ラヂオ

雲黒斎草菜

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14)神主ミコトと花園カリン(後編)

14)神主ミコトと花園カリン(後編)
  
  
「か、カリン。どうしたんだ、その体?」
「自己消滅現象(セルフデリート)だわ! あたし消えてく……」
「何が始まったんだよ? 変身するのか?」
 半透明になった体を見せつけていたカリンがオレに怖いセリフを吐いた。
「あんたのせいよ」
「オレの?」
 背後の茂みを透き通らせた肩を震わせる、カリン。
「重い………。体が重い…………」
「何か病気か? 母体が風邪ひいたとか」
「体は元気だから心配しないで。ただ消えていくだけなの。でも苦しい」
 痛苦に顔を歪めて崩れそうになる体を支えてやるが、彼女の実感が薄い。

 どういうことだこれは──
 背筋がぶるりと震えた。

「ちっとも元気そうにみえないぞ。何が起きてるんだオマエ………」
 あり得ない現象を目の当たりにして狼狽する。人が透き通るなど理解不能だ。だが現実は目の前でそれを映し出していた。
 半透明になったカリンの顔色は青よりも白に近い。血の気が失せていく彼女を前にして呼吸が止まりそうだった。

「…………カリン」
 長い時間を掛けて、やっとのことで声が出た。
「なぜ体だけでなく服ごと透き通っていくんだよ。リーパーの効果が薄れたとか? どこかの時代に飛んで行っちゃうのか? こんな重要な時にか?」
 焦りが生じて口早になるオレの腕の中で、カリンがひと言で釘を刺した。

「あんたが未来に疑問を持つからよ」
「疑問?」
「後悔したでしょ………連中と戦うことを」

「………した。でも………それとオマエが………なんで?」

「時間規則で言えないけど、とにかくあんたの気持ち次第であたしの存在が左右されるのよ」
「オレの気持ち?」
「しっかりした気持ちを持ちなさい」
 幾分、透明度が減ったカリンを凝視する。空気に溶けだした巫女衣装の少女が戻って来た。

 しっかりとした気持ちと言われても………。
 とんでもないことになった、という事実に怖気づいて躊躇したことは認める。でもそんなことって、誰にでもあるだろ?
 上半身が元に戻ったカリンの姿をしげしげと見つめていると、背後で自転車のブレーキ音がした。

「主将! いつも熱いっすねー」
 通りすがりの山川だった。チャリンコの前カゴにダイコンが二本突き刺さっていた。
「俺はカーちゃんのお使いで、主将はカリンちゃんとおデートっすか。この差はやっぱ鍛錬の成果っすかね」
 くだらんことを言うやつだ。でもヤツはカリンの足下を見ていない。まだ消えたままだけど、この暗さでは問題ないはずだ。オレの足だってよく見えていない。

「それよりカリンさん。さっきミコトちゃんが県道を歩いてたっすよ」
「マジか、山川──っ!」
 いきなり怖い顔をするオレに、
「おっかないな主将。どーしたんすか?」
「どこで見たの?」
「なんすか、お二人さん?」
 山川は喰いついてくるカリンとオレにビビりつつ。
「農協の近くを歩いてましたよ」

「一人でか?」

「いや、郵便局のおっさんとす」
「何で郵便局の人間とわかったんだ?」
「だって制服着てたっすから」
「あいつだ!」
「藤田高志よ……」
 カリンの緊迫した気配に異様さを感じたのか、
「せ、先輩。俺、カーちゃんに叱られるので、これで失礼しやす」
 さっさとペダルをこぎ出した背に声を掛ける。
「ありがとうよ。山川。今度オカズ増やしてやるからな」
「そんなお礼はいいっす──よぉぉ」
 声は県道をコダマして行った。

「神社に入れないので、ミコトちゃんを使ってあんたを誘い出す気なのよ」
「まだ何の連絡もないぜ。どこへ行けばいいかも知らないし」
 カリンはじっとオレの目を見て言う。
「連中は、あたしの記憶……いや、頭の中に連れ去った先の情報があるのを知ってるのよ」
「なるほど精神融合か。ミコトの声が聞こえるというワケだな」
 人と会話をするのと同じ感覚で精神融合が出来ると豪語するカリンや義空の事だから、遠くに連れ去られたミコトの頭の中であっても覗けるのだと、この時は思っていた。

