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※最初の方の文は過去です
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あれは寒い冬のこと。
父さんが、死んだ。
本当の家族を無くした俺は悲しくて悲しくて、義母にバレないようにいつも泣いていた。
バレると、「うるさい!!」と、怒鳴られるからだ。
「父さ…ヒグッ……なんで…死んじゃったの…」
泣いちゃダメだと、思っても溢れてくる涙は止まることがない。
そんな時
「大丈夫。俺らがずっと一緒にいるよ。俺ら、四季の笑った顔が好きなんだ。絶対泣かせたりしないから。」
と、兄弟達が優しく言ってくれる。
それを言われる度に俺の心は、じんわりと温かくなった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
窓から差し込んでくる、陽の光にあたり
うっすらと
目を覚ます。
目覚めたばかりなので、視界がぼやける。
あーだるい。ていうか腰が痛すぎる。
もう一眠りするか…。
と、俺が布団を被ろうとした瞬間に気がついた。
「バイトぉぉぉぉ!!」
今日は、朝からシフトを入れていたことを忘れていた。
窓を見ると、日が高く昇っている。
やばい。完全に遅刻だ。
そう思い、ベットから飛び起きると、
ジャラッと左足首ににはめられていた、足枷が鳴った。
そして、体を触ると何も着ていなかった。
そして思い出した。あいつらにされた事を。
俺はその場で、ヘタリと座り込み
「そうだ…俺…。あいつらに犯されたんだわ。」
と、呟いた。
そして、部屋をぐるりと見回した。
真っ白な壁紙がはられている二十畳ほどの広い部屋。
天井は高く、オシャレなシャンデリアがぶら下がっている。
右側に大きな窓がありベランダへと出られるようになっているようだ。
正面に目を向けると、扉が三つ左右、真ん中についている。
俺がいるのは、中央にある大きなベット。
布団の中も確認したが、もう夏来たちの姿はなかった。
俺は、どうにか足枷を取ることはできないかと、鎖がどこに繋がっているのかを確認した。
足枷の元は、ベットの横にある床にくい込んでいた。
強く引っ張ったりしてみたが、全く取れる気配はない。
どこまでの範囲を歩けるのかと、ベットから降り正面にある、ドアの方へと向かった。
以外に、鎖は長くドアまですんなりと行けた。
少し余裕のあるくらいだ。
左のドアに手をかけると扉が開いた。
中を見ると、そこはトイレだった。
俺のアパートの共同トイレとは大違いの綺麗さだ。
次に真ん中のドアのドアノブをひねる。
するとガチャガチャと音をたてるだけで一向に開く気配はない。
おそらく、ここが外に通じる扉なのだろう。
最後に左の扉に手をかける。
するとこちらは、すんなりと開いた。
扉を開くと、そこは広い脱衣所だった。
床は、大理石だろうか。ツルツルしている。
すると俺は右にある、やや透明な扉からシャーッとシャワーの音がすることに気がついた。
えっ!?
誰かシャワー浴びてる!!
すぐに扉を閉めようとしたが、それより早くキュッとシャワーの音が止み右の扉から、夏来が裸で、出てきた。
「あれ?シーくん。以外と起きるの早かったね。
目を覚ますところ見たかったのに。」
裸だというのに、隠す素振りもなく、俺がここにいることに少しびっくりした様子で言った。
無理矢理とはいえ、俺の初めてをめちゃくちゃに喘がされた人物。
しかも兄に、気まずさが隠せない。
出来れば事故で済ませたいんだが…
そんな俺とは対象的に夏来は
「俺、今日一日オフなんだ♪
秋影は、大学に用事ある。って言って1時間くらい前に出てったよ。」
と普通に話しながら服に着替えている。
挙動不審な俺を見て、
「なに?シーくんもお風呂入りたい?
一応、シーくんが気を失ってから秋影と一緒にお風呂に入れたんだけど。」
そういえば、精液でぐちゃぐちゃなはずの俺の体は、サラサラしている。
こいつらに入れられたのか…。
……って!!そんなことはどうでもいい。
「おい夏来!!この鎖を外せ!!俺今日バイトなんだよ!
