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第六章
帰ってバーベキューだぜ!
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ジュー、ジュー……パチパチ……。
「はーい、お肉が焼けましたよー。」
「おお~。この風景も何度も見たが。また見られるだけで嬉しいぜ!」
「そうだね。トンカ。」
「おう!」
遺跡から出て海岸のバーベキュー場にたどり着いた俺たちは、バーベキューをする事となったのであった。ベルさんが炭火で焼いてくれた焼肉をみんなに配ってくれて、俺とサシガネも大きく頷いている。
「いや~しかしビビったぜ。サシガネって親も先祖もいるだろ。どうしてなんだ?」
「私だって知らないわよ。親は裸眼だし。」
「知りたいですか?」
「いやーやめときます。」
ベルさんに確認されて俺はやめる事にした。抹消案件だと怖いからだ。
「ふふふ、賢明ですね。」
「もう、これ以上、怖いことをさせないでくださいよ、ベルさん。」
「ええ。そうですねきっと、ひずみが宿った先が……。」
「その先は聞きませんよ。」
ベルさんがなにか言おうとしていたが、サシガネが止めた。
「でも、ベルさんとサシガネって元は同類と言うか、そういう存在なんです?」
俺がベルさんにサシガネとの関係を確認しようとした。
「そしたら俺、姉妹丼か従姉妹丼、双子丼の類も、やっちまったのかなって。」
「ベルさん、答えなくていいです。」
「そうですねえ。」
サシガネが遮ってベルさんが流した。
「シーガルは、帰らなくてよかったのですか?」
「いえ。このまま……少年時代の僕をここでやり直していこうと思います。」
「そうですね。そうなされてください。シーガル。ここがあなたの住むところですから。」
シーガルと梅花さんも、嬉しそうだった。
「いやーしっかし、サシガネとシーガルがひずみとか改めて腹立つ話だったな。
ひずみだから消すのが元通りの方法とかそんな訳ねーだろ。」
「ええ。でも解決したんだから今は美味しいものを食べましょう。」
「そうだよ社長! ヤなこと思い返しても飯がまずくなるだけだよ!」
「そうですねー。もうあちらとは会う事はないと思いますから。
サラッと忘れるのが一番です。記憶の片隅にも残しません。」
「「「……。」」」
サシガネ、カンナも言ってくれたが、ベルさんの言葉が一番、怖かった。
「ま、まあ、今日は遺跡も探索したし、無礼講だ! 酒も呑もうぜ!」
「あたしビールのむ―。」
「私も飲もうっと。」
「私も頂きますねー。」
「よし、それじゃあ、シーガル以外はみんなビールで乾杯だ!」
「はい。私も頂こうと思います。」
カンナ、サシガネ、ベルさん、俺、梅花さんとビールを配っていき。
「シーガル、あなたはこれを。」
「わ。麦茶ですね。」
「はい。気分だけですよ。」
シーガルは麦茶を受け取ったようだった。
「そんじゃ、乾杯といくか。」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
俺たちはカツンと紙コップを当てた。
「いやー。しっかしクマ肉の焼肉ってうまいのなー。表面サクサクだぜ。」
「赤身肉をこんがり焼いた触感がいいですね。中がしっとりしています。」
「美味しいな~。」
俺がクマ肉を食べていると、梅花さん、カンナもビール片手に食べている。
「そういえば社長、昨日もバーベキューだったね。」
「おう。最初にも言ったが、見慣れた光景が今は懐かしく感じるな。」
「……うん。」
「あたしもそう思う!」
「ありがと、カンナ。」
サシガネが小さく頷くと、カンナが大きな返事で返している光景にもほのぼのする。
「ふふ。バーベキューですが今日は。熊鍋です~。西洋っぽいビール煮込みにしました。」
「へ~。そういうのもアリですか。」
「はい。肉の処理をした後、シッカリ煮込んで。
香辛料と野菜とお酒で煮たから匂いも大分。食べやすくなっていると思いますよ。」
「いや~、ベルさんも給仕してくれる光景も、懐かしく感じます!」
「そうですね。もしかしたら……今は社長と、カンナさんと梅花さんで。
飲み会になっていたかもしれなかったですからね。」
「うん……そうだね、社長。」
「ああ。一気にわびしくなっていただろうな。」
ベルさんの会話のやり取りをしていた俺と、脇にいたカンナがしみじみする。もしかしたら、そういう可能性もあったかもしれないって事か。
「まあ、その可能性は私がいる限りあり得ませんからご安心ください。」
「ベルさん。持ちかけたのは俺ですが。ベルさんの正体を気にしてしまう発言は。
うっかりすると聞いていた俺たちが消されそうだから勘弁してください。」
俺はベルさんに頭を下げるジェスチャーで返した。
「ふふふ。そうですね~。ちょっと酔っているかもしれないです~。」
「俺もこうなったら酔うか! 酔えば何も分からん!」
「あたしも!」
「私も!」
「私は……シーガルと帰り道を確認しないとですから節度を守ります。」
こうして、梅花さんとシーガルを残して、俺たちは宴もたけなわに向かって行き……。
「そーれ、ワッショイ、ワッショイ!」
「キャー!」
「あはははは!」
