23 / 52
学園生活と魔族と冒険者
黒グリフォンの伝承らしい(4章完結記念にお話)
しおりを挟む
~黒グリフォンについて~
○伝承について
人間達の歴史では、黒きグリフォンは大昔から不吉の象徴とされている。
目に映るものは全てを壊し、徹底的に潰していく様から、魔王の使い、魔王の先触れ、悪夢の使者等の呼び名がある。
周囲の生き物全てに、ありとあらゆる毒をばら撒き生命を破滅へと誘う、知性無き凶悪な存在として知られている。
○戦闘力について
嘴には生命力を削る毒、羽には眠気を誘う毒、足の爪には麻痺毒があり、叫び声には相手の魔力に混じり揺さぶることで混乱を引き起こす、魔力毒が込められている。
また、その黒き瞳に睨まれた者が突然死したという逸話もあるが、情報不足により真偽は不明である。
身体能力は中位の竜並みで、耐性では殆ど防げない〈特殊毒〉のスキルにより危険度はかなり高く、下手な魔王よりも恐ろしい存在であるとされる。
グリフォンの中でも純粋な黒い羽を持つ〈黒羽種〉は特別強く、長く生きれば魔王クラスの力を持てるほどにまで成長する。
物事を考える知能は低いものの、戦闘時の判断力は高い。
スキルで無効化できない特殊な状態異常である〈特殊毒〉を少しずつ撒き、長期戦に持ち込むズル賢さや、本能的な戦闘センスで相手の攻撃パターンを見切り攻めたり避けたりもする。
このことから、上位のドラゴンを狩った英雄のパーティーでさえ、育ち切った〈黒羽種〉とは一度戦えば二度と戦いたくないと吹聴するレベルの厄介さなのである。
○生態について
通常のグリフォンは理性的で、無駄に人を襲うことはない。
だが、黒きグリフォンは魔素の影響を強く受けており、理性を捨てて狂気と本能に身を委ねた結果、己の欲のままに破壊と殺戮を繰り返す化け物とも言うべき存在となった。
産まれてすぐに巣立ち、虫や動物、下級の魔物を必要以上に狩ることで、自らのレベルを上げ成長を促し、数日程度で羽を生やす。
飛べるようになってからは、ゴブリン等の下級の亜人系魔物や、森に入った村人を襲うことで更に力をつけ、人々に恐れられる存在となっていく。
産まれてから数年ほどで力を蓄えた〈黒羽種〉は、破壊衝動に身を任せて村や町を襲い始める。
しかし、騎士などが援軍に駆けつけると、相手の力量に応じて逃げ出したりもする。
騎士が駐屯している間に別の町や村を襲い、そして彼らが帰ったのを確認すると、最初の町をまた襲うのだ。
ここまでズル賢い〈黒羽種〉が何故理性なき存在として扱われているかというと、他の魔物とは違い、自らが喰う分以上に殺戮を行い、同じグリフォンまで殺すからだ。
他にも不可解な行動が見られ、子孫を残そうとしない、家などの建築物まで徹底的に破壊する、親の目の前で子を喰い恐怖を与えたりもする。最早悪魔の一種ではないか、とも噂されている。
○魔王との関係性について
恐れられている理由の1つとして、黒いグリフォンが魔王の騎獣として使われていることが挙げられる。
自身より強く殺戮と破壊を楽しむ魔王に従う、黒っぽいグリフォンは良く見られているからだ。
しかし、その中に純粋な黒さを持つ〈黒羽種〉は見られず、茶色い体に黒の混じった〈雑色種〉のみである。
何故なら、〈黒羽種〉は他の生き物の下につくという理性すら残っていないとされているからである。
〈黒羽種〉を使役することは叶わないが、その暴れる性質を魔王が利用し、〈黒羽種〉の動向を把握し、〈黒羽種〉が暴れ半壊した町を攻め入るといった戦法を取られることもある。
このような事があり、〈黒羽種〉のグリフォンが〈魔王の先触れ〉と言う異名で呼ばれ始める。
その異名を言い伝える際に、詩人によって表現を変えたことから悪夢とか様々な表現で呼ばれることになっているんだとか。
因みに〈黒羽種〉は目の前に魔族の町があれば見境無しに襲おうとする為、魔族の仲間と言うわけではない。
ただ、魔族の町が狙われることはほぼない。何故ならば、魔法を使いこなすことのできない〈黒羽種〉のグリフォンは、体質的に魔族の住む魔境に溢れる魔力の影響を受けすぎてしまい、最悪の場合体が自壊してしまうからだ。
主人公は自身の魔力を完全にコントロールしている為、無意識の内に魔境の魔力を受け入れ過ぎず適度に弾いているから平気だったりする。
○〈雑色種〉について
〈雑色種〉は中途半端に〈黒羽種〉に近づいたグリフォンで、生まれたときから凶暴になりやすく、巣立ち後には人を襲うことから度々問題になることが多い。
身体能力は並みのグリフォンより高いが、動きが単調で若いうちに問題を起こして、人間に討伐対象にされたり、無謀にも格上に挑んで返り討ちにされたりと狩られることが多い為、成長した〈雑色種〉に出会うことはほぼない。
魔王が若い〈雑色種〉を捕獲し、鍛えて騎獣にすることもあり、それらと戦う際にはかなりの苦戦を強いられるだろう。
____________________
どうも作者でつ(^q^)
4章はオチが弱かった(突然の反省)。主人公は糞猿との因縁の決着をつけたぞ!やったね!的な感じで4章の終わりとさせていただきやした!った!
最近買ったffccリマスターにハマり過ぎて、モチベがチョットアレなことになってますですが、なんとか完結まで持って行ければなと思っとりますんで、ヨロシャスオネゲーシャース!!
