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破壊の果てに
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破壊の鉄球……じゃなくて鉄球を破壊した後、休憩をしてから隊長に他にトラップがないか調べてもらった。
確実に罠地帯よりもトラップは減っているようで、まず踏むことはないらしい。
そして、しばらく進むとトラップの無い通路に変わった。それによりゴーレムが現れるようになるのだが……やはりそこまでの苦戦はしなかった。
「ほっ」
「よく集中できるよね」
「慣れればこんなものだよっ」
ちなみにだが、魔物を倒せば倒すほど空気中の魔力が増えるらしく、ポコは歩き錬金術をしている。空気中の魔力で品質が上がるのだそうだ。難しそう。
「と、見えてきたでありますよ」
「やっと大部屋かな?」
実はここに来るまでに何度か小部屋があったのだ。どれも魔物がいて、全部倒すと台座の魔石を取れるようになるみたいな仕掛けだった。よくわからないが素材が手に入ったのは嬉しい。お金にするもよし、ポコの錬金術に使うもよしだ。
通路の先に大部屋が見えてくる。数体のゴーレムを倒しつつ、部屋に入ると、そこには休憩所にいた狩人が言っていたように人二人分の高さの石像が一つあるだけだった。
「……何もないね」
「あの狩人が言っていた通り、石像以外何もない、か。とりあえず調べよう。何か見つけたら報告ね」
「了解であります」
各々やりたいことをやり始める。ポコは錬金術、隊長は道具の整理。おう、探索しろや。
二人とは違い私は真面目に探索をしたいので、早速石像を調べることにした。
今頃あの休憩所にいた人たちも石像を調べているだろう。私が石像の謎を解き明かせばさらに探索を任されることになるだろう。そうすれば王様もいい性能の道具を揃えてくれるはず。気合入れていくぞ。
「ん?」
石像の額には赤い球が埋め込まれていた。あれは、装飾だろうか。
わからん、わからんぞ。何をすればいいんだ。
「エファ殿! 止まるであります!」
「んえ?」
石像を観察した後に考えながら歩いていると、突然隊長が大声を出した。
何さ、この部屋に魔物なんて一体も……ん? 魔物がいないのはなぜだ。だってトラップが無くなってから山ほど出てきたじゃないか。
……もしかして、トラップがある? だから魔物がいない?
「あっ!」
踏んだ石レンガがガコンとズレる。重々しくガチンと音を鳴らすと、部屋全体が揺れ始めた。
トラップである。ふざけんな。
「えっちゃん! 人のこと言えないじゃん!」
「それは本当にごめん!」
ポコの言う通りだ、私ももうトラップは無いと思い警戒心皆無で歩き回っていた。もっとトラップについて考えるべきだったんだ。
しかし地面が揺れるのみで、落とし穴が開くことも、天井から何かが落ちてくることもない。壁から何かが噴き出ることもない。ただの地震? そんなはずはない。
「石像を見るであります!」
「石像?」
地震で立ちにくい状況だが、何とかバランスをとって石像を確認する。目が、赤く光った。
揺れが一層激しくなる、ここでようやく地震の正体に気づいた。石像が動いているのだ。
「え、まさかあれと戦うのっ!?」
「だろうね。うわ、ゴーレムまで出てきた」
部屋の四隅からゴーレムが一体ずつ現れた。おっおっおっおっ、囲まれ申した。
「とにかく破壊するしかないか」
「脳みそまで筋肉だねっ!」
「仕方ないじゃん解決法方がそれしかないんだから」
石像は読んで字のごとく石の像。私たちはつい先程鉄球を破壊したんだぞ、石の像くらいなによ!
「だあああらっしゃああああああああああああああああ!!!」
拳に力を入れてゴーレムをパンチ一発で粉に変える。よっしゃ! 次ィ!!
