Ms.BLUE

夜桜すず

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第2章

# 3.

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もう羽美を疑いの目でしか
        見ることができなくなった。

私を支えていたものが傾き出して、
学校へ行けなくなった。

1週間に1回のペースでしか学校に来ない
私を心配して、羽美は家に来てくれた。

「あおっちゃん
     数学わかんなくてさ。教えてよ。」

羽美の笑顔が眩しい。

【でも、その笑顔は本物なの?】

考えることが苦しかった。

動かない私を不審げに見つめる羽美。

あまりの圧に心は悲鳴をあげてしまった。

「今日は玲菜いないよ」

気づけば口走っていた。

羽美は目を見開いた。
大きく、大きく。
裂けてしまいそうになるほど大きく。

首をふって言った。
「あおっちゃん……
     
     ありえない………、ありえない。

     ありえないよ!あおっちゃん!

     あんな人達の言うこと信じてたの?

     私もあの人達と一緒だと思ってたの?」

唇を震わせ、くるりと後ろを向いた。

「………私、ハブられちゃったよ。
    あの2人に怒鳴ったから。
    あおっちゃんが居ればいいと思ってたよ」

振り向くと、口角を片方だけ上げ、


          「バカだね私」


涙を1粒光らせて、羽美は去った。
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