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岩塩都市ブロッサム・ミスト
ステラとコリスのうまいもの巡りディナー編
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「よーし、またうまいものだ!」
「はーい。」
コリスさんにはパンに香辛料に飲み物と、大体ここのうまいものは教えたが。温泉地で食べるうまいものはほかにもあった。
「コリスさん。チーズってまだ、食べたことないでしょ?」
「ふむ、チーズか。一体何なんだい?」
「乳を発酵させて、固めたものです。」
「うちの国にもあるが、こちらでは一般でも食べられるのか。」
「嗜好品の珍味の一種なんで身分に応じて行き渡るのはピンキリですね。
それでもこっちにもうまいのはありますよ。食べてみませんか?」
「うん。うまい内に入るというのだから食べてみたい!」
というわけで酒場に入ることに。
「こちらです。」
「うん、いい匂いがするね。」
俺が店にオーダーしたのはチーズフォンデュに近い、固いチーズをすりおろしたもの、もしくは柔らかいチーズを刻んだものに酒と荒く挽いた穀物で甘みと風味、とろみをつけたのを鍋に盛って出されたもので。
「これをパンにつけて食べます。」
「パンじゃないか!」
コリスさんが嬉しそうだ。
「食べてみてください。」
「うん! ああ……これは穀物の独特の風味と甘みがして。
チーズもコクがあって美味しい! パンにすごく合うね!」
コリスさんは嬉しそうにもきゅもきゅと頬を動かしている。
「チーズ。癖のある匂いはありますがうまみも強くて。
ここのは発酵が短いから食べやすいんです。」
「そうだね。最初に食べるときはその方が。
それにチーズも穀物が入っているから粥みたいで好きな感触だ。」
「よかったです。美味しい穀物がいっぱい食べられました?」
「ああ。満足だよ! というかステラ。」
「何ですか?」
「君も食べなよ。おいしいものは独り占めしないでみんなで食べるのさ。」
「はい。」
コリスさんにも案内は成功したみたいだし、うまいものをたくさん食べさせられたし。あとは……。
(やっぱり宿で、吸い取られるのかな。)
魔力によって侵食されることは暫くの間……と言ってもどのくらいかは分からないが、なくなったけど。コリスさんに身体チェックをまたされて、吸い取られるんだろうな。
(……。)
純然たる医療行為なんだろうけど。期待してしまっている自分がいた。それになんだかんだで俺もうまいものにありつけたし、この後は温泉だしで。こういうことを続けたいなら、次の依頼に向けてまた働く張り合いも作れたような気がする。
「はーい。」
コリスさんにはパンに香辛料に飲み物と、大体ここのうまいものは教えたが。温泉地で食べるうまいものはほかにもあった。
「コリスさん。チーズってまだ、食べたことないでしょ?」
「ふむ、チーズか。一体何なんだい?」
「乳を発酵させて、固めたものです。」
「うちの国にもあるが、こちらでは一般でも食べられるのか。」
「嗜好品の珍味の一種なんで身分に応じて行き渡るのはピンキリですね。
それでもこっちにもうまいのはありますよ。食べてみませんか?」
「うん。うまい内に入るというのだから食べてみたい!」
というわけで酒場に入ることに。
「こちらです。」
「うん、いい匂いがするね。」
俺が店にオーダーしたのはチーズフォンデュに近い、固いチーズをすりおろしたもの、もしくは柔らかいチーズを刻んだものに酒と荒く挽いた穀物で甘みと風味、とろみをつけたのを鍋に盛って出されたもので。
「これをパンにつけて食べます。」
「パンじゃないか!」
コリスさんが嬉しそうだ。
「食べてみてください。」
「うん! ああ……これは穀物の独特の風味と甘みがして。
チーズもコクがあって美味しい! パンにすごく合うね!」
コリスさんは嬉しそうにもきゅもきゅと頬を動かしている。
「チーズ。癖のある匂いはありますがうまみも強くて。
ここのは発酵が短いから食べやすいんです。」
「そうだね。最初に食べるときはその方が。
それにチーズも穀物が入っているから粥みたいで好きな感触だ。」
「よかったです。美味しい穀物がいっぱい食べられました?」
「ああ。満足だよ! というかステラ。」
「何ですか?」
「君も食べなよ。おいしいものは独り占めしないでみんなで食べるのさ。」
「はい。」
コリスさんにも案内は成功したみたいだし、うまいものをたくさん食べさせられたし。あとは……。
(やっぱり宿で、吸い取られるのかな。)
魔力によって侵食されることは暫くの間……と言ってもどのくらいかは分からないが、なくなったけど。コリスさんに身体チェックをまたされて、吸い取られるんだろうな。
(……。)
純然たる医療行為なんだろうけど。期待してしまっている自分がいた。それになんだかんだで俺もうまいものにありつけたし、この後は温泉だしで。こういうことを続けたいなら、次の依頼に向けてまた働く張り合いも作れたような気がする。
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