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第六章
みんなでバーベキューをする、その3
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・・・・・・。
「よっしゃ焼けたぜ!」
「わーい、食べる―!」
その後、上機嫌になったみんなと、こんがりと焼けた食べ物を食べていくことになり。
「うはー。ノンアルビールでもスナックみたいにサクサク食えるから、ツマミになってうめー。
肉も魚もうまいわーホントうまいわー。」
俺はノンアルコールビール片手に焼けた肉や魚、イカやホタテを食っていた。
「小魚と言うか……脂の乗った小さな魚って炭焼きにするとおいしいのね。」
サシガネもバリバリ、骨まで食べられる小さな細い魚を食べていた。
「イカも美味しいよー。」
カンナもふっくら焼けたイカを食べている。
「バーベキュー用のお肉と野菜の串焼きも、そろそろ焼けてきましたね。」
ベルさんが串焼きになった肉と野菜を交互に刺したのをみんなに配り始める。
「ありがとうございます! ベルさん!」
それをシーガルが嬉しそうに受け取り。
「いただきます。」
梅花さんもいつものように静かに食べていた。
「むぐむぐ……ごくん。」
とても行儀よく食べている梅花さん。
「むぐむぐ。」
それを見ながら自分も行儀よく食べようとしているシーガルの姿を俺が見つける。
「梅花さんはスッカリ、シーガルの教育係になっていますね。」
「この子の。人の作法を覚えようという気持ちがすごいんですよ。」
「ありがとうございます、梅花さん。」
「いいえ。褒めている訳ではなく、本当の事を言っているのです。」
それはそれで褒め上手だなと思っていると。
「ねーねー。花火も買って来たよー。みんなでやろー。」
カンナが花火とバケツを持ってきた。
「花火か……どの花火をするかで本人の趣味が出るが。」
「あたしロケット花火ー!」
「俺もそれだ!」
「私は……線香花火かな。」
カンナ、俺、サシガネは決まったようだ。本当に趣味が出たな。
「それでは私は……スパーク花火を。」
ベルさんは手持ち花火で線香花火を派手にした版を選んだ。
「それでは私たちはススキ花火にしましょうか。」
「はい!」
それぞれ花火を手に持ち、今度は花火もして。
ヒューン、パパン!
「きゃはは! 飛んでくよ!」
「ああ。ロケット花火は勢いがいいな。」
俺とカンナは遠くまで飛んでいく花火を見たり。
「綺麗……見ていると心が穏やかになるわ。」
サシガネは線香花火を見ていた。
「ふふふ。私はちょっと勢いのある方が好きで~。」
ベルさんはスパーク花火がバチバチするところを見ていた。
「あら。色が変わりましたね。」
「綺麗ですね!」
梅花さんとシーガルは色が変わるススキ花火だったようだ。
「ふう。肉に魚に、うまいもの食べてバーベキューして花火とか。
子供の頃はバーベキューのうまさは分からなかったけど。
大人になると、この焼け具合と燻した煙の匂いが付くのがうまいと感じるんだな。」
俺はしみじみしながら、バーベキューを堪能していた。
「社長が作った街の再開発の結果だもんね! そりゃあ一通り終わった後じゃうまいよ。」
「おう。」
カンナが俺に声を掛けてきたから、俺は大きく頷いた。
「ねえ、社長。」
「なんだよ、カンナ。」
「私……だけ、社長と今日、泊まってもいいのかな。みんなとにしない?」
「今日はカンナとの日だよ。みんなとはもうしただろ。」
「うん……いいんだ。」
「ああ。何か気になる事でもあんのか?」
「ううん。ベルさんは何でもしちゃうし。サシガネは社長の幼馴染でしょ?」
「そうだな。」
「私、社長にこうして貰う権利ってあるのかなって。」
「あるに決まっているだろ。今までお前がしてきたことを信じろ。
精霊装置で大工をするために俺の所に見習いで来たんだろ。」
「……うん。そうだね。」
「ったく。なんかやけに、みんなとにしない?、って言ってくるから何かと思ったら。
自分に自信が持てなくなったのかよ。」
「正確にはサシガネみたいにやりたかったんだけど。」
「そういや偉いって言ってたな。サシガネの事。」
「うん。」
「まあ、サシガネは自分がそうだと思えないだけで、偉いやつだからな。」
「ホントにね。」
「お前も偉いぜ。だから付き合っているんだろ。」