「すごいであります! とても小柄な女の子とは思えない叫び声であります!」
「うるせえええええええ!! しねえええええええええ!!!」
「怖い……えっちゃん怖いよ……」
四の五の言ってないで戦ってくれ。戦わなければ生き残れない。鏡の世界には行かない。
ゴーレムを二体残し、石像に向かって拳を放つ。
ガキン、と石像の拳と私の拳がぶつかる。勢いがついているのと、石像の拳自体の堅さにより砕くことはできなかった。だが、後退させることはできた。確実に威力は足りている。ならば、私は同じように攻撃を繰り返すだけだ。
「オラオラオラ!!! ぐあああっ!」
何発か拳を打ち込んだ後、石像の反撃により吹き飛ばされる。一気に攻撃をしても魔力の防御を崩すことはできなかった。
一旦下がって回復ポーションを飲み、状況を確認する。私が戦っている間に残りのゴーレムも倒してくれたらしく、ゴーレムはいない。
隊長は石像を食い止める役割で、ポコは石像に攻撃する役割だ。私も加勢しようかと思っていると、部屋の四隅から先程と同じようにゴーレムが生まれる。
「ゴーレムは任せて!」
「お願いっ! あーらららららららーーーい!」
ポコの矢は様々な色の軌跡を描きながらゴーレムに命中していた。氷、水、炎、雷。矢と隊長の罠であの巨大な石像の動きを封じ込めている。
久しぶりの変態連射。よくわからん掛け声は無視して私はゴーレムを倒すことに専念する。
「はいいーーち! にーー! さーーん! だああああああああああ!!!」
「よーーーん! じゃないんだ」
この方がなぜか気合が入るのだ。赤いタオルとか持参すればよかった。元気ですか? 元気じゃないです。
「今どんな感じ?」
「岩を作って投げるようになったよ。岩の撃墜に手間取っちゃうから、えっちゃんの攻撃を中心にした方がいいかも」
「了解」
遠くから観察しながら攻撃をしているからか、ポコは正確に指示を飛ばしてくれた。
隊長は何やら新しい道具を取り出しているようだ。眼鏡も掛けている、トラップの時と違うな、あれも精霊の力を借りているのだろうか。
「それは?」
攻撃を避けながら隊長の設置している箱のようなものについて聞く。
「とどめの一撃であります。爆弾でありますな」
「へぇ、私はどうすればいい?」
邪魔にならないように行動したいので、爆弾の使うタイミングなどを知っておいた方がいいだろう。
「この眼鏡で石像の魔力量の確認をしているでありますから、倒せると思ったら指示を出すであります。エファ殿は石像の魔力を削るのに集中しててほしいであります」
「了解。やっぱり殴るしかないじゃん」
結局倒せるようになるまで殴れと。
しかし足への攻撃はあまり効かない。いくら殴ってもはじき返されてしまう。
「ならっ!」
ドラゴンナックルから爪を出し、ドラゴンクローに切り替える。
そして、殴ってきた石像の腕に爪を引っかけ、振り上げる石像の力を利用して高く飛びあがる。
爪を戻し、空中で胴体目掛けて拳を放つ。さらに爪を出し、落ちる前にまた飛ぶ。瞬時に爪を出し入れするのは難しいが、慣れれば連続で攻撃が効きやすい場所に攻撃を当てることができる。
「だあ!! らああ!! はっ、ほっ、でやああああああ!!!」
「エファ殿! 離れるであります!」
「よしきた!」
最後に全力の拳を胴体に叩き込み、身体を自らの力で後方へ飛ばす。
少し離れたところに着地し、走っている隊長と一緒にポコの元へ走る。
「ポコ殿! 今であります!」
「はーいよっ! てやっ」
真紅の矢が石像の足元に設置された箱に命中する。
――――――刹那、身体が引き寄せられるような感覚と共に箱が爆発した。
爆風から顔を守りながら、砕け散る石像を確認した。
ミッションコンプリート。
地面に落ちた丸い石を視認した瞬間、戦闘の勝利を確信した。
確実に罠地帯よりもトラップは減っているようで、まず踏むことはないらしい。
そして、しばらく進むとトラップの無い通路に変わった。それによりゴーレムが現れるようになるのだが……やはりそこまでの苦戦はしなかった。
「ほっ」
「よく集中できるよね」
「慣れればこんなものだよっ」
ちなみにだが、魔物を倒せば倒すほど空気中の魔力が増えるらしく、ポコは歩き錬金術をしている。空気中の魔力で品質が上がるのだそうだ。難しそう。
「と、見えてきたでありますよ」
「やっと大部屋かな?」
実はここに来るまでに何度か小部屋があったのだ。どれも魔物がいて、全部倒すと台座の魔石を取れるようになるみたいな仕掛けだった。よくわからないが素材が手に入ったのは嬉しい。お金にするもよし、ポコの錬金術に使うもよしだ。
通路の先に大部屋が見えてくる。数体のゴーレムを倒しつつ、部屋に入ると、そこには休憩所にいた狩人が言っていたように人二人分の高さの石像が一つあるだけだった。
「……何もないね」
「あの狩人が言っていた通り、石像以外何もない、か。とりあえず調べよう。何か見つけたら報告ね」
「了解であります」
各々やりたいことをやり始める。ポコは錬金術、隊長は道具の整理。おう、探索しろや。
二人とは違い私は真面目に探索をしたいので、早速石像を調べることにした。
今頃あの休憩所にいた人たちも石像を調べているだろう。私が石像の謎を解き明かせばさらに探索を任されることになるだろう。そうすれば王様もいい性能の道具を揃えてくれるはず。気合入れていくぞ。
「ん?」
石像の額には赤い球が埋め込まれていた。あれは、装飾だろうか。
わからん、わからんぞ。何をすればいいんだ。
「エファ殿! 止まるであります!」
「んえ?」
石像を観察した後に考えながら歩いていると、突然隊長が大声を出した。
何さ、この部屋に魔物なんて一体も……ん? 魔物がいないのはなぜだ。だってトラップが無くなってから山ほど出てきたじゃないか。
……もしかして、トラップがある? だから魔物がいない?
