22 / 63
トゥーリス、ログラーツ大戦編
22.開戦のリミット
しおりを挟む
セファリアがこちらに来てから一週間後。
その部屋にはエレミヤの他に一人いた。
その一人とは…。
「ご機嫌よう、ルティーエス殿下。」
ふわり、とお辞儀したセファリア。
エレミヤは苦笑いで出迎える。
「…セファリア様。堅苦しくせずに。」
「あら?夫の家に来たのに緊張しない妻などいませんわ。」
「…………。」
なんで、結婚する前提になってるんだ?
エレミヤは困惑しながらもセファリアの前にお茶を出した。
「あら!殿下自ら淹れてくださったのですか?」
「まぁ…そうですね。あと、ちょっと甘めに作ってるので甘すぎたりしたら言ってください。」
「はい。」
本当はミイロのために淹れた紅茶がセファリアの胃袋に消えていく。
「とても美味しゅうございました。」
「あ、ありがとうございます。」
一応礼儀作法をきちんとする。
「それにしても…。私の一番好きな甘さでしたわ。もしかして我らは結ばれる運命にあったのも…!」
「………は?」
いや、なんで?
エレミヤは目を点にした。
なるほど。バラックが言ってたのはこれか。
この異常なほどの自身家。
エレミヤは単純に思った。
(…苦手だ……。)
と。しかし、その感情を少したりとも表に出すことはなかった。
「…それはわかりませんね。」
と言っただけだった。
エレミヤは愛想笑いを続けた。
「そういえば、ミイロは元気にしていますか?」
突然の問いにエレミヤは驚きつつ、こう答える。
「えぇ。元気ですよ。」
それに聞いたとき、セファリアの表情が変わった。冷たい、冷え切った表情。
「……そうですか。それはそれは……。」
セファリアはそう言ったきり、黙る。
エレミヤはいくつかの予感を巡らせながらセファリアの様子を伺う。
その左手は腰に装備してあるナイフに当てられていた。
「えぇ。そうですよ。みぃ…ミイロに手を出したら僕が斬らなきゃいけないので、怖くて誰も手が出せないのでしょう。」
そう呟く。
本当に小さく。顔に止まる蚊でさえも聞こえないほどに。
セファリアはそんなエレミヤのことを知らずに小さくため息をつく。
「……まぁ、いいでしょう。私が奪い取ればいいものです。」
と呟いた後にすっと、立ち上がり、エレミヤの隣の席に座った。
エレミヤは彼女を横目で見る。
「…何か?」
セファリアは流し目でエレミヤを見る。
彼女は誰がなんと言おうとも、美人である。
彼女にその目で見られたら落ちなかった男は誰一人いないらしい。
エレミヤはそのセファリアの色仕掛けにふいっと顔を背ける。
(うふふ、これで殿下は私の物…に…。え?)