完全に遅刻だぞ、これ!どうしてくれるんだ。」
と夏来に怒鳴った。
すると夏来が
「外せって言われて、外すわけないじゃん。
あぁ。あと、バイトは大丈夫。辞めますって言っといたよ。それと、アパートも引き払っといたから。
物が全然なかったから、処分が楽だった。」
そう淡々と続けた。
「はぁ?!この短時間で本人がいないのに、そんなのできるわけ…」
「できるよ。」
と俺の言葉を遮った。
その声は、冗談を言ってるようには聞こえなかった。
「バイト…。やっと見つけたところなんだぞ。
それにアパートも…。明日からどう生活しろって言うんだよ!」
俺はそう夏来に言った。
すると
「だから、シーくんは一生ここで暮らすんだよ。
死ぬまでずーっと。誰の目にも届かない。誰にも触れさせない。俺らだけのお姫様になるんだ。」
と普段は見せないような、真剣な顔で言った。
俺はその迫力に圧倒されて、ヘタリと床に座り込む。
「あー、俺。お風呂入っちゃったけどシーくんの可愛い顔見たから、またしたくなっちゃった。」
夏来は、別に軽いわけでもない俺を、ヒョイッとお姫様抱っこした。
そしてベットの方へ連れていかれる。
「えっ…なつき。ちょっと!」
ぼーっとしていた俺は、我に返りじたばたと暴れる。
「コラコラ。暴れなーい。落ちたら大変だよ。」
夏来は186cmもあるのでもし落ちたら大惨事だ。
そう思い、俺は動きをやめる。
そして、上機嫌でドサッと俺をベットの上へ下ろす。
「今日は、一日付き合ってね。」
夏来は、そう言い俺に深い深いキスをしてきた。
舌を絡められ、唾液を送り込まれる。
とても長いキスに俺は、一瞬酸欠状態になる。
そして、一回唇が離され、息を吸ったところにまたキスをされる。
夏来は、仰向けの状態の俺に乗り、右手で俺の後頭部を抑え、左手でむき出し状態の乳首をつねられる。
昨日は、あまり感じなかったそれは、ヤっている時の感覚を思い出させ、敏感になった。
つねられる度にビクリと身体が揺れる。
そして、長いキスをされ酸欠状態になっている俺が
『やばい!! 窒息する!!』と思っていると
「ちょっと!!。ナッちゃん。昨日もシイちゃんとヤったんでしょ。
今日は、僕なんだけど!!」
という可愛らしい声が聞こえてきた。
その声を聞き、夏来がキスをやめ、俺に乗ったまま声のする方へ振り返る。
俺も、この声は!!
と思い、声のした方へ顔をあげると、そこに居たのは俺の天使。末っ子の冬空だった。
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あれは寒い冬のこと。
父さんが、死んだ。
本当の家族を無くした俺は悲しくて悲しくて、義母にバレないようにいつも泣いていた。
バレると、「うるさい!!」と、怒鳴られるからだ。
「父さ…ヒグッ……なんで…死んじゃったの…」
泣いちゃダメだと、思っても溢れてくる涙は止まることがない。
そんな時
「大丈夫。俺らがずっと一緒にいるよ。俺ら、四季の笑った顔が好きなんだ。絶対泣かせたりしないから。」
と、兄弟達が優しく言ってくれる。
それを言われる度に俺の心は、じんわりと温かくなった。
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窓から差し込んでくる、陽の光にあたり
うっすらと
目を覚ます。
目覚めたばかりなので、視界がぼやける。
あーだるい。ていうか腰が痛すぎる。
もう一眠りするか…。
と、俺が布団を被ろうとした瞬間に気がついた。
「バイトぉぉぉぉ!!」
今日は、朝からシフトを入れていたことを忘れていた。
窓を見ると、日が高く昇っている。
やばい。完全に遅刻だ。
そう思い、ベットから飛び起きると、
ジャラッと左足首ににはめられていた、足枷が鳴った。
そして、体を触ると何も着ていなかった。
そして思い出した。あいつらにされた事を。
俺はその場で、ヘタリと座り込み
「そうだ…俺…。あいつらに犯されたんだわ。」
と、呟いた。
そして、部屋をぐるりと見回した。
真っ白な壁紙がはられている二十畳ほどの広い部屋。
天井は高く、オシャレなシャンデリアがぶら下がっている。
右側に大きな窓がありベランダへと出られるようになっているようだ。
正面に目を向けると、扉が三つ左右、真ん中についている。
俺がいるのは、中央にある大きなベット。
布団の中も確認したが、もう夏来たちの姿はなかった。
俺は、どうにか足枷を取ることはできないかと、鎖がどこに繋がっているのかを確認した。
足枷の元は、ベットの横にある床にくい込んでいた。
強く引っ張ったりしてみたが、全く取れる気配はない。
どこまでの範囲を歩けるのかと、ベットから降り正面にある、ドアの方へと向かった。
以外に、鎖は長くドアまですんなりと行けた。
少し余裕のあるくらいだ。
左のドアに手をかけると扉が開いた。
中を見ると、そこはトイレだった。
俺のアパートの共同トイレとは大違いの綺麗さだ。
次に真ん中のドアのドアノブをひねる。
するとガチャガチャと音をたてるだけで一向に開く気配はない。
おそらく、ここが外に通じる扉なのだろう。
最後に左の扉に手をかける。
するとこちらは、すんなりと開いた。
扉を開くと、そこは広い脱衣所だった。
床は、大理石だろうか。ツルツルしている。
すると俺は右にある、やや透明な扉からシャーッとシャワーの音がすることに気がついた。
えっ!?
