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サイドストーリーその1
梅花とシーガルその1
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「……んっ。」
「目覚めましたか?」
トンカたちが山へ寺の参拝と再建に向かっていた頃。社で梅花に保護されていた、溺れていた少年が目を覚ます。
「……ここは?」
「ここは、この町の社の中です。社務所と言ってここで社の者が暮らしているんですよ。」
梅花が説明する。ここの社務所は社の者が家のように寝泊り可能になっていた。
「あ、あの! 僕……えっと。あれ……。」
「どうされました。ゆっくりでいいんですよ。」
「はい。あの……えっと。名前。シーガルしか思い出せない……。」
「まあ。シーガル……。ここで狛鳥として祀っている精霊の遣いと同じですね。
私たちの言葉ではカモメ、って言うんですよ。」
「シーガル、カモメ。ここの社の遣い……ううん。思い出せない……。」
「記憶喪失……病院に行った方がいいですか?」
「病院?」
「検査が必要だと思います。まずは病院に。」
シーガルたちは病院に行くこととなった。
・・・・・・。
「うん。日常生活に支障が出る所では記憶に問題はないんですが。
本人の住む場所や自分に関する記憶がすっぽり抜け落ちているみたいですね。」
その後、医者から検査を受けたあと。医者から一人で呼ばれてシーガルの記憶喪失の状態について教えて貰う梅花。
「まあ。それでは……調査依頼と言うか。警察に連絡はした方がいいんですか?」
「ちょっと難しいかもしれませんね……調べましたがこの子。戸籍も国籍も無いんです。
調査のしようが無いから、恐らく公的機関を頼るのも難しいかと。
学園にも通えないでしょう。」
「そうですか……他に社会を学ぶ経験と生活の保障が可能な場所に面倒を見させないとですね。」
「はい。こういう子、精霊都市だったこの国とこの地域じゃ珍しくないですからね。
身寄りがなく、遺跡から拾った古代の精霊装置を売って生計を立てる……。
いわゆるストリートチルドレンかもしれません。」
「はい。」
梅花は病院を後にする。
・・・・・・。
「あなたの生活の保障を確保しないとですね。」
「お姉さん。僕……これからどうなるの?」
「大丈夫ですよ。あなたは……困った時は誰かに手を差し伸べて貰ってよいのです。」
「うん……。」
帰り道、少年……シーガルと、梅花が二人で社に帰っていく途中だった。
「ふふ。ではまず、私と手を繋ぎましょうか。」
「えっ。あ……はい、あっ。」
「えっ。」
手をつないだ瞬間、梅花に魔力が流れ込む。
「これは……一体。」
「どうしたの、お姉さん。」
「いえ。ちょっと確認したいのですが。人道的に許されるかどうか……。」
「?」
突然、シーガルに触れると魔力が流れ込んで力が一時的に増したような……そんな感覚を覚えたが。梅花は確認しようがなかった。
その後。
「ああ。俺の所で働かせるんですね。いいですよ。」
「ありがとうございます。」
トンカの所で無事、シーガルの働き口を見つけた梅花だった。
「目覚めましたか?」
トンカたちが山へ寺の参拝と再建に向かっていた頃。社で梅花に保護されていた、溺れていた少年が目を覚ます。
「……ここは?」
「ここは、この町の社の中です。社務所と言ってここで社の者が暮らしているんですよ。」
梅花が説明する。ここの社務所は社の者が家のように寝泊り可能になっていた。
「あ、あの! 僕……えっと。あれ……。」
「どうされました。ゆっくりでいいんですよ。」
「はい。あの……えっと。名前。シーガルしか思い出せない……。」
「まあ。シーガル……。ここで狛鳥として祀っている精霊の遣いと同じですね。
私たちの言葉ではカモメ、って言うんですよ。」
「シーガル、カモメ。ここの社の遣い……ううん。思い出せない……。」
「記憶喪失……病院に行った方がいいですか?」
「病院?」
「検査が必要だと思います。まずは病院に。」
シーガルたちは病院に行くこととなった。
・・・・・・。
「うん。日常生活に支障が出る所では記憶に問題はないんですが。
本人の住む場所や自分に関する記憶がすっぽり抜け落ちているみたいですね。」
その後、医者から検査を受けたあと。医者から一人で呼ばれてシーガルの記憶喪失の状態について教えて貰う梅花。
「まあ。それでは……調査依頼と言うか。警察に連絡はした方がいいんですか?」
「ちょっと難しいかもしれませんね……調べましたがこの子。戸籍も国籍も無いんです。
調査のしようが無いから、恐らく公的機関を頼るのも難しいかと。
学園にも通えないでしょう。」
「そうですか……他に社会を学ぶ経験と生活の保障が可能な場所に面倒を見させないとですね。」
「はい。こういう子、精霊都市だったこの国とこの地域じゃ珍しくないですからね。
身寄りがなく、遺跡から拾った古代の精霊装置を売って生計を立てる……。
いわゆるストリートチルドレンかもしれません。」
「はい。」
梅花は病院を後にする。
・・・・・・。
「あなたの生活の保障を確保しないとですね。」
「お姉さん。僕……これからどうなるの?」
「大丈夫ですよ。あなたは……困った時は誰かに手を差し伸べて貰ってよいのです。」
「うん……。」
帰り道、少年……シーガルと、梅花が二人で社に帰っていく途中だった。
「ふふ。ではまず、私と手を繋ぎましょうか。」
「えっ。あ……はい、あっ。」
「えっ。」
手をつないだ瞬間、梅花に魔力が流れ込む。
「これは……一体。」
「どうしたの、お姉さん。」
「いえ。ちょっと確認したいのですが。人道的に許されるかどうか……。」
「?」
突然、シーガルに触れると魔力が流れ込んで力が一時的に増したような……そんな感覚を覚えたが。梅花は確認しようがなかった。
その後。
「ああ。俺の所で働かせるんですね。いいですよ。」
「ありがとうございます。」
トンカの所で無事、シーガルの働き口を見つけた梅花だった。
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