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「ミルアージュ殿もクリストファー殿も相変わらずだな。ここまで来れば、じゃれ合っているようにしか見えないぞ。」
聞き覚えのある声が後ろから聞こえてミルアージュは振り向く。
アムーラ教祖で現アレンベール領主のマカラックはクククッと笑いながら立っていた。
「マカラック様、どうしてここに…」
「ミルアージュ殿が幸せに過ごせているのかを時々、確認しなければいけないだろう。アムーラ教のフォローは完璧なんだ。」
マカラックはそう言いながら笑っているが、今ここで何が起こっているのかをわかっているようだった。
「私が手伝ってやろうか?クリストファー殿がついていたら問題ないと思うが、私がついている方が楽に侵入できると思うぞ。」
前にマカラックの力を使い、ルーマン国王が救出した事があった。
あの能力を使えば、見つからず領主のところまで行くのも容易いだろう。
「あまりに良いタイミングで現れますね」
ミルアージュはマカラックをジッと見つめる。
「まあ、そんな細かなことは気にしなくてもいいだろう。たまたまミルアージュ殿に会いに来たら、たまたま問題が起こっているところに居合わせた。それだけだ。」
「侵入が必要なタイミングで侵入する能力を持つマカラックがたまたま現れた。いくら何でも揃いすぎです。ここまでくると必然ですよね。」
ミルアージュは疑いではなく、確信していた。
「そういう偶然もよくあるものだよ。」
そう言ってマカラックは笑顔を崩さない。
これ以上追求しても意味がないことはミルアージュにもわかっている。
マカラックが話さないと決めている以上はミルアージュに追求する事はできない。
「そういう偶然もあるという事にしておきましょう。」
ミルアージュも話を合わせた。
「ここからは年寄りのおせっかいだと思ってきいてくれ。」
そう前置きをしてからマカラックは一息おいた。
目の前のマカラックは見た目麗しい若者だ。
年寄りという言葉が何よりも似合わないとミルアージュは思った。
「もう詳しい年齢は忘れたが、1000歳超えていたら年寄りだろう。」
ミルアージュの視線を感じたマカラックは少し悲しそうにそう言った。
アムーラ教国はもう1000年前に滅んだ昔話として語られる幻の国。
アムーラ教は今も国教になるくらい大きなものだ。
その始祖であり、アムーラ教王であったマカラックが目の前にいること自体がすごい事なのだろう。
宗教心のあまりないミルアージュにはあまりわからないが。
「…ミルアージュ殿もクリストファー殿の気持ちもわかってやれ。見ていて哀れになってくる。」
マカラックのおせっかいの内容は先ほどのクリストファーが言った言葉に対するものだった。
「私がまた勝手な事をしたのはわかりました…クリスの言う通りだと思います。できるようにフォローするべきなのに自分でやってしまう。悪い癖ですね…」
自分の力を過信して他者のやるべきことにまで手を出して結局は能力を奪ってしまう。
それではいけないとわかっていたのに…
ミルアージュは自分の行いを反省していた。
マカラックはフゥとため息をついた。
「クリストファー殿の言うことを全くわかっていないのだな。クリストファー殿はあなたの心配をして言ったはずだ。」
「…」
「クリストファー殿はあなたが無理をするのは自分に力がないからだと自分を責めているのだ。ミルアージュ殿はその八つ当たりをされただけ。だから、私はあなたの行動を改善しろといっているわけではない。ただ、クリストファー殿の気持ちもわかってやれと言っているのだ。」
「クリスが責任を感じる必要はないと思います。」
国や民に対して責任を持つのは王族として当たり前だが、私に対してクリストファーが自分を責めるのはおかしい。
ミルアージュをいつも助けて支えてくれるクリストファーに感謝していたのだから。
どうして自分を責める事になるのかミルアージュには理解ができなかった。
「私は同じことをあなたにも思うよ。」
マカラックは笑った。
「いくらあなたやクリストファー殿が優秀でも個人でできる事には限りがある。それなのに完璧を目指してできていないと言って自分を責めるのは愚かだな。あなたは国や民に対して、クリストファー殿はあなたに対して責任を感じすぎる。」
ミルアージュが納得していない顔をしていたのだろう。
マカラックは一生わからないだろうなと言って苦笑いした。
「一度クリストファー殿の闇をみてみるか?まあ、本人の許可を取らずにその闇を覗き見るのはいい趣味とは言えないけど、いつまでの進歩しないあなた達を見るとそれもありだと思うようになったよ。」
マカラックの手の中に青白い光の玉がボワっと浮かび上がった。
「そんな事はクリスの許可なくできません!」
