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「エリス様!オルディン様を解放してください!」
本日の授業が終わり、私が帰り支度をしていると、目の前まできてそう熱り立つナタリア公爵令嬢。最近オルディン様の近くに纏わりついていたのは見ましたが、そういう事でしたか。
「ナタリア様。それは出来ませんわ。」
私は努めて冷静に言います。
「何故ですの!貴方には癒しの力が少しあるとは聞いておりますが、薬よりも効果が無いと言われてるじゃありませんか。貴方のそのしょうもない癒しより我が公爵家で他の国から集めた薬を使えばオルディン様の体調も良くなるに違いありません!家の格も合いませんし!」
そうかもしれません。私は子爵の娘ですし、オルディン様はナタリア様と同じく立場の高い公爵家の令息です。また、私の癒しの力はとても弱く、一度に劇的な回復は見込めない程度の物です。ですが、
「いえ、私とオルディン様はお互いの裸身を見ておりますので…婚約破棄はもう出来ないのです。私はする気もありませんし」
「なっ!?そんな事しているのですか?常識外れにも程がありますわよ!」
「治療の際、どうしてもそうなってしまうので…」
私は幼少の頃からオルディン様の御両親に望まれて、婚約をしております。そして、癒しの力を使ってオルディン様の治療をするため、既にオルディン様の邸に住んでおります。
オルディン様は昔から優しく、見た目も美しく、頭の良いお方で他のの令嬢からも人気の方でしたが、首から下の全身に生まれつき痣があって、体調も崩しがちでおいででした。
私の癒しの力は私の体が触れている場所の多さと触れている時間の長さに応じて、効果が現れる物になっております。
ですから、入浴から就寝までの間はお互いの体を密着させ、癒しの力を少しでもオルディン様に行き渡らせるようにしております。
その成果が出て、オルディン様の痣は最初出会った時より大分薄くなってきており、成人する頃にはもう消えて無くなってもおかしくはありません。
この国の「令息・令嬢は結婚後、初夜まで他の異性にできるだけ肌を露出して、見せてはならない」という常識にとってはかなり外れている事も承知の上で、行っております。
オルディン様とオルディン様の御両親は責任を必ず持つといつも言ってくださるので、私も遠慮なくオルディン様にくっついております。
最近はお風呂の時や朝にオルディン様が恥ずかしそうに隠しているのを可愛く思っております。オルディン様の燻る熱は私にとっては嬉しいものでもありますが。
話が反れました。
「ですから、ナタリア様や他のご令嬢にはオルディン様を渡す事はできませんし、オルディン様も是とは言わないと思います。」
「~~~~~っ!!破廉恥ですわ~~~~!!」
そうはしたなく大声をあげてナタリア様は去っていかれました。刺激が強すぎたのでしょうか。今の話に聞き耳を立てていた周りのご令嬢方もちょっと顔が赤いようですわね。
私も口に出して話すのは少し恥ずかしいとは思いますが、ほぼ毎日行っていることですし、行為自体には少し慣れて…いや、最近は体の調子も良くなってきて、日々逞しくなっていくオルディン様に触れるのはやはり恥ずかしいかもしれないです。
「エリー。ごめんね。僕が言っても全く聞かなくて」
オルディン様がこちらにきて苦笑いしながら謝ってくださいます。恐らくナタリア様もオルディン様に最初迫ってつれない態度でしたから私のところにいらしたのでしょう。年を重ねるに連れて、このような事がどんどん増えてくる方が癒しの力云々より精神的に堪えます。
「大丈夫です、オルディン様。いつもの事ですわ」
「そうかもしれないけど、エリー。そんな事より、」
オルディン様な顔が近くまできて、キ、キスされるのでしょうか。ここ学園ですし周りにもまだ人がいらっしゃいますよ! これこそ破廉恥です!!
「ダ、ダメでっ「二人の時はルディって呼んでくれって言っただろう?」ふぇ?あ、はいそうでしたねルディ」
全然違いました。勘違いでした。
「エリー、今ちょっと期待したでしょ」
オルディン様…ルディは意地悪な笑顔で言います。しょうがないではありませんか。いつも家ではーーー。
「もうっ!知りません!家に帰ります!」
「いや、帰り道一緒だからね。エリーごめん、ごめんってば!」
追いかけてるルディを無視して私は先に帰途に着きます。時期にルディも追いついてくるでしょう。
今日の晩御飯の事を考えながら、帰り道を歩きます。ルディが追いついてからは二人で他愛もない会話をしながら、手を繋いで。
ーーーあとがきーーー
エリス。
子爵令嬢。
そこまで大きいわけでもないが柔らかさのわかる手にジャストフィットサイズ。
ルディが恥ずかしそうに隠してるその理由を知り、可愛いと思っている。また、自分にそのような魅力がある事を知り、うれしく思っている。
オルディン。
公爵令息。最近逞しくなっていくイケメン。
思春期真っ只中のため、目を瞑ってもほぼ毎日見るエリスの裸が目に焼きついており、でも婚約中であるため手を出すことはできない故に実質生殺し状態。
どうにかして婚約から婚姻に早くもっていけないかと画策している。(両親にはバレている)
ナタリア。
金持ち公爵令嬢。
とても大きい。顔すらも包み込むような特大サイズ。肌を見せない風潮であるため、服がはち切れんばかりになっている。
父親の親バカによりまだ婚約者がいない。
今回はオルディンを手に入れようとしたが、今後運命の出会いがあるとか無いとか。
癒し(意味深)の話もいつか書きたいですが、恐らく18禁になりそうです。間違いなくオルディン君が暴走するので。