 しばらく目をつむっていたカリンが、ぱちりと黒い瞳を開けた。
「あのね。青い光が点滅してて、暗くて怖かったの」
「誰が? ミコトが怖がっているのか?」
「そうだ、すっごく広い倉庫だった…………あ、あのね。けんごよく聞いて………み、ミコトちゃんの目にそう見えたんだからね」
 何を焦ってるんだ、コイツ。
「便利だなオマエら……」
 ひそめた眉から力を抜き、「何が?」と小首を傾けたカリンへ言い放つ。
「遠く離れていても会話ができんだろ。お得意の精神融合ってやつさ」

「ん──。ま、そんなもんね」

 なんかごまかされた気がしたが──まぁいい。

「もっと詳しく調べてみろ。なぜそこにミコトはいるんだ?」
「ん~と。知らないおじさんに連れられて、県道………あそうだ、この道を歩いて………えっと…………」

「車に乗せられたのか?」

 カリンは長い黒髪を振る。
「クルマには乗ってないわ。ずっと歩いたの。途中で疲れて………それで。どこかを曲がって………」
 しばらく目をつむって黙考するが、
「だめだ。あとは暗くて広い場所。それから青い光の点滅だけだわ。それもゆっくりで……おっきいの」

「大きな青い光の点滅と言ったら信号機じゃないのか?」

「う~ん。あれって信号機なのかなぁ…………あ。そうだ。縦に赤とか黄色とか並んでたわ。窓からそれが見えていたの」
 ミコトの意識を探るというよりも、自分の記憶を手繰り寄せるような、いまいち混乱した説明だが──小さな子が歩いて到着する範囲で縦型の信号機──答えは簡単だった。

「行くぞカリン!」
 歩き出そうとしたオレを不安げに窺うカリンの姿がまたもや薄れてきた。
「おい。大丈夫かカリン?」
「う、うん。なんとか。でも息苦しいの」
「そのまま消えたらどうなるんだよ?」
「あたしも解らない………けど」
「けど?」
「けどね…………」
 オレの腕にすがりつくカリンの目は真剣だった。

「たぶん二度とあんたと会えなくなる気がする」
 生唾を飲み込むほど青白い顔、生気の抜けた面持ちに胸がずきんと痛んだ。

「どうしたらお前を救える? なんだってやってやるぜ」
 出会ってから初めて見せる弱々しいカリンの姿にまたもやどくんと胸が脈を打った。
 半透明になった彼女の唇は苦しげに真一文字に閉じられ、静かに薄れていく。

「…………悲しいことはもうたくさんだ」
 ミコトを探し出し、マコトもコイツも何とかしてやる。それが本心だ。そうさ。目的を見つけた。そのために生きていく。そんな人生もありさ。
「オレにに任せろ。なんとかしてやる」
 目の前が開ける爽快感が全身を渡って行った。
 目標を持つだけでこうも人間は奮い立つのだと思った。さっき頭の奥底で頭をもたげだした奇妙な記憶だか思いだか、こびりついた汚泥みたいなヤツが今はキレイさっぱり洗い流された感じだった。

 するとどうだろう。カリンの姿がすぅっと戻ってきた。消えかけた炎が再び燃えだしたかのようだ。
「ありがとう。けんご」
 よく意味の解らない礼を言われたが、ひとまず胸をなでおろし、
「具合はどうだ? 神社に残っていてもいいんだぜ。オレはとにかく行く。オマエは手を出さなくていい」
「大丈夫。何があってもあたしはあんたと一緒に行く」
 意味深き言葉に赤面する。ストレートに受け取っちまったが、いいのだろうか。
 熱くなった頬を手の平で冷ましながら、ぎこちなく駅のほうを遠望した。

 オレには確信がある。カリンの言う縦に並んだ信号機はこの町ではおそらくあそこだ。

「それは農協の先にある倉庫だ。ここらで縦型の信号と言えばそこしかない」
 こくりとうなずくと、カリンはポケットから黄色いリボンを取り出し、首の後ろ辺りで黒髪をきゅっと結わえた。まるで決戦に向かう女戦士のようだ。
 オレもさっきまでの逡巡した気持ちは完璧に失せており、それよりもミコトにまで手を出してきた連中のやり口にハラワタが煮えくり返って来た。

 そんな憤然としたオレの態度に、カリンは微笑みすら見せながら、
「やっぱさ。けんごはそうでなくちゃね」
「オレっていったい何なんだ? ナナミと呼ばれたり、また剣豪に戻ったり………」
「まだまだ。あんたは『けんご』なのよ。あたしが消えかけたのがその証拠ね」
「いまいち意味が解らないが、オレの名は『けんご』じゃない。ちゃんと剣豪と呼んでくれないか」
「これでいいのよ。けんご」
 彼女の表情は場違いの明るい笑顔で、とんでもなく嬉しそうだった。