ミルアージュに話すことがなかったクリストファーの内に秘めた思いを本人の許可なく立ち入るのは許されない行為だ。
聞き覚えのある声が後ろから聞こえてミルアージュは振り向く。
アムーラ教祖で現アレンベール領主のマカラックはクククッと笑いながら立っていた。
「マカラック様、どうしてここに…」
「ミルアージュ殿が幸せに過ごせているのかを時々、確認しなければいけないだろう。アムーラ教のフォローは完璧なんだ。」
マカラックはそう言いながら笑っているが、今ここで何が起こっているのかをわかっているようだった。
「私が手伝ってやろうか?クリストファー殿がついていたら問題ないと思うが、私がついている方が楽に侵入できると思うぞ。」
前にマカラックの力を使い、ルーマン国王が救出した事があった。
あの能力を使えば、見つからず領主のところまで行くのも容易いだろう。
「あまりに良いタイミングで現れますね」
ミルアージュはマカラックをジッと見つめる。
「まあ、そんな細かなことは気にしなくてもいいだろう。たまたまミルアージュ殿に会いに来たら、たまたま問題が起こっているところに居合わせた。それだけだ。」
「侵入が必要なタイミングで侵入する能力を持つマカラックがたまたま現れた。いくら何でも揃いすぎです。ここまでくると必然ですよね。」
ミルアージュは疑いではなく、確信していた。
「そういう偶然もよくあるものだよ。」
そう言ってマカラックは笑顔を崩さない。
これ以上追求しても意味がないことはミルアージュにもわかっている。
マカラックが話さないと決めている以上はミルアージュに追求する事はできない。
「そういう偶然もあるという事にしておきましょう。」
ミルアージュも話を合わせた。
「ここからは年寄りのおせっかいだと思ってきいてくれ。」
そう前置きをしてからマカラックは一息おいた。
目の前のマカラックは見た目麗しい若者だ。
年寄りという言葉が何よりも似合わないとミルアージュは思った。
「もう詳しい年齢は忘れたが、1000歳超えていたら年寄りだろう。」
ミルアージュの視線を感じたマカラックは少し悲しそうにそう言った。
アムーラ教国はもう1000年前に滅んだ昔話として語られる幻の国。
アムーラ教は今も国教になるくらい大きなものだ。
その始祖であり、アムーラ教王であったマカラックが目の前にいること自体がすごい事なのだろう。
宗教心のあまりないミルアージュにはあまりわからないが。
「…ミルアージュ殿もクリストファー殿の気持ちもわかってやれ。見ていて哀れになってくる。」
マカラックのおせっかいの内容は先ほどのクリストファーが言った言葉に対するものだった。
「私がまた勝手な事をしたのはわかりました…クリスの言う通りだと思います。できるようにフォローするべきなのに自分でやってしまう。悪い癖ですね…」
自分の力を過信して他者のやるべきことにまで手を出して結局は能力を奪ってしまう。
それではいけないとわかっていたのに…
ミルアージュは自分の行いを反省していた。
マカラックはフゥとため息をついた。
「クリストファー殿の言うことを全くわかっていないのだな。クリストファー殿はあなたの心配をして言ったはずだ。」
「…」
「クリストファー殿はあなたが無理をするのは自分に力がないからだと自分を責めているのだ。ミルアージュ殿はその八つ当たりをされただけ。だから、私はあなたの行動を改善しろといっているわけではない。ただ、クリストファー殿の気持ちもわかってやれと言っているのだ。」
「クリスが責任を感じる必要はないと思います。」
国や民に対して責任を持つのは王族として当たり前だが、私に対してクリストファーが自分を責めるのはおかしい。
ミルアージュをいつも助けて支えてくれるクリストファーに感謝していたのだから。
どうして自分を責める事になるのかミルアージュには理解ができなかった。
「私は同じことをあなたにも思うよ。」
マカラックは笑った。
「いくらあなたやクリストファー殿が優秀でも個人でできる事には限りがある。それなのに完璧を目指してできていないと言って自分を責めるのは愚かだな。あなたは国や民に対して、クリストファー殿はあなたに対して責任を感じすぎる。」
ミルアージュが納得していない顔をしていたのだろう。
マカラックは一生わからないだろうなと言って苦笑いした。
「一度クリストファー殿の闇をみてみるか?まあ、本人の許可を取らずにその闇を覗き見るのはいい趣味とは言えないけど、いつまでの進歩しないあなた達を見るとそれもありだと思うようになったよ。」
マカラックの手の中に青白い光の玉がボワっと浮かび上がった。
「そんな事はクリスの許可なくできません!」
ミルアージュに話すことがなかったクリストファーの内に秘めた思いを本人の許可なく立ち入るのは許されない行為だ。
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