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後日談、サイドストーリー、幕間の話など
異世界召喚と、この国の秘密
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――それは、あの事件から一か月が過ぎて、初めて学園に行けた日の放課後の事――
「マチルダ。」
「なあにー?」
「マチルダってひょっとして、今日の授業に出ていた、『星の子供たち』じゃないの?」
「そうだけど、あんまりみんなには言わないでね。
正体がバレると任務に支障が出るから。」
今日の授業であった『星の子供たち』の講義だったが、放課後の帰り道、多分パパの護衛も付いているからか、小声で会話をしていたが、それよりも私の質問にマチルダがあっさりと肯定したのが衝撃だった。
「そうならそうって最初から言ってよ。」
「どっちみち、聞かれない限り答えないわよ。言っても信じないでしょ。」
「あ……うん。精霊と人の子だもんね。」
例えどんなに優秀であろうと。そんなことを自分から言い出すのはちょっと、アレである。そして私がそう思ったのはマチルダの無茶苦茶な芸当をこの目で確認したからで。その後に、あの講義を聞いたからで。その条件が揃ってなければ信じたりはしないだろう。制圧部隊と同様に戦えて、現場で行動可能な権限まで持っていると言ったら『星の子供たち』になるだろう。
「私がそう思ったのも。あの事件があった後だからか……。」
「そうそう。リリーシャ。あなたは……。」
「だから、その勿体ぶった言い回しすんなって言ったでしょ。」
「ごめんごめん。勇者の話は覚えているって聞こうと思ったの。」
「ああ。確か、異世界から召喚されていたのが数千年前で。
今はこの世界――大陸の人が勇者に変わっていったって。」
「そうそう。それで、今は、その人たちが様々な役職に就いているって。」
「うん。」
「だけど、召喚していた方法は、その国の王族か。召喚を行っていた人以外は。
誰も知らないのよね。」
「うん……。」
その辺りの事とかも、秘匿にされてるし、今では滅んでしまった国もあるし、勇者の召喚の必要もなくなって、消えていった方法もあるだろう。今でも残されている方法があるのかないのか、それは私たちの身分では確認できない。
「もしも、他の次元から人を召喚したり、他の次元に飛ばすことが召喚魔法だったら。
可能かもしれないってことよね。」
「もしも、でしょ。今は魔王だっていないのよ。
その代わり、私たちの国は狙われているけど。」
魔王は、いつの間にかいなくなってしまったらしい。まあ、元々は野生動物の一種なんだから、時代が変化すれば脅威でもなくなるのだろうか。その代わり、ふんわりした言い方で済ませてしまうが、脅威は無くなったわけじゃないけど。
「うん……もしも、精霊装置に、召喚魔法を入力したら、どうなるかな。」
「どうなるって……召喚魔法は行えないでしょ。考えるだけ無駄よ。」
「そうね。だけど、もしも、魔法自体を知らなくても。能力自体はあれば。
精霊魔法が起こせて、誰かを呼んだり、送ったりが可能ってことよ。」
「ふ~~~~ん。」
何の話か段々、分からなくなってきたが、マチルダが言いたいのは、精霊装置にもしも、召喚魔法の仕組みが入力してあって、その、召喚魔法の能力を持っている人がいれば、魔法を知らなくても装置に入力してあるからスイッチ一つで、誰かを召喚したり飛ばしたりが可能だという事だろうか。話の流れからするに。
「マチルダって、時々、もったいぶった言い回しで気を持たせるけどさ。
それってマチルダしか知らない事じゃないの?」
「うーん。リリーシャに身に覚えがないんじゃ、私の思い過ごしかなって。」
「つまり、確証はないけど思い当たる誰彼にそういうことを言って探っているってわけ?」
「そうそう、そういうこと。」
「だったらそう言え。」
「ごめんねー。今回も空振りだったみたい。」
「全く……こっちだって何か凄いことが身に起こるならそれなりに期待もすんのよ。」
「ごめんごめん。おやつにスコーン焼いてあげるから。」
「今日のはプレーンでいいわよ。バターは入れてね。」
「はーい。ミルクティーはどういうのがいい?」
「そうね……最近は東洋のに凝ってて。」
「そういうのね、オッケー。」
「全く、頭を回転させるのも、もっと身の丈にあった話でしたいわ。
私を無駄に持ち上げないでちょうだい。」
「うん。スコーン、美味しいの作るからもう怒らないで~。」
今日もマチルダの超能力を知っただけで終わりそうだった。と、その時の私は思っていたのだった……。
――それからXXX日後――
「いい、リリーシャ。私たちはボタンを押すだけだから。」