俺とベルさんと梅花さん、シーガルで、サシガネとカンナの事を胴上げしていたのだった……。今夜は実に、随分と懐かしい光景が続いていったのである……。
「はーい、お肉が焼けましたよー。」
「おお~。この風景も何度も見たが。また見られるだけで嬉しいぜ!」
「そうだね。トンカ。」
「おう!」
遺跡から出て海岸のバーベキュー場にたどり着いた俺たちは、バーベキューをする事となったのであった。ベルさんが炭火で焼いてくれた焼肉をみんなに配ってくれて、俺とサシガネも大きく頷いている。
「いや~しかしビビったぜ。サシガネって親も先祖もいるだろ。どうしてなんだ?」
「私だって知らないわよ。親は裸眼だし。」
「知りたいですか?」
「いやーやめときます。」
ベルさんに確認されて俺はやめる事にした。抹消案件だと怖いからだ。
「ふふふ、賢明ですね。」
「もう、これ以上、怖いことをさせないでくださいよ、ベルさん。」
「ええ。そうですねきっと、ひずみが宿った先が……。」
「その先は聞きませんよ。」
ベルさんがなにか言おうとしていたが、サシガネが止めた。
「でも、ベルさんとサシガネって元は同類と言うか、そういう存在なんです?」
俺がベルさんにサシガネとの関係を確認しようとした。
「そしたら俺、姉妹丼か従姉妹丼、双子丼の類も、やっちまったのかなって。」
「ベルさん、答えなくていいです。」
「そうですねえ。」
サシガネが遮ってベルさんが流した。
「シーガルは、帰らなくてよかったのですか?」
「いえ。このまま……少年時代の僕をここでやり直していこうと思います。」
「そうですね。そうなされてください。シーガル。ここがあなたの住むところですから。」
シーガルと梅花さんも、嬉しそうだった。
「いやーしっかし、サシガネとシーガルがひずみとか改めて腹立つ話だったな。
ひずみだから消すのが元通りの方法とかそんな訳ねーだろ。」
「ええ。でも解決したんだから今は美味しいものを食べましょう。」
「そうだよ社長! ヤなこと思い返しても飯がまずくなるだけだよ!」
「そうですねー。もうあちらとは会う事はないと思いますから。
サラッと忘れるのが一番です。記憶の片隅にも残しません。」
「「「……。」」」
サシガネ、カンナも言ってくれたが、ベルさんの言葉が一番、怖かった。
「ま、まあ、今日は遺跡も探索したし、無礼講だ! 酒も呑もうぜ!」
「あたしビールのむ―。」
「私も飲もうっと。」
「私も頂きますねー。」
「よし、それじゃあ、シーガル以外はみんなビールで乾杯だ!」
「はい。私も頂こうと思います。」
カンナ、サシガネ、ベルさん、俺、梅花さんとビールを配っていき。
「シーガル、あなたはこれを。」
「わ。麦茶ですね。」
「はい。気分だけですよ。」
シーガルは麦茶を受け取ったようだった。
「そんじゃ、乾杯といくか。」
「「「「「かんぱーい!」」」」」
俺たちはカツンと紙コップを当てた。
「いやー。しっかしクマ肉の焼肉ってうまいのなー。表面サクサクだぜ。」
「赤身肉をこんがり焼いた触感がいいですね。中がしっとりしています。」
「美味しいな~。」
俺がクマ肉を食べていると、梅花さん、カンナもビール片手に食べている。
「そういえば社長、昨日もバーベキューだったね。」
「おう。最初にも言ったが、見慣れた光景が今は懐かしく感じるな。」
「……うん。」
「あたしもそう思う!」
「ありがと、カンナ。」
サシガネが小さく頷くと、カンナが大きな返事で返している光景にもほのぼのする。
「ふふ。バーベキューですが今日は。熊鍋です~。西洋っぽいビール煮込みにしました。」
「へ~。そういうのもアリですか。」
「はい。肉の処理をした後、シッカリ煮込んで。
香辛料と野菜とお酒で煮たから匂いも大分。食べやすくなっていると思いますよ。」
「いや~、ベルさんも給仕してくれる光景も、懐かしく感じます!」
「そうですね。もしかしたら……今は社長と、カンナさんと梅花さんで。
飲み会になっていたかもしれなかったですからね。」
「うん……そうだね、社長。」
「ああ。一気にわびしくなっていただろうな。」
ベルさんの会話のやり取りをしていた俺と、脇にいたカンナがしみじみする。もしかしたら、そういう可能性もあったかもしれないって事か。
「まあ、その可能性は私がいる限りあり得ませんからご安心ください。」
「ベルさん。持ちかけたのは俺ですが。ベルさんの正体を気にしてしまう発言は。
うっかりすると聞いていた俺たちが消されそうだから勘弁してください。」
俺はベルさんに頭を下げるジェスチャーで返した。
「ふふふ。そうですね~。ちょっと酔っているかもしれないです~。」
「俺もこうなったら酔うか! 酔えば何も分からん!」
「あたしも!」
「私も!」
「私は……シーガルと帰り道を確認しないとですから節度を守ります。」
こうして、梅花さんとシーガルを残して、俺たちは宴もたけなわに向かって行き……。
「そーれ、ワッショイ、ワッショイ!」
「キャー!」
「あはははは!」
俺とベルさんと梅花さん、シーガルで、サシガネとカンナの事を胴上げしていたのだった……。今夜は実に、随分と懐かしい光景が続いていったのである……。
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