しかし、セファリアが見たエレミヤはこちらを冷たく見ていたのだ。
「…で、なんか用ですか?」
セファリアはぞくっと背筋に冷たいものを感じた。
「い、いえ。、なんでもありませんわ。…では、私はこれで。」
セファリアはそそくさと帰る決断をした。
そのほうが賢明だろう。
ミイロの様子を聞かれて元気なことに落ち込まれ、色仕掛けをかけられたエレミヤは怒りと呆れの感情持っていた。
ここにずっと居たら最低でも怪我をしただろう。
エレミヤはなにか晴れたように笑う。
「そうですか!では、お見送りしましょう。あ、ミイロも呼びましょう。お友達なんでしよう?」
「え?あ、えぇ。あ、ありがとうございます。」
エレミヤは笑う。
「誰かに襲われたり、襲ったりさせたら困りますからね。」
それを冗談と思ったのか、うふふふと笑うセファリア。
しかし、彼女に背を向け、前を歩いているエレミヤは笑ってなどいなかった。
(バラック…。僕は君のお姉さんは相当苦手みたいだ。)
エレミヤはそう思っていた。
その時、セファリアは笑顔を崩し、真顔に戻った。
(ふふ。計画はもう始まっている。これからよ、セファリア。)
セファリアはそう考えた。
❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅
深夜、ガンガンガンガンと大きな鐘の音でエレミヤは目を覚ました。
ぼーっとする頭でその音を聞く。これは…。敵の突撃を表す鐘だ。
エレミヤは飛び起き、廊下に飛び出す。
そこにはたくさんの兵士が鎧を装備し、侍女たちが走り回っていた。
「くっ……。皆は!どこに!」
エレミヤはバラックの部屋へ向かった。
そこには窓を見て唖然としているバラックがいた。
「ラック!ここは危ない、早く逃げるぞ!」
バラックはそれに聞いていないようだった。
ただ外に見て目を大きく見開いていた。
「…今、旗が見えた。」
「旗?あぁ。国旗か?戦争のときはそれぞれの国旗を奪い合うんだったな。」
こくり。
バラックは頷いた。そしてまた呟く。、
「…さっき見えた国旗、トゥーリスのものだった……。」
バラックが呆然として呟いたその言葉を聞いてエレミヤは小さく震えた。
「え…………。」
となると、トゥーリス王国はログラーツ王国に滞在している第二王子、ジュレークを見捨てた事になる。
「バ、バラック!これは、なんかの見間違いだ!」
しかし、エレミヤのその説得はすぐに意味のなさないものになる。
『我々はトゥーリス王国のものである!こちらで人質としていたルティーエスがそちらに連れ去られ、それを我々の宣戦布告と見た!よってそちらの宣戦布告に応えよう!』
エレミヤは顔を上げた。
バラックは悔しそうに顔を歪める。
『しかし、ルティーエスをこちらに引き渡すのなら手を引こう!』
バラックはトゥーリス王国の言葉にエレミヤの手を握り、切羽詰まった様子で言う。
「エレ!お前は逃げろ!今トゥーリスに戻ったら絶対にもとの生活には戻れない、監禁生活が待ってるだけだ!」
しかし、エレミヤは首を小さく振る。
(確かにそうかも知れない。でも……。)
エレミヤはバラックの顔をじっと見た。
「僕は行くよ。これで皆が生きられるのなら。」
と言ってスタスタと歩き始めたエレミヤにバラックは悲鳴の様な声で呼ぶ。
「エレっ!」
エレミヤは窓の縁に立つ。そしてすぅと大きく息を吸い、
「僕はここです!だから攻撃しないで!」
と叫んだ。
トゥーリス軍が一斉にこちらを見る。
「エレミヤっ!」
バラックが走り寄り、エレミヤの手を強く握る。
「駄目だ、エレミヤ!」
エレミヤはバラックを見た。
その目は薄く恐怖の色を帯びていた。
しかし、エレミヤは気丈に笑い、
「ミイロたちをよろしくね。」
と言い、迷わずに窓から飛び降りた。
「エレミヤ!」
バラックが握っていた手がするりと抜けた。
バラックの視線の先でエレミヤはトゥーリスの軍のもとへ向かう。
それを見て玉座の間の窓から雷鳴が響いてきた。
「ルティーエスぅ!行くな、馬鹿なことをするなぁーっ!」
王様が窓から顔を出し、大声上げているのだ。
エレミヤは自分の祖父を見、薄く笑う。
「バラックたちをよろしくお願いします!爺様!なんか変なことでもしたらいくら爺様でも氷漬けにしますから!」
エレミヤは満足そうに笑う。
その部屋にはエレミヤの他に一人いた。
その一人とは…。
「ご機嫌よう、ルティーエス殿下。」
ふわり、とお辞儀したセファリア。
エレミヤは苦笑いで出迎える。
「…セファリア様。堅苦しくせずに。」
「あら?夫の家に来たのに緊張しない妻などいませんわ。」
「…………。」
なんで、結婚する前提になってるんだ?