○伝承について
人間達の歴史では、黒きグリフォンは大昔から不吉の象徴とされている。
目に映るものは全てを壊し、徹底的に潰していく様から、魔王の使い、魔王の先触れ、悪夢の使者等の呼び名がある。
周囲の生き物全てに、ありとあらゆる毒をばら撒き生命を破滅へと誘う、知性無き凶悪な存在として知られている。
○戦闘力について
嘴には生命力を削る毒、羽には眠気を誘う毒、足の爪には麻痺毒があり、叫び声には相手の魔力に混じり揺さぶることで混乱を引き起こす、魔力毒が込められている。
また、その黒き瞳に睨まれた者が突然死したという逸話もあるが、情報不足により真偽は不明である。
身体能力は中位の竜並みで、耐性では殆ど防げない〈特殊毒〉のスキルにより危険度はかなり高く、下手な魔王よりも恐ろしい存在であるとされる。
グリフォンの中でも純粋な黒い羽を持つ〈黒羽種〉は特別強く、長く生きれば魔王クラスの力を持てるほどにまで成長する。
物事を考える知能は低いものの、戦闘時の判断力は高い。
スキルで無効化できない特殊な状態異常である〈特殊毒〉を少しずつ撒き、長期戦に持ち込むズル賢さや、本能的な戦闘センスで相手の攻撃パターンを見切り攻めたり避けたりもする。
このことから、上位のドラゴンを狩った英雄のパーティーでさえ、育ち切った〈黒羽種〉とは一度戦えば二度と戦いたくないと吹聴するレベルの厄介さなのである。
○生態について
通常のグリフォンは理性的で、無駄に人を襲うことはない。
だが、黒きグリフォンは魔素の影響を強く受けており、理性を捨てて狂気と本能に身を委ねた結果、己の欲のままに破壊と殺戮を繰り返す化け物とも言うべき存在となった。
産まれてすぐに巣立ち、虫や動物、下級の魔物を必要以上に狩ることで、自らのレベルを上げ成長を促し、数日程度で羽を生やす。
飛べるようになってからは、ゴブリン等の下級の亜人系魔物や、森に入った村人を襲うことで更に力をつけ、人々に恐れられる存在となっていく。
産まれてから数年ほどで力を蓄えた〈黒羽種〉は、破壊衝動に身を任せて村や町を襲い始める。
しかし、騎士などが援軍に駆けつけると、相手の力量に応じて逃げ出したりもする。
騎士が駐屯している間に別の町や村を襲い、そして彼らが帰ったのを確認すると、最初の町をまた襲うのだ。
ここまでズル賢い〈黒羽種〉が何故理性なき存在として扱われているかというと、他の魔物とは違い、自らが喰う分以上に殺戮を行い、同じグリフォンまで殺すからだ。
他にも不可解な行動が見られ、子孫を残そうとしない、家などの建築物まで徹底的に破壊する、親の目の前で子を喰い恐怖を与えたりもする。最早悪魔の一種ではないか、とも噂されている。
○魔王との関係性について
恐れられている理由の1つとして、黒いグリフォンが魔王の騎獣として使われていることが挙げられる。
自身より強く殺戮と破壊を楽しむ魔王に従う、黒っぽいグリフォンは良く見られているからだ。
しかし、その中に純粋な黒さを持つ〈黒羽種〉は見られず、茶色い体に黒の混じった〈雑色種〉のみである。
何故なら、〈黒羽種〉は他の生き物の下につくという理性すら残っていないとされているからである。
〈黒羽種〉を使役することは叶わないが、その暴れる性質を魔王が利用し、〈黒羽種〉の動向を把握し、〈黒羽種〉が暴れ半壊した町を攻め入るといった戦法を取られることもある。
このような事があり、〈黒羽種〉のグリフォンが〈魔王の先触れ〉と言う異名で呼ばれ始める。
その異名を言い伝える際に、詩人によって表現を変えたことから悪夢とか様々な表現で呼ばれることになっているんだとか。
因みに〈黒羽種〉は目の前に魔族の町があれば見境無しに襲おうとする為、魔族の仲間と言うわけではない。
ただ、魔族の町が狙われることはほぼない。何故ならば、魔法を使いこなすことのできない〈黒羽種〉のグリフォンは、体質的に魔族の住む魔境に溢れる魔力の影響を受けすぎてしまい、最悪の場合体が自壊してしまうからだ。
主人公は自身の魔力を完全にコントロールしている為、無意識の内に魔境の魔力を受け入れ過ぎず適度に弾いているから平気だったりする。
○〈雑色種〉について
〈雑色種〉は中途半端に〈黒羽種〉に近づいたグリフォンで、生まれたときから凶暴になりやすく、巣立ち後には人を襲うことから度々問題になることが多い。
身体能力は並みのグリフォンより高いが、動きが単調で若いうちに問題を起こして、人間に討伐対象にされたり、無謀にも格上に挑んで返り討ちにされたりと狩られることが多い為、成長した〈雑色種〉に出会うことはほぼない。
魔王が若い〈雑色種〉を捕獲し、鍛えて騎獣にすることもあり、それらと戦う際にはかなりの苦戦を強いられるだろう。
____________________
どうも作者でつ(^q^)
4章はオチが弱かった(突然の反省)。主人公は糞猿との因縁の決着をつけたぞ!やったね!的な感じで4章の終わりとさせていただきやした!った!
最近買ったffccリマスターにハマり過ぎて、モチベがチョットアレなことになってますですが、なんとか完結まで持って行ければなと思っとりますんで、ヨロシャスオネゲーシャース!!
5
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる