あなたの幸せを願うの

未月

文字の大きさ
1 / 1

仕事で疲れた夜には

しおりを挟む
  今日も残業があった。入社した時はこんなんじゃなかったのにどうしてこうなってしまちゃんだろう。他人の仕事を押し付けられたり、お局さんと部長のご機嫌取りに、飲み会まで行かないと行けない。完全なるブラック会社だ。でも次の転職先が見つかるまで辞められないし探す気力もない。とんだ負のループだ。こんなに苦しいのに涙すら出てこない。
  そんなことを考えながら歩いていけば安いアパートにつく。一人暮らしでよかった。こんな調子じゃきっと両親に心配をかけていただろうから。

「ただいまぁー。」

もちろん返事はない。独身だしね。早くメイクを落としてご飯を食べてお風呂に入って寝よう。寝たら朝になってまた仕事だけどこの疲れを癒せるのは睡眠しかない。


寝る前の支度が全て終われば枕元に置いているぬいぐるみ達に声をかける。

「おやすみ、みんな。」

虚しいかもしれないがこうでもしていないと自分を保てないのだ。それに日課になっているのでもう違和感もない。





  あの子が完全に寝たら僕達は動き出す。
例えば畳んでない服を畳んだり、メイク道具をきれいのしたり、食器洗いは手が濡れちゃうからできないけど、あの子が大事にしてくれる分、僕達があの子を大事にするんだ。
  そうやっているうちに朝になるからあの子が起きる前に元の位置に戻ってあの子をお外へ見送る。


「今日も一日頑張って来てね。」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

初恋にケリをつけたい

志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」  そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。 「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」  初恋とケリをつけたい男女の話。 ☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)

幼馴染を溺愛する旦那様の前からは、もう消えてあげることにします

睡蓮
恋愛
「旦那様、もう幼馴染だけを愛されればいいじゃありませんか。私はいらない存在らしいので、静かにいなくなってあげます」

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

あなたのことを忘れない日はなかった。

仏白目
恋愛
ノウス子爵家には2人の娘がいる しっかり者の20歳の長女サエラが入婿をとり子爵家を継いだ、 相手はトーリー伯爵家の三男、ウィルテル20歳 学園では同級生だつた とはいえ恋愛結婚ではなく、立派な政略結婚お互いに恋心はまだ存在していないが、お互いに夫婦として仲良くやって行けると思っていた。 結婚するまでは・・・ ノウス子爵家で一緒に生活する様になると ウィルテルはサエラの妹のリリアンに気があるようで・・・ *作者ご都合主義の世界観でのフィクションでございます。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。

処理中です...