「そうだね……。」
カンナは遠くを見るように海を眺めていた。
「よっしゃ焼けたぜ!」
「わーい、食べる―!」
その後、上機嫌になったみんなと、こんがりと焼けた食べ物を食べていくことになり。
「うはー。ノンアルビールでもスナックみたいにサクサク食えるから、ツマミになってうめー。
肉も魚もうまいわーホントうまいわー。」
俺はノンアルコールビール片手に焼けた肉や魚、イカやホタテを食っていた。
「小魚と言うか……脂の乗った小さな魚って炭焼きにするとおいしいのね。」
サシガネもバリバリ、骨まで食べられる小さな細い魚を食べていた。
「イカも美味しいよー。」
カンナもふっくら焼けたイカを食べている。
「バーベキュー用のお肉と野菜の串焼きも、そろそろ焼けてきましたね。」
ベルさんが串焼きになった肉と野菜を交互に刺したのをみんなに配り始める。
「ありがとうございます! ベルさん!」
それをシーガルが嬉しそうに受け取り。
「いただきます。」
梅花さんもいつものように静かに食べていた。
「むぐむぐ……ごくん。」
とても行儀よく食べている梅花さん。
「むぐむぐ。」
それを見ながら自分も行儀よく食べようとしているシーガルの姿を俺が見つける。
「梅花さんはスッカリ、シーガルの教育係になっていますね。」
「この子の。人の作法を覚えようという気持ちがすごいんですよ。」
「ありがとうございます、梅花さん。」
「いいえ。褒めている訳ではなく、本当の事を言っているのです。」
それはそれで褒め上手だなと思っていると。
「ねーねー。花火も買って来たよー。みんなでやろー。」
カンナが花火とバケツを持ってきた。
「花火か……どの花火をするかで本人の趣味が出るが。」
「あたしロケット花火ー!」
「俺もそれだ!」
「私は……線香花火かな。」
カンナ、俺、サシガネは決まったようだ。本当に趣味が出たな。
「それでは私は……スパーク花火を。」
ベルさんは手持ち花火で線香花火を派手にした版を選んだ。
「それでは私たちはススキ花火にしましょうか。」
「はい!」
それぞれ花火を手に持ち、今度は花火もして。
ヒューン、パパン!
「きゃはは! 飛んでくよ!」
「ああ。ロケット花火は勢いがいいな。」
俺とカンナは遠くまで飛んでいく花火を見たり。
「綺麗……見ていると心が穏やかになるわ。」
サシガネは線香花火を見ていた。
「ふふふ。私はちょっと勢いのある方が好きで~。」
ベルさんはスパーク花火がバチバチするところを見ていた。
「あら。色が変わりましたね。」
「綺麗ですね!」
梅花さんとシーガルは色が変わるススキ花火だったようだ。
「ふう。肉に魚に、うまいもの食べてバーベキューして花火とか。
子供の頃はバーベキューのうまさは分からなかったけど。
大人になると、この焼け具合と燻した煙の匂いが付くのがうまいと感じるんだな。」
俺はしみじみしながら、バーベキューを堪能していた。
「社長が作った街の再開発の結果だもんね! そりゃあ一通り終わった後じゃうまいよ。」
「おう。」
カンナが俺に声を掛けてきたから、俺は大きく頷いた。
「ねえ、社長。」
「なんだよ、カンナ。」
「私……だけ、社長と今日、泊まってもいいのかな。みんなとにしない?」
「今日はカンナとの日だよ。みんなとはもうしただろ。」
「うん……いいんだ。」
「ああ。何か気になる事でもあんのか?」
「ううん。ベルさんは何でもしちゃうし。サシガネは社長の幼馴染でしょ?」
「そうだな。」
「私、社長にこうして貰う権利ってあるのかなって。」
「あるに決まっているだろ。今までお前がしてきたことを信じろ。
精霊装置で大工をするために俺の所に見習いで来たんだろ。」
「……うん。そうだね。」
「ったく。なんかやけに、みんなとにしない?、って言ってくるから何かと思ったら。
自分に自信が持てなくなったのかよ。」
「正確にはサシガネみたいにやりたかったんだけど。」
「そういや偉いって言ってたな。サシガネの事。」
「うん。」
「まあ、サシガネは自分がそうだと思えないだけで、偉いやつだからな。」
「ホントにね。」
「お前も偉いぜ。だから付き合っているんだろ。」
「そうだね……。」
カンナは遠くを見るように海を眺めていた。
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