誰かシャワー浴びてる!!
すぐに扉を閉めようとしたが、それより早くキュッとシャワーの音が止み右の扉から、夏来が裸で、出てきた。
「あれ?シーくん。以外と起きるの早かったね。
目を覚ますところ見たかったのに。」
裸だというのに、隠す素振りもなく、俺がここにいることに少しびっくりした様子で言った。
無理矢理とはいえ、俺の初めてをめちゃくちゃに喘がされた人物。
しかも兄に、気まずさが隠せない。
出来れば事故で済ませたいんだが…
そんな俺とは対象的に夏来は
「俺、今日一日オフなんだ♪
秋影は、大学に用事ある。って言って1時間くらい前に出てったよ。」
と普通に話しながら服に着替えている。
挙動不審な俺を見て、
「なに?シーくんもお風呂入りたい?
一応、シーくんが気を失ってから秋影と一緒にお風呂に入れたんだけど。」
そういえば、精液でぐちゃぐちゃなはずの俺の体は、サラサラしている。
こいつらに入れられたのか…。
……って!!そんなことはどうでもいい。
「おい夏来!!この鎖を外せ!!俺今日バイトなんだよ!
完全に遅刻だぞ、これ!どうしてくれるんだ。」
と夏来に怒鳴った。
すると夏来が
「外せって言われて、外すわけないじゃん。
あぁ。あと、バイトは大丈夫。辞めますって言っといたよ。それと、アパートも引き払っといたから。
物が全然なかったから、処分が楽だった。」
そう淡々と続けた。
「はぁ?!この短時間で本人がいないのに、そんなのできるわけ…」
「できるよ。」
と俺の言葉を遮った。
その声は、冗談を言ってるようには聞こえなかった。
「バイト…。やっと見つけたところなんだぞ。
それにアパートも…。明日からどう生活しろって言うんだよ!」
俺はそう夏来に言った。
すると
「だから、シーくんは一生ここで暮らすんだよ。
死ぬまでずーっと。誰の目にも届かない。誰にも触れさせない。俺らだけのお姫様になるんだ。」
と普段は見せないような、真剣な顔で言った。
俺はその迫力に圧倒されて、ヘタリと床に座り込む。
「あー、俺。お風呂入っちゃったけどシーくんの可愛い顔見たから、またしたくなっちゃった。」
夏来は、別に軽いわけでもない俺を、ヒョイッとお姫様抱っこした。
そしてベットの方へ連れていかれる。
「えっ…なつき。ちょっと!」
ぼーっとしていた俺は、我に返りじたばたと暴れる。
「コラコラ。暴れなーい。落ちたら大変だよ。」
夏来は186cmもあるのでもし落ちたら大惨事だ。
そう思い、俺は動きをやめる。
そして、上機嫌でドサッと俺をベットの上へ下ろす。
「今日は、一日付き合ってね。」
夏来は、そう言い俺に深い深いキスをしてきた。
舌を絡められ、唾液を送り込まれる。
とても長いキスに俺は、一瞬酸欠状態になる。
そして、一回唇が離され、息を吸ったところにまたキスをされる。
夏来は、仰向けの状態の俺に乗り、右手で俺の後頭部を抑え、左手でむき出し状態の乳首をつねられる。
昨日は、あまり感じなかったそれは、ヤっている時の感覚を思い出させ、敏感になった。
つねられる度にビクリと身体が揺れる。
そして、長いキスをされ酸欠状態になっている俺が
『やばい!! 窒息する!!』と思っていると
「ちょっと!!。ナッちゃん。昨日もシイちゃんとヤったんでしょ。
今日は、僕なんだけど!!」
という可愛らしい声が聞こえてきた。
その声を聞き、夏来がキスをやめ、俺に乗ったまま声のする方へ振り返る。
俺も、この声は!!
と思い、声のした方へ顔をあげると、そこに居たのは俺の天使。末っ子の冬空だった。
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