「うん。」
ここは精霊の卵の中だ。精霊の卵は、単なる魔力を貯めて置ける場所なだけじゃなくて、本当に中に精霊が眠っていたのだった。その精霊の名は――
「次元の精霊。本当に、この地に――少年と少女がやってくるのでしょうか。」
「ええ。異世界召喚魔法と言っても今回は。
向こうから来た人たちを迎え入れるためのゲートを開くためのものですから。」
次元の精霊タキオンが答える。それは状況によってルクソンやタ―ディオンに姿を変えるがそれは今は省こう。
「私たちがあの子たちを出迎えて、そしてまた、別の次元に連れて行くのね?」
「そうそう。あの子たちは……ここに来て、次元の精霊に確認を取って貰うから。それからね。」
「全く……私が、召喚された勇者と、その王族の子供の血筋を引く家系の生き残りだったなんて。
全然知らなかったわよ。」
「ええ。召喚魔法も一応、受け継いでおかないとね。
極めて遠い親戚だったとはいえ、王族と勇者の子だったし。
国が滅んだ後でも放っておけなかったんでしょ。」
「今はその話は後にして、さあ、呼ぶわよ。」
「ええ! 召喚! デバイス・スターティング!」
フイイイイ……。
あたりがまばゆい光とその粒に包まれる。眩しいはずなのに私はその光を……何故か温かく、懐かしく、そして悲しくてたまらないような気持ちで見守っていた。
「あの子も……パパを、助けたかったんだ……。」
あの子たちの事情は知っている。私がそう言っている内に涙が溢れていた。あの子たちは別の次元で歴史を変える行為を行っても、もう起こってしまった後の事象を変えられる訳じゃない。それでも、別の世界でもいいから、あの子が見た結末と違う世界が存在していて欲しかったんだ。そのために――
「さあ……いらっしゃい。ライト、そして――セリナ!」
少年と機械の姫の名を呼ぶと、光が収束し、そして人影のようなものが作られていった――。
「これが、召喚魔法……。」
マチルダが呟く。マチルダみたいに精霊の血筋を引いていないと、精霊にお目通りすら敵わないからね。私をここに呼ぶために、マチルダは……この国に来たんだ。
「いらっしゃい。ライト、そして機械姫。」
タキオンが現れた人影に向かって話し掛ける。
「さあ、あなたたちの願いと――その代償についてお話ししましょう。
次元を超えて、異なる世界を作るとき。あなたたちが行うことについて――。」
あの子たちはパパを助けたいという思いだが。その思いは――今、あの子のパパが起こした行為によって生まれたも同然の、この世界とは全く違う世界を生み出すことになるのだから――
「マチルダ。」
「なあにー?」
「マチルダってひょっとして、今日の授業に出ていた、『星の子供たち』じゃないの?」
「そうだけど、あんまりみんなには言わないでね。
正体がバレると任務に支障が出るから。」
今日の授業であった『星の子供たち』の講義だったが、放課後の帰り道、多分パパの護衛も付いているからか、小声で会話をしていたが、それよりも私の質問にマチルダがあっさりと肯定したのが衝撃だった。
「そうならそうって最初から言ってよ。」
「どっちみち、聞かれない限り答えないわよ。言っても信じないでしょ。」
「あ……うん。精霊と人の子だもんね。」
例えどんなに優秀であろうと。そんなことを自分から言い出すのはちょっと、アレである。そして私がそう思ったのはマチルダの無茶苦茶な芸当をこの目で確認したからで。その後に、あの講義を聞いたからで。その条件が揃ってなければ信じたりはしないだろう。制圧部隊と同様に戦えて、現場で行動可能な権限まで持っていると言ったら『星の子供たち』になるだろう。
「私がそう思ったのも。あの事件があった後だからか……。」
「そうそう。リリーシャ。あなたは……。」
「だから、その勿体ぶった言い回しすんなって言ったでしょ。」
「ごめんごめん。勇者の話は覚えているって聞こうと思ったの。」
「ああ。確か、異世界から召喚されていたのが数千年前で。
今はこの世界――大陸の人が勇者に変わっていったって。」
「そうそう。それで、今は、その人たちが様々な役職に就いているって。」
「うん。」
「だけど、召喚していた方法は、その国の王族か。召喚を行っていた人以外は。
誰も知らないのよね。」
「うん……。」
その辺りの事とかも、秘匿にされてるし、今では滅んでしまった国もあるし、勇者の召喚の必要もなくなって、消えていった方法もあるだろう。今でも残されている方法があるのかないのか、それは私たちの身分では確認できない。
「もしも、他の次元から人を召喚したり、他の次元に飛ばすことが召喚魔法だったら。
可能かもしれないってことよね。」
「もしも、でしょ。今は魔王だっていないのよ。
