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第2章
君と僕の時間が止まれば
しおりを挟む少しずつ元気を取り戻して学校に行けるようになった。夏が終わり冬が近づいて来ていた。空はただただ青く済んでいた。
「おはよう陸大丈夫?」
「お、久しぶり村上~元気してた?」
「う、うん」だいぶん学校に馴染めてきたころクラスメイトの発言で喧嘩になってしまった佐々木の事で話題になっていた。
「佐々木のやつ何であんな事しようとしたんだ俺はまじでそんな事出来んわwww」
「マジでなwww」「今なんつった」
「む、村上落ち着け」「陸。落ち着いて」
「お前らはあいつらの味方なのか?いやそうか」
「ち、違う」「いや違わない」「!!村上!!何
言ってんだよ」「あ?、お前らに何がわかる
んだよって言ってんだよ!!小学生の時に、結核
って言われてついこの間だって、次は非結核性抗酸菌症って言われてやっとできた友達だって死んだんだよ!!分からね~よな!?」「おい陸!!」「お前らはじっとしてても友達ができるんだ
からな。そんなお前らに俺の何がわかるんだよおい!言ってみろ」
「おい!!今何言ってるのか分かってんのか!!」
"ボコッ"
「っ~いってな~やんのかあぁ~」
"バギ"
「ガハ」「おい終わりか?」「お··ん?」
クラスの人たちに取り押さえられた
「おい、答えろよ分からね~だろ。喜びも悲しみも怒りも何も!!だから··だから人が死ね。見てみぬふりをするから··そうして死ぬ。死にたがる!!ちょっ放せよおい!!聞いてんのかおい。ーーっ聞けよ~~クソ野郎」
泣いていた。めったに泣かない村上が死んだやつの事で信じられなかった。次の瞬間自分が死ねかもしれないのに「おう、わかんね~よお前のクソみて~な正義感も生きる意味も何もお前に言われる筋合いはない」
「っ~」"ブヂ"何かが切れたその瞬間
「そうだなあの時お前が自殺しようとした時
止めなきゃ良かったな。そしたら居なかった
のにな!ハハハハハ生きる意味なんてない。
そんじゃ聞くぞお前らに何で生きてんだよ人を殺すためか?幸せになるため?今はどうなんだ」
「もうやめて!!お願いだから!!」
「出てけ何のために来てるだ!!」
「何も何も分かってないんだな。分かったよ
やってらんね~こんなとこ、やめてやる」
ガラガラ「陸ちょ、ちょっと」「植原さん」
クラス皆が黙り込んだチャイムが鳴りひびいた静かな教室中に···
帰りのSTの時先生が村上さんのことを話した最後に【村上さんは北海道の高校に転校する事になりました家の事でも理由は言えませんが明日行く事になっています村上さんあれ?村上さんは早退したんですか?】
(え、村上何で転校するんだ)
一週間前から村上さんの意思で北海道の釧路市に行く予定だった。そして今日がこの高校最後の日だったらしい。
(今日が最後だったんだ最後に嫌なこと思わせてしまったな。やり直せるならやり直したい
村上ゴメンな頑張れよ)
その頃僕は北海道の釧路市に行く準備をしていた。羽田空港から釧路空港まで行きそこから電車で行った。
とても寒かった小学生の冬の時が懐かしく感じてきた。なんの心配も無くて、ただ楽しかった。死にたくない生きてたくさん友達だって作って、有名人になって本来の自分でいたいそう思った。
佐々木さんは僕が小学生の時の事を知っていた。変わっていた僕を見て悲しんでいたらしい部屋の中で僕が変われたのは、村上さんのおかげなのにって。そうありたかったそんな俺で、いや僕で、そんな存在で有りたかった··
でももう関係ない変わったんだ。
いや、そう思い込ませたかったのかもしれない。自分に嘘を付き続けてでも本当の自分でなくても普通の暮らしができていたならどう
だって··2時間歩き続けようやくおじいちゃんの家についた。
「おうおう、よう来た」「陸ちゃん久しぶり
大きくなったね~」
「うん、じいちゃんばあちゃん久しぶり」
本当の自分でいるのは楽しい事だけじゃない、辛いことのほうが多い、
今のままでいる方が楽かもしれない。
「幸せになりたくないの?」「一人くらい友達作ったら」「わかんね~よ、お前のくそみたいな正義感も、生きる意味も」皆の声が聞こえた。
本当の自分でいたら生きる命があったのかも知れない。でも僕に··「本来の陸でいてくれ何があってもどんなことがあったってな!」佐々木の
言葉を思い出した。
「··く、陸陸ご飯やで心配やわ最近ずっとぼーとしとるから」
夜にじいちゃんが部屋に来た。
「なんでここに来たかはしらんが皆お前を信じてる100回裏切っても
101回目は裏切らないと信じるそれは誇りに思う事だ」
それだけ言って出ていったよく分からなかった
「東京から来た村上 陸ですよろしくお願いします」学校も普通だった何もなく過ごせた何も楽しく無かった。皆と話していたから普通でも
楽しかったのかも知れない。
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