エレミヤは困惑しながらもセファリアの前にお茶を出した。
「あら!殿下自ら淹れてくださったのですか?」
「まぁ…そうですね。あと、ちょっと甘めに作ってるので甘すぎたりしたら言ってください。」
「はい。」
本当はミイロのために淹れた紅茶がセファリアの胃袋に消えていく。
「とても美味しゅうございました。」
「あ、ありがとうございます。」
一応礼儀作法をきちんとする。
「それにしても…。私の一番好きな甘さでしたわ。もしかして我らは結ばれる運命にあったのも…!」
「………は?」
いや、なんで?
エレミヤは目を点にした。
なるほど。バラックが言ってたのはこれか。
この異常なほどの自身家。
エレミヤは単純に思った。
(…苦手だ……。)
と。しかし、その感情を少したりとも表に出すことはなかった。
「…それはわかりませんね。」
と言っただけだった。
エレミヤは愛想笑いを続けた。
「そういえば、ミイロは元気にしていますか?」
突然の問いにエレミヤは驚きつつ、こう答える。
「えぇ。元気ですよ。」
それに聞いたとき、セファリアの表情が変わった。冷たい、冷え切った表情。
「……そうですか。それはそれは……。」
セファリアはそう言ったきり、黙る。
エレミヤはいくつかの予感を巡らせながらセファリアの様子を伺う。
その左手は腰に装備してあるナイフに当てられていた。
「えぇ。そうですよ。みぃ…ミイロに手を出したら僕が斬らなきゃいけないので、怖くて誰も手が出せないのでしょう。」
そう呟く。
本当に小さく。顔に止まる蚊でさえも聞こえないほどに。
セファリアはそんなエレミヤのことを知らずに小さくため息をつく。
「……まぁ、いいでしょう。私が奪い取ればいいものです。」
と呟いた後にすっと、立ち上がり、エレミヤの隣の席に座った。
エレミヤは彼女を横目で見る。
「…何か?」
セファリアは流し目でエレミヤを見る。
彼女は誰がなんと言おうとも、美人である。
彼女にその目で見られたら落ちなかった男は誰一人いないらしい。
エレミヤはそのセファリアの色仕掛けにふいっと顔を背ける。
(うふふ、これで殿下は私の物…に…。え?)
しかし、セファリアが見たエレミヤはこちらを冷たく見ていたのだ。
「…で、なんか用ですか?」
セファリアはぞくっと背筋に冷たいものを感じた。
「い、いえ。、なんでもありませんわ。…では、私はこれで。」
セファリアはそそくさと帰る決断をした。
そのほうが賢明だろう。
ミイロの様子を聞かれて元気なことに落ち込まれ、色仕掛けをかけられたエレミヤは怒りと呆れの感情持っていた。
ここにずっと居たら最低でも怪我をしただろう。
エレミヤはなにか晴れたように笑う。
「そうですか!では、お見送りしましょう。あ、ミイロも呼びましょう。お友達なんでしよう?」
「え?あ、えぇ。あ、ありがとうございます。」
エレミヤは笑う。
「誰かに襲われたり、襲ったりさせたら困りますからね。」
それを冗談と思ったのか、うふふふと笑うセファリア。
しかし、彼女に背を向け、前を歩いているエレミヤは笑ってなどいなかった。
(バラック…。僕は君のお姉さんは相当苦手みたいだ。)
エレミヤはそう思っていた。
その時、セファリアは笑顔を崩し、真顔に戻った。
(ふふ。計画はもう始まっている。これからよ、セファリア。)
セファリアはそう考えた。
❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅❅
深夜、ガンガンガンガンと大きな鐘の音でエレミヤは目を覚ました。
ぼーっとする頭でその音を聞く。これは…。敵の突撃を表す鐘だ。
エレミヤは飛び起き、廊下に飛び出す。
そこにはたくさんの兵士が鎧を装備し、侍女たちが走り回っていた。
「くっ……。皆は!どこに!」
エレミヤはバラックの部屋へ向かった。
そこには窓を見て唖然としているバラックがいた。
「ラック!ここは危ない、早く逃げるぞ!」
バラックはそれに聞いていないようだった。