               ☆  ☆  ☆



「いいか、音を立てるなよ」
「うん」
 大きく首肯するカリンの姿が暗い倉庫の前ではあまりに不釣り合いだ。紅白の巫女装束。長い黒髪の先を風にたゆませ、片手には1メートル超えの日本刀。誰かに見つかるとすぐに不審者として警察に連絡が行ってしまう。

「横手へ回るぞ。正面突破はあまりに派手すぎる」
「わかったわ」
 カリンは素直にオレの後ろに続き、生え放題の草を踏みつけ踏みつけ倉庫の横へ回った。芽吹いて間が無い雑草の背は低く、とても歩きやすい。しかもそれがクッションになって砂利の音もほとんど出ない。

 いくつかある窓はすべて内から鍵が掛かり、遮光処置がしてあって中を窺うことはできなかった。
 ガラス窓を破って侵入することを考えたが、その懸念は無用な心配に終わった。
 倉庫横手にある開きドアに鍵が掛かっていなかったのだ。

 ミコトを取り返しにオレがやってくることは、連中も読んでいるはずだ。神社では思う存分動けないから、そのためにミコトをさらったんだ。
「カリン、飛び込むぞ。覚悟はいいな」
「あんたは?」
「ミコトのためなら死んでもいい」
 カリンのボディを縁取る輪郭から閃光がほとばしり、その姿が瞬時に鮮明となった。

「ほらね。あたしの身体はあんたの気分次第なのよ」
 巫女装束の袂(たもと)を横に広げてオレに見せた。
「電飾みたいなヤツだな、オマエ………」
 そんな人間はいないだろうけど。時間を飛べる人間はもっといない。

「行くわよ。武器準備して」
 すくめていた肩を突っつかれ、慌てて右の少し上空に手を突っ込む。乾いた羽音と共に空中から抜き出されたオレの手には、銀白の日本刀が握られていた。
 空間という鞘(さや)に収められていた刀は、みごとに研ぎ澄まされており、煌きにも似た光彩を薄暗い空へ放っていた。
「入るぞ………」
 囁き声と共に、そっとドアノブを回して中に入る。後ろから布切れの擦れる音を押し殺してカリンも続いた。
 予想通り数人の人の気配を感じ、ギュッと強い力を刀の柄へ込めた。

「やっとご登場だな」
「祥子!」
 三上祥子が真後ろに立っていた。暗闇に黒いドレス。整った白い顔しか見えないが、それは艶(あで)やかな振る舞いでオレたちを奥へと促した。

「待ちくたびれたぞ」
 と言う声に押されて数歩進むと、開け放たれていたドアがゆっくりと締められ、
 カンッ!
 金属音にも似た音がして、一本の照明が点いた。

 まるでスポットライトだ。無造作に置かれたテーブルが光の中心にあり、ペットボトルをくわえたまま眩しげに見上げた幼児の視線がオレへと転じられる。
「ミコト……」
 ポカンとした表情がみるみる明るくなり、口からペットボトルを引き離した。

「けんごちゃん………」

「ミコト……大丈夫か?」
 一時的に現れた安穏とした表情が一転して泣き顔になったが、それを必死で堪える健気な姿を見て猛烈な庇護欲が突きあげてきた。
「オマエら許さんからな!」
 飛びついてきたミコトを後ろに回し、強い怒りを顕にして連中へぶちまける。

「どういう理由でミコトをさらったぁっ!」

「ちょっと待って、興奮しないで柳生くん。私たちは一切手を出していないわ。いや相手は義空よ。手なんか出せないでしょ」
 と説明したのは香坂ひとみで、
「今は精神力の温存のため引っ込んでおるようだが、義空が出てきてもらってはこちらがマズイのだ」
 急いで繋いだのは三上の姉、啓子だった。いや祥子か? そして低いジイさんの声音が続く。
「喉が渇いたと言うでな。ジュースを飲ませておるだけだ。安心しろ。ちゃんと外の自動販売機で買(こ)うたやつだ」

「東条……のやろう」
 カリンに切られた山高帽は被っておらず、短く刈り取られた白髪頭を曝していた。

「ワタシだけ初対面だな」
 のっぺりした顔の男からしゃがれた声が落ちる。
 黒いベルベットで作られた幕の隙間からすり抜けて光の中へ登場したのは、郵便局の制服に身を包んだ細面で背の高い男。

「オマエだな。ミコトを連れ出したのは!」

「まぁ許してくれたまえ。でもこの子は純真だ。疑うことを知らない。きっと立派なレディになるだろうな」
 意味ありげにカリンを見つめる青黒い目が不気味だった。
 オレの腰を掴むミコトの小さな手から震える感触を感じ、メラメラと憤怒の雲が膨れあがった。
「こんな小さな子を怯えさせやがって……」