「あっ!」
踏んだ石レンガがガコンとズレる。重々しくガチンと音を鳴らすと、部屋全体が揺れ始めた。
トラップである。ふざけんな。
「えっちゃん! 人のこと言えないじゃん!」
「それは本当にごめん!」
ポコの言う通りだ、私ももうトラップは無いと思い警戒心皆無で歩き回っていた。もっとトラップについて考えるべきだったんだ。
しかし地面が揺れるのみで、落とし穴が開くことも、天井から何かが落ちてくることもない。壁から何かが噴き出ることもない。ただの地震? そんなはずはない。
「石像を見るであります!」
「石像?」
地震で立ちにくい状況だが、何とかバランスをとって石像を確認する。目が、赤く光った。
揺れが一層激しくなる、ここでようやく地震の正体に気づいた。石像が動いているのだ。
「え、まさかあれと戦うのっ!?」
「だろうね。うわ、ゴーレムまで出てきた」
部屋の四隅からゴーレムが一体ずつ現れた。おっおっおっおっ、囲まれ申した。
「とにかく破壊するしかないか」
「脳みそまで筋肉だねっ!」
「仕方ないじゃん解決法方がそれしかないんだから」
石像は読んで字のごとく石の像。私たちはつい先程鉄球を破壊したんだぞ、石の像くらいなによ!
「だあああらっしゃああああああああああああああああ!!!」
拳に力を入れてゴーレムをパンチ一発で粉に変える。よっしゃ! 次ィ!!
「すごいであります! とても小柄な女の子とは思えない叫び声であります!」
「うるせえええええええ!! しねえええええええええ!!!」
「怖い……えっちゃん怖いよ……」
四の五の言ってないで戦ってくれ。戦わなければ生き残れない。鏡の世界には行かない。
ゴーレムを二体残し、石像に向かって拳を放つ。
ガキン、と石像の拳と私の拳がぶつかる。勢いがついているのと、石像の拳自体の堅さにより砕くことはできなかった。だが、後退させることはできた。確実に威力は足りている。ならば、私は同じように攻撃を繰り返すだけだ。
「オラオラオラ!!! ぐあああっ!」
何発か拳を打ち込んだ後、石像の反撃により吹き飛ばされる。一気に攻撃をしても魔力の防御を崩すことはできなかった。
一旦下がって回復ポーションを飲み、状況を確認する。私が戦っている間に残りのゴーレムも倒してくれたらしく、ゴーレムはいない。
隊長は石像を食い止める役割で、ポコは石像に攻撃する役割だ。私も加勢しようかと思っていると、部屋の四隅から先程と同じようにゴーレムが生まれる。
「ゴーレムは任せて!」
「お願いっ! あーらららららららーーーい!」
ポコの矢は様々な色の軌跡を描きながらゴーレムに命中していた。氷、水、炎、雷。矢と隊長の罠であの巨大な石像の動きを封じ込めている。
久しぶりの変態連射。よくわからん掛け声は無視して私はゴーレムを倒すことに専念する。
「はいいーーち! にーー! さーーん! だああああああああああ!!!」
「よーーーん! じゃないんだ」
この方がなぜか気合が入るのだ。赤いタオルとか持参すればよかった。元気ですか? 元気じゃないです。
「今どんな感じ?」
「岩を作って投げるようになったよ。岩の撃墜に手間取っちゃうから、えっちゃんの攻撃を中心にした方がいいかも」
「了解」
遠くから観察しながら攻撃をしているからか、ポコは正確に指示を飛ばしてくれた。
隊長は何やら新しい道具を取り出しているようだ。眼鏡も掛けている、トラップの時と違うな、あれも精霊の力を借りているのだろうか。
「それは?」
攻撃を避けながら隊長の設置している箱のようなものについて聞く。
「とどめの一撃であります。爆弾でありますな」
「へぇ、私はどうすればいい?」
邪魔にならないように行動したいので、爆弾の使うタイミングなどを知っておいた方がいいだろう。
「この眼鏡で石像の魔力量の確認をしているでありますから、倒せると思ったら指示を出すであります。エファ殿は石像の魔力を削るのに集中しててほしいであります」
「了解。やっぱり殴るしかないじゃん」
結局倒せるようになるまで殴れと。
しかし足への攻撃はあまり効かない。いくら殴ってもはじき返されてしまう。
「ならっ!」
ドラゴンナックルから爪を出し、ドラゴンクローに切り替える。
そして、殴ってきた石像の腕に爪を引っかけ、振り上げる石像の力を利用して高く飛びあがる。
爪を戻し、空中で胴体目掛けて拳を放つ。さらに爪を出し、落ちる前にまた飛ぶ。瞬時に爪を出し入れするのは難しいが、慣れれば連続で攻撃が効きやすい場所に攻撃を当てることができる。
「だあ!! らああ!! はっ、ほっ、でやああああああ!!!」
「エファ殿! 離れるであります!」
「よしきた!」
最後に全力の拳を胴体に叩き込み、身体を自らの力で後方へ飛ばす。
少し離れたところに着地し、走っている隊長と一緒にポコの元へ走る。
「ポコ殿! 今であります!」
「はーいよっ! てやっ」
真紅の矢が石像の足元に設置された箱に命中する。
――――――刹那、身体が引き寄せられるような感覚と共に箱が爆発した。
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