ただ外に見て目を大きく見開いていた。
「…今、旗が見えた。」
「旗?あぁ。国旗か?戦争のときはそれぞれの国旗を奪い合うんだったな。」
こくり。
バラックは頷いた。そしてまた呟く。、
「…さっき見えた国旗、トゥーリスのものだった……。」
バラックが呆然として呟いたその言葉を聞いてエレミヤは小さく震えた。
「え…………。」
となると、トゥーリス王国はログラーツ王国に滞在している第二王子、ジュレークを見捨てた事になる。
「バ、バラック!これは、なんかの見間違いだ!」
しかし、エレミヤのその説得はすぐに意味のなさないものになる。
『我々はトゥーリス王国のものである!こちらで人質としていたルティーエスがそちらに連れ去られ、それを我々の宣戦布告と見た!よってそちらの宣戦布告に応えよう!』
エレミヤは顔を上げた。
バラックは悔しそうに顔を歪める。
『しかし、ルティーエスをこちらに引き渡すのなら手を引こう!』
バラックはトゥーリス王国の言葉にエレミヤの手を握り、切羽詰まった様子で言う。
「エレ!お前は逃げろ!今トゥーリスに戻ったら絶対にもとの生活には戻れない、監禁生活が待ってるだけだ!」
しかし、エレミヤは首を小さく振る。
(確かにそうかも知れない。でも……。)
エレミヤはバラックの顔をじっと見た。
「僕は行くよ。これで皆が生きられるのなら。」
と言ってスタスタと歩き始めたエレミヤにバラックは悲鳴の様な声で呼ぶ。
「エレっ!」
エレミヤは窓の縁に立つ。そしてすぅと大きく息を吸い、
「僕はここです!だから攻撃しないで!」
と叫んだ。
トゥーリス軍が一斉にこちらを見る。
「エレミヤっ!」
バラックが走り寄り、エレミヤの手を強く握る。
「駄目だ、エレミヤ!」
エレミヤはバラックを見た。
その目は薄く恐怖の色を帯びていた。
しかし、エレミヤは気丈に笑い、
「ミイロたちをよろしくね。」
と言い、迷わずに窓から飛び降りた。
「エレミヤ!」
バラックが握っていた手がするりと抜けた。
バラックの視線の先でエレミヤはトゥーリスの軍のもとへ向かう。
それを見て玉座の間の窓から雷鳴が響いてきた。
「ルティーエスぅ!行くな、馬鹿なことをするなぁーっ!」
王様が窓から顔を出し、大声上げているのだ。
エレミヤは自分の祖父を見、薄く笑う。
「バラックたちをよろしくお願いします!爺様!なんか変なことでもしたらいくら爺様でも氷漬けにしますから!」
エレミヤは満足そうに笑う。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
「お姉様の赤ちゃん、私にちょうだい?」
サイコちゃん
恋愛
実家に妊娠を知らせた途端、妹からお腹の子をくれと言われた。姉であるイヴェットは自分の持ち物や恋人をいつも妹に奪われてきた。しかし赤ん坊をくれというのはあまりに酷過ぎる。そのことを夫に相談すると、彼は「良かったね! 家族ぐるみで育ててもらえるんだね!」と言い放った。妹と両親が異常であることを伝えても、夫は理解を示してくれない。やがて夫婦は離婚してイヴェットはひとり苦境へ立ち向かうことになったが、“医術と魔術の天才”である治療人アランが彼女に味方して――
(完)私を捨てるですって? ウィンザー候爵家を立て直したのは私ですよ?
青空一夏
恋愛
私はエリザベート・ウィンザー侯爵夫人。愛する夫の事業が失敗して意気消沈している夫を支える為に奮闘したわ。
私は実は転生者。だから、前世の実家での知識をもとに頑張ってみたの。お陰で儲かる事業に立て直すことができた。
ところが夫は私に言ったわ。
「君の役目は終わったよ」って。
私は・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風ですが、日本と同じような食材あり。調味料も日本とほぼ似ているようなものあり。コメディのゆるふわ設定。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる