桜の散る頃に

白石華

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梅雨の明けない頃に

入浴

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「入る前に、ちゃちゃーっと脱ぐから待っててね。」

脱衣所に向かうと俺は着ている衣服に手を掛ける。

「私も。」

「えっ。」

ホノカちゃんまで服に手を掛けたため俺の動きが止まった。

(え、嘘。裸で洗ってくれるの。うわ、わー。)

「だって服、濡れちゃいますし。どうしたんですか?」

「い、いや何でもない。とにかく脱ぐよ、俺。」

内心、焦っていたが余計なことは言わないことにした。

「んっ……。」

「わ。」

ホノカちゃんが瞳を閉じ、何事か呟くと、着ていた服が霧散する。

「これで大丈夫です。」

ホノカちゃんはあっという間に裸になってしまった。

「行きましょうか、茂樹さん。」

「うん。その服も消せるの?」

「はい。出すのも出来ますよ。」

「へー。」

服を全て脱いだ俺はガラリと引き戸を開け、浴室に向かう。ユニットバスにはなっているがトイレとは別れている。全体的にオフホワイトで統一された、洗い場とシャワーと鏡、その下に台、床には椅子が置いてあり。その隣には浴槽が備え付けられているという、どこにでもある浴室である。

「とりあえず俺、シャワー浴びるね。」

ざあああ……っ。

ノズルを捻り、温かなお湯を浴びる。

「んん……ホノカちゃんはお風呂入る?だったら洗っている間に溜めちゃうけど。」

「大丈夫です。身体……洗うだけなんですよね。」

「うん、まあ。」

二人で入っても良いと思ったけど、いいか。俺から誘うのもどうだしな。頭にもシャワーを被り、身体に付いた埃を落とす。

「じゃあ、頭から。」

椅子に腰掛けるとシャンプーのボトルから洗浄液を掌に付け、頭に塗す。

「私、頭、洗います。」

「ああ、ありがとう。……う。」

ホノカちゃんが背後に立ったのだが鏡に裸が映る。

しゃこしゃこしゃこ……。

ホノカちゃんは俺の反応を気にするでもなく、手で頭を洗ってくれる。女の子の細い、小さな手で優しく洗われるのは自分のとは全く別次元の気持ちよさである。

「痒いところはないですか?」

「つむじ辺りかな。」

「はいっ。」

床屋のようなやりとりをしつつホノカちゃんに洗われる。

「一回頭、流しますね。お湯の用意、お願いします。」

「うん。」

俺はシャワーのノズルを捻り、ホノカちゃんに渡す。

ざあああ……っ。

お湯を浴びている間もホノカちゃんは俺の頭を手で梳いてくれていた。

「もう一回。」

さっきと同様に洗われる。

「次はトリートメントお願いして良い?」

「はい。」

「うん。地肌には付けないで。軽く付けたら流しちゃって良いから。」

「そういう洗い方なんですね。いい匂いです。」

「ホノカちゃんでもそう思うんだ。お、おお……。」

話している内にペタペタと髪に付けられていく。手櫛で毛を梳かれるだけでも心地よかった。

ざああ……っ。

あっという間に流される。女の子だからか丁寧なやり方だ。

「次は身体ですね。」

「うん。俺、タオルに石鹸、付けるよ。」

洗浄用タオルに石鹸を付け、揉み出すとホノカちゃんに渡す。

「では。」

受け取ると俺の背中にタオルが擦り付いていく。

「わー。わー……。」

優しくタオルで背中を撫でられる感触に俺は変な声が出た。

「前は……どうしますか?」

「え、ええと。そこもお願いして。わっ。」

「んしょっ……と。」

抱きつかれて俺の背中にホノカちゃんの身体が付いたと思ったら、手を前に回されて俺の胸や腹が洗われる。

(う。プニプニしてて柔らか……いっ?こ、このコリコリした感触は?)

ホノカちゃんの乳首だろうか。随分、えっちな展開になってきたと思ったら。

「……あ。大きくなった。」

愉しそうなホノカちゃんの声。

「あはは……うん。」

俺のものはもうそそり立っていた。

「ん……。」

「うわっと。」

俺のものがホノカちゃんに握られた。

「ここも……綺麗にしないと。勿体ないから出しちゃ、駄目ですよ。」

泡の付いた手で数回、捻りながら扱かれる。

「う、うん……うあっ。」

手で扱かれたと思ったら、簡単に俺のものは反応を示し。

「もう……出そう、ですか?」

手を止めて俺に確認するが。一回擦っただけでそれはない。……はずだ。ホノカちゃん、上手いからな。

「い、いやすぐには出ないけど。」

「なら、ここも……。」

袋をそっと握り、裏側まで揉んで洗ってくれる。

「う、ううっ。はああ……あっ。」

刺激そのものは優しいけど、女の子にそこを洗って貰っているという状況で俺の身体は震えていた。

「流しますね……。」

「うん。」

洗い流されたと思ったら。

「それじゃあ、頂きます。」

前にホノカちゃんが来て跪き、いつの間にかフェラチオという流れになってしまった。

「はむ、んん……。」

くちゅりと温かなぬるみに包まれ、吸い込まれながら俺のものがホノカちゃんの口に呑み込まれていく。

(この前は。お互い向きを反対にしてたから顔は見られなかったけど、こんな風に咥えてたんだ。)

口をめいいっぱいに広げ、俺のものを頬張るホノカちゃんを眺めていた。

「んっ、……むっ。んっ……むっ。」

上下に揺すると唾液が口の端から漏れていき、仄かに桜の香りがする。

(ああ……やっぱりいいな、ホノカちゃん……。)

ホノカちゃんとのえっちは日本情緒を感じさせてくれて。山登りで自然を眺めるのが好きな俺にはグッと来るシチュエーションである。

「ちゅるるる……じゅっ。んっ。……はふっ。んん……おおひくなっら。」

「あっ、あ……ホノカちゃん。咥えて、舐めながら息吹きかけたり喋ったりした……らっ?」

「むーっ。んん……ほろほろ……じゅっ。ずちゅううっ。」

俺の様子を見るや、ホノカちゃんが頬を窪ませて俺のものを力一杯吸い込んできた。まさかこれは。

「あっ、あああっ?」

ビュクッ、ビュッビュッ!

吸い出す力に抵抗する隙も与えられず俺のものはあっさり吐精してしまった。

「うう……ホノカちゃん。いきなりするから。」

今回はやり方にゆとりを持ったと思ったら、いきなりのバキュームである。

「らめ……れひら?んんーむっ。ちゅうっ、ちゅうちゅうっ。」

今度は中に残っているのも残さず吸い出していく。

「駄目ってことはないけど。急にされたら、うっ……うっ、ふうう……うっ。」

「ちゅるっ……ぱっ。茂樹さんの、美味しかったです。」

「あ、ああ。そうなんだ。」

「はい。もっと頂きたいくらいですけど。ビスケットの前に貰いすぎたら茂樹さんが。」

「バテちゃうかも。俺も。」

「もう一度、シャワー浴びたら上がりましょうか。」

「そうだね。」
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