
「姉上は軍も国政も父上の代行をされてきた。そして、私と争う事を避ける為に自らは一切表舞台には立たなかった。そんな姉上が我が国を裏切ると思うのか?」
レンドランドの言葉に誰も答えなかった。
レンドランドはそのまま話を進める。
「姉上が望むなら実力で私を排除し、この国の女王になっていたはずだ。それができるだけの力があるのだから。」
レンドランドはそう言い切った。
自分の方が実力がないと言っているようなものだった。
「レンドランド…」
ミルアージュはそんなレンドランドの様子を見てつぶやいた。
レンドランドはまだ引きずっているのだろうか。
そう思うとミルアージュの胸は締め付けられた。
ジッとレンドランドを見つめていたミルアージュはレンドランドと目があう。
レンドランドは大丈夫だというように微笑んだ。
「姉上はこの国にとって脅威とならない。そしてルーマンはクリストファー殿と共に姉上が盛り立てていくだろう。小国であったアンロックを誰よりも発展させたお方なのだ、そうならないはずがない。」
レンドランドは力強くそう言いきった。
「何か意見のある者はいるか?」
レンドランドは周囲を見渡した。
「レンドランド王。ミルアージュ様の事は我々の誤解でした。ですが、それとこの国を裏切る者とどう関係するのでしょうか?」
大臣の一人が聞いた。
「では聞く。なぜルーマンとの同盟を切り、まともに国交もない、かつての対戦国であるレーグルトと同盟を結ぶという話が出てきたのか。」
レンドランドは先ほどより声のトーンを落ちた。
レンドランドからの投げ捨てるような質問。
普段は穏やかなだけにそんなレンドランドの対応は一段と迫力があった。
「ルーマンとの同盟破棄、レーグルトとの急速な接近…これらは全て繋がっている。それがこの国を思っての事でないのはわかっている。そうだろう、外務大臣?」
レンドランドは外務大臣を名指しにした。
「何を言っているのですか?私はこの国の為に他国の情勢を踏まえて提言しただけでそれ以外の意図はありません!」
外務大臣は大声でレンドランドに返答した。
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