「そうでもしないと、巫女さんは我々の前に出て来てもらえないだろ」
「オマエらの目的はカリンなのか?」

「キミと彼女とは特別なパスで繋がってるからな。一人を引き出せば片方も必ずくっ付いて来る。ようは神社の結界内にいるあいだはこちらの思惑どおりにコトが進まないので、しかたなくだ」

「ベラベラと分けのわからないことをほざきやがって、マコトに手を出すために外堀からジワジワと崩しに掛かっていたというワケだな」
 カリンが透き通っていく不可思議な現象。それが原因で彼女が苦痛に顔を歪めていたのも、すべてこいつらの企みだということだ。

「戦略とはそんなもんだろ。正面からぶつかるばかりが能ではないのだ」
「知った様な口を吐くな!」
「そのせいで我々がここに召集されたのは、もう説明されとるだろ? クローラーは正しい歴史に戻すためならどこにでも参上する」

「これが時間局のやり口なの。手段選ばずよ。これまで自分たちの都合のいい歴史に何回変えてきたことか」
 黒髪を翻して、鋭利な刃を真横に薙ぎ払い、カリンは巫女舞を舞うように剣先を回して上段に持ち構えた。
 赤い袴が風を切る音がしたが、男は半歩下がるだけでカリンの攻撃をかわしていた。その動きは刃筋を見極める者でしかできない機敏な動きだった。

「精神力はいまいちみたいだけど。できるわね」
 カリンが鋭く睨みを利かすが、男は平然と立ち向かう。
「キミも刃筋が立っている。たいしたもんだ。それより話を逸らさないで欲しいな、西園寺くん。今回は都合のいい改変ではない。正しい改変だ。ある青年の生存は大きく歴史を変えた」
「うるせえ。マコトの命はオレが守る。誰にも触れさせねえ」
「そうすることで、数億もの人の命が消えるのに、そっちには目をつむるのだな」

「それはっ……」
 答えようが無かった。

「そ……そんなのウソかも知れない……」
 悔し紛れに漏れた言葉に、男は薄ら笑いを浮かべた。
「何度でも言おう。ここに我々が派遣されたということがそうなることを暗示させている。これが現実だ。キミはその責任を一人で被ると言うのか?」

「っ……」

 やっぱり答えられない。マコトが時間のゲージ粒子を発見することで世界が大きく変わる。そうしたのはオレの行動からだと言われても、どうすればいいんだ。

 逡巡を始めたオレに、男がいい聞かせるように言う。
「これは最後通告だ。手を引きたまえ。そうすれば我々もキミから手を引く」
 再びカリンの影が薄くなり霧の奥に消えそうになった。刀を落し苦しげにうずくまったカリンの丸い背中にミコトが不安げに寄り添う。
「さぁ結論を出したまえ。キミのパートナーは風前の灯だ」
 結論を出せばマコトは抹消される。それってどこかおかしいだろ。何のためにマコトはこれまで生きてきたんだ。その責任は誰が取るんだ。

「それを運命と呼ぶ。正しい歴史の流れに必然的な処置だよ」

「剣豪! ヤツの言うことは真逆じゃ。お主が決断を躊躇(ためら)えばカリンの姿は薄れ、手を引いた瞬間消滅する」
 決然と叫んだのはカリンに抱き付いていたミコトだった。

「マジかよ! 義空!」

 倉庫の薄暗い虚空を背景にミコトの白い顔が浮かんでいた。
「今のどういう意味だよ!」
 オレの問いに答えは無かった。ミコトの瞳からはすでに義空の気配が消えていた。

 コイツら………また騙しやがったのか?
 戸惑い、行き場を失ったオレの意識が憤りに変化。一気に沸点を超えた。

「さぁ手を引きたまえ」

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 と怒鳴った。
 頭の中から何かが膨張して爆発した。たぶん頭の頂点から噴き出しんだと思う。

(…………なっ!)

 めまいを覚える嫌な感覚があふれる中で………"オレ"が……視えた。

 怒り浸透した"オレ"が視える。そう、眼球を通った光が網膜に映し出されて、それが物体であると脳が認識する、見るではなく。脳細胞に直接映し出されたのが視えるといった感じなのだ。そこに立ったオレを少し高みから視る──"オレ"がいた。
 その"オレ"も下にいるオレと同じ憤怒の感情で満ちているのだが、静かに怒っていた。冷静に怒(いか)るとはこういうことなのだと、さらに高い位置から視る"オレ"がそう思った。
  
  
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