本日の授業が終わり、私が帰り支度をしていると、目の前まできてそう熱り立つナタリア公爵令嬢。最近オルディン様の近くに纏わりついていたのは見ましたが、そういう事でしたか。
「ナタリア様。それは出来ませんわ。」
私は努めて冷静に言います。
「何故ですの!貴方には癒しの力が少しあるとは聞いておりますが、薬よりも効果が無いと言われてるじゃありませんか。貴方のそのしょうもない癒しより我が公爵家で他の国から集めた薬を使えばオルディン様の体調も良くなるに違いありません!家の格も合いませんし!」
そうかもしれません。私は子爵の娘ですし、オルディン様はナタリア様と同じく立場の高い公爵家の令息です。また、私の癒しの力はとても弱く、一度に劇的な回復は見込めない程度の物です。ですが、
「いえ、私とオルディン様はお互いの裸身を見ておりますので…婚約破棄はもう出来ないのです。私はする気もありませんし」
「なっ!?そんな事しているのですか?常識外れにも程がありますわよ!」
「治療の際、どうしてもそうなってしまうので…」
私は幼少の頃からオルディン様の御両親に望まれて、婚約をしております。そして、癒しの力を使ってオルディン様の治療をするため、既にオルディン様の邸に住んでおります。
オルディン様は昔から優しく、見た目も美しく、頭の良いお方で他のの令嬢からも人気の方でしたが、首から下の全身に生まれつき痣があって、体調も崩しがちでおいででした。
私の癒しの力は私の体が触れている場所の多さと触れている時間の長さに応じて、効果が現れる物になっております。
ですから、入浴から就寝までの間はお互いの体を密着させ、癒しの力を少しでもオルディン様に行き渡らせるようにしております。
その成果が出て、オルディン様の痣は最初出会った時より大分薄くなってきており、成人する頃にはもう消えて無くなってもおかしくはありません。
この国の「令息・令嬢は結婚後、初夜まで他の異性にできるだけ肌を露出して、見せてはならない」という常識にとってはかなり外れている事も承知の上で、行っております。
オルディン様とオルディン様の御両親は責任を必ず持つといつも言ってくださるので、私も遠慮なくオルディン様にくっついております。
最近はお風呂の時や朝にオルディン様が恥ずかしそうに隠しているのを可愛く思っております。オルディン様の燻る熱は私にとっては嬉しいものでもありますが。
話が反れました。
「ですから、ナタリア様や他のご令嬢にはオルディン様を渡す事はできませんし、オルディン様も是とは言わないと思います。」
「~~~~~っ!!破廉恥ですわ~~~~!!」
そうはしたなく大声をあげてナタリア様は去っていかれました。刺激が強すぎたのでしょうか。今の話に聞き耳を立てていた周りのご令嬢方もちょっと顔が赤いようですわね。
私も口に出して話すのは少し恥ずかしいとは思いますが、ほぼ毎日行っていることですし、行為自体には少し慣れて…いや、最近は体の調子も良くなってきて、日々逞しくなっていくオルディン様に触れるのはやはり恥ずかしいかもしれないです。
「エリー。ごめんね。僕が言っても全く聞かなくて」
オルディン様がこちらにきて苦笑いしながら謝ってくださいます。恐らくナタリア様もオルディン様に最初迫ってつれない態度でしたから私のところにいらしたのでしょう。年を重ねるに連れて、このような事がどんどん増えてくる方が癒しの力云々より精神的に堪えます。
「大丈夫です、オルディン様。いつもの事ですわ」
「そうかもしれないけど、エリー。そんな事より、」
オルディン様な顔が近くまできて、キ、キスされるのでしょうか。ここ学園ですし周りにもまだ人がいらっしゃいますよ! これこそ破廉恥です!!
「ダ、ダメでっ「二人の時はルディって呼んでくれって言っただろう?」ふぇ?あ、はいそうでしたねルディ」
全然違いました。勘違いでした。
「エリー、今ちょっと期待したでしょ」
オルディン様…ルディは意地悪な笑顔で言います。しょうがないではありませんか。いつも家ではーーー。
「もうっ!知りません!家に帰ります!」
「いや、帰り道一緒だからね。エリーごめん、ごめんってば!」
追いかけてるルディを無視して私は先に帰途に着きます。時期にルディも追いついてくるでしょう。
今日の晩御飯の事を考えながら、帰り道を歩きます。ルディが追いついてからは二人で他愛もない会話をしながら、手を繋いで。
ーーーあとがきーーー
エリス。
子爵令嬢。
そこまで大きいわけでもないが柔らかさのわかる手にジャストフィットサイズ。
ルディが恥ずかしそうに隠してるその理由を知り、可愛いと思っている。また、自分にそのような魅力がある事を知り、うれしく思っている。
オルディン。
公爵令息。最近逞しくなっていくイケメン。
思春期真っ只中のため、目を瞑ってもほぼ毎日見るエリスの裸が目に焼きついており、でも婚約中であるため手を出すことはできない故に実質生殺し状態。
どうにかして婚約から婚姻に早くもっていけないかと画策している。(両親にはバレている)
ナタリア。
金持ち公爵令嬢。
とても大きい。顔すらも包み込むような特大サイズ。肌を見せない風潮であるため、服がはち切れんばかりになっている。
父親の親バカによりまだ婚約者がいない。
今回はオルディンを手に入れようとしたが、今後運命の出会いがあるとか無いとか。
癒し(意味深)の話もいつか書きたいですが、恐らく18禁になりそうです。間違いなくオルディン君が暴走するので。
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