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【第10話】ジェニエットの作戦会議
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今さらながら、ジェニエットは自室の机に向かい、ペンを手に取った。
不思議なことに、転生してこの世界の言葉を理解できるだけでなく、読み書きまで自然にできてしまう。
紙に今の状況を整理する。
正妃で皇后であるマデランには第一皇子カーティスがいて、このまま順当に行けばカーティスお兄様が皇帝となる。
しかし、母上アマデル皇妃はそれを許さない。皇帝の寵愛も権力も、次期皇帝の座も全て手に入れようとしているのだ。
そこで母上は、自分の子を皇帝にするため、ジェニエットと宰相であるグラヴィスを結婚させ、味方につけて揺さぶろうとしているらしい。
グラヴィスは完全に母上の味方で、最悪の場合、カーティスお兄様を亡き者にしようとするかもしれない…。
(でも、全部私を妻にするためよね?)
ジェニエットは思わずにんまり笑む。
「だったら、私からお願いしちゃえばいいんだわ。母上の味方にならなくても、貴方の妻になります。貴方が好きですって!」
名案が生まれたジェニエットは両手をパンッと合わせ、決意を固める。
そうと決まれば、さっそくお願いに行こう。口実は大義名分だけど、本当はただ会いたいだけなのだ♡
メアリーを連れ、ジェニエットはグラヴィスの執務室へ向かう。
部屋の前で取り次がれると、すぐに中に通された。
そこには両手を広げ、にこにこと待っているグラヴィスがいた。
(うぅっ!か、可愛い…私の推し♡ でも今日は大事な作戦会議だから、甘えちゃダメ…!)
グラヴィスは残念そうに「どうしたのですか?何かありましたか?」と聞く。
まるでお預けを食らったわんちゃんみたいな表情に、ジェニエットは心の中で「あとでいっぱいご褒美あげるからね♡」と思いつつ、神妙な面持ちで話を始める。
「実は…お兄様達のことでお話があります。このまま順当に行けば、次期皇帝はカーティスお兄様ですよね?」
グラヴィスは少し考え込み、やがて答える。
「はい。カーティス皇子殿下は知力も能力も優れておりますが…私の力で皇帝になるのを阻止します」
(いやん♡ 冷徹……でもカッコいい……♡)
「そのことなのですが、何もしないでほしいのです!カーティスお兄様を陥れたりしないでください」
グラヴィスは「それではアマデル妃が…」と言いかけるが、ジェニエットは遮り
「母上など関係ありません!この婚姻は父上も望んでおられますし、何より私自身が望んでいるのです。グラヴィス様がカーティスお兄様に害を及ぼす必要はありません」
グラヴィスは驚きつつも頷く。
「あんなに母上に従順だったのに…しかし、貴方様がそう望まれるのであれば、私も従います」
(……あれ、私、ちょっと上から目線っぽい?でも悪い気がしない…♡)
嬉しくなったジェニエットはグラヴィスに抱き着く。
「ありがとうございます!やっぱり大好きです♡」
グラヴィスは少し赤くなりながらも、ハハッと笑った。
「本当にお変わりになられましたね」
その微笑みに、ジェニエットは完全にノックアウトされたのだった。
(あぁ…推しが笑った……今日も世界が輝いて見える…♡)
(あとがき)
ジェニエットの作戦、皆さんはどう思いますか♡
天才的だと思いますか、それとも恋するポンコツでしょうか✨
感想で教えていただけると嬉しいです♡
不思議なことに、転生してこの世界の言葉を理解できるだけでなく、読み書きまで自然にできてしまう。
紙に今の状況を整理する。
正妃で皇后であるマデランには第一皇子カーティスがいて、このまま順当に行けばカーティスお兄様が皇帝となる。
しかし、母上アマデル皇妃はそれを許さない。皇帝の寵愛も権力も、次期皇帝の座も全て手に入れようとしているのだ。
そこで母上は、自分の子を皇帝にするため、ジェニエットと宰相であるグラヴィスを結婚させ、味方につけて揺さぶろうとしているらしい。
グラヴィスは完全に母上の味方で、最悪の場合、カーティスお兄様を亡き者にしようとするかもしれない…。
(でも、全部私を妻にするためよね?)
ジェニエットは思わずにんまり笑む。
「だったら、私からお願いしちゃえばいいんだわ。母上の味方にならなくても、貴方の妻になります。貴方が好きですって!」
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そうと決まれば、さっそくお願いに行こう。口実は大義名分だけど、本当はただ会いたいだけなのだ♡
メアリーを連れ、ジェニエットはグラヴィスの執務室へ向かう。
部屋の前で取り次がれると、すぐに中に通された。
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(うぅっ!か、可愛い…私の推し♡ でも今日は大事な作戦会議だから、甘えちゃダメ…!)
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まるでお預けを食らったわんちゃんみたいな表情に、ジェニエットは心の中で「あとでいっぱいご褒美あげるからね♡」と思いつつ、神妙な面持ちで話を始める。
「実は…お兄様達のことでお話があります。このまま順当に行けば、次期皇帝はカーティスお兄様ですよね?」
グラヴィスは少し考え込み、やがて答える。
「はい。カーティス皇子殿下は知力も能力も優れておりますが…私の力で皇帝になるのを阻止します」
(いやん♡ 冷徹……でもカッコいい……♡)
「そのことなのですが、何もしないでほしいのです!カーティスお兄様を陥れたりしないでください」
グラヴィスは「それではアマデル妃が…」と言いかけるが、ジェニエットは遮り
「母上など関係ありません!この婚姻は父上も望んでおられますし、何より私自身が望んでいるのです。グラヴィス様がカーティスお兄様に害を及ぼす必要はありません」
グラヴィスは驚きつつも頷く。
「あんなに母上に従順だったのに…しかし、貴方様がそう望まれるのであれば、私も従います」
(……あれ、私、ちょっと上から目線っぽい?でも悪い気がしない…♡)
嬉しくなったジェニエットはグラヴィスに抱き着く。
「ありがとうございます!やっぱり大好きです♡」
グラヴィスは少し赤くなりながらも、ハハッと笑った。
「本当にお変わりになられましたね」
その微笑みに、ジェニエットは完全にノックアウトされたのだった。
(あぁ…推しが笑った……今日も世界が輝いて見える…♡)
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感想で教えていただけると嬉しいです♡
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