その代わり、私たちの国は狙われているけど。」
魔王は、いつの間にかいなくなってしまったらしい。まあ、元々は野生動物の一種なんだから、時代が変化すれば脅威でもなくなるのだろうか。その代わり、ふんわりした言い方で済ませてしまうが、脅威は無くなったわけじゃないけど。
「うん……もしも、精霊装置に、召喚魔法を入力したら、どうなるかな。」
「どうなるって……召喚魔法は行えないでしょ。考えるだけ無駄よ。」
「そうね。だけど、もしも、魔法自体を知らなくても。能力自体はあれば。
精霊魔法が起こせて、誰かを呼んだり、送ったりが可能ってことよ。」
「ふ~~~~ん。」
何の話か段々、分からなくなってきたが、マチルダが言いたいのは、精霊装置にもしも、召喚魔法の仕組みが入力してあって、その、召喚魔法の能力を持っている人がいれば、魔法を知らなくても装置に入力してあるからスイッチ一つで、誰かを召喚したり飛ばしたりが可能だという事だろうか。話の流れからするに。
「マチルダって、時々、もったいぶった言い回しで気を持たせるけどさ。
それってマチルダしか知らない事じゃないの?」
「うーん。リリーシャに身に覚えがないんじゃ、私の思い過ごしかなって。」
「つまり、確証はないけど思い当たる誰彼にそういうことを言って探っているってわけ?」
「そうそう、そういうこと。」
「だったらそう言え。」
「ごめんねー。今回も空振りだったみたい。」
「全く……こっちだって何か凄いことが身に起こるならそれなりに期待もすんのよ。」
「ごめんごめん。おやつにスコーン焼いてあげるから。」
「今日のはプレーンでいいわよ。バターは入れてね。」
「はーい。ミルクティーはどういうのがいい?」
「そうね……最近は東洋のに凝ってて。」
「そういうのね、オッケー。」
「全く、頭を回転させるのも、もっと身の丈にあった話でしたいわ。
私を無駄に持ち上げないでちょうだい。」
「うん。スコーン、美味しいの作るからもう怒らないで~。」
今日もマチルダの超能力を知っただけで終わりそうだった。と、その時の私は思っていたのだった……。
――それからXXX日後――
「いい、リリーシャ。私たちはボタンを押すだけだから。」
「うん。」
ここは精霊の卵の中だ。精霊の卵は、単なる魔力を貯めて置ける場所なだけじゃなくて、本当に中に精霊が眠っていたのだった。その精霊の名は――
「次元の精霊。本当に、この地に――少年と少女がやってくるのでしょうか。」
「ええ。異世界召喚魔法と言っても今回は。
向こうから来た人たちを迎え入れるためのゲートを開くためのものですから。」
次元の精霊タキオンが答える。それは状況によってルクソンやタ―ディオンに姿を変えるがそれは今は省こう。
「私たちがあの子たちを出迎えて、そしてまた、別の次元に連れて行くのね?」
「そうそう。あの子たちは……ここに来て、次元の精霊に確認を取って貰うから。それからね。」
「全く……私が、召喚された勇者と、その王族の子供の血筋を引く家系の生き残りだったなんて。
全然知らなかったわよ。」
「ええ。召喚魔法も一応、受け継いでおかないとね。
極めて遠い親戚だったとはいえ、王族と勇者の子だったし。
国が滅んだ後でも放っておけなかったんでしょ。」
「今はその話は後にして、さあ、呼ぶわよ。」
「ええ! 召喚! デバイス・スターティング!」
フイイイイ……。
あたりがまばゆい光とその粒に包まれる。眩しいはずなのに私はその光を……何故か温かく、懐かしく、そして悲しくてたまらないような気持ちで見守っていた。
「あの子も……パパを、助けたかったんだ……。」
あの子たちの事情は知っている。私がそう言っている内に涙が溢れていた。あの子たちは別の次元で歴史を変える行為を行っても、もう起こってしまった後の事象を変えられる訳じゃない。それでも、別の世界でもいいから、あの子が見た結末と違う世界が存在していて欲しかったんだ。そのために――
「さあ……いらっしゃい。ライト、そして――セリナ!」
少年と機械の姫の名を呼ぶと、光が収束し、そして人影のようなものが作られていった――。
「これが、召喚魔法……。」
マチルダが呟く。マチルダみたいに精霊の血筋を引いていないと、精霊にお目通りすら敵わないからね。私をここに呼ぶために、マチルダは……この国に来たんだ。
「いらっしゃい。ライト、そして機械姫。」
タキオンが現れた人影に向かって話し掛ける。
「さあ、あなたたちの願いと――その代償についてお話ししましょう。
次元を超えて、異なる世界を作るとき。あなたたちが行うことについて――。」
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