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プロローグ
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いつの間にか、どこか惹かれていた。
いつも弱気で、ちょっとネガティブで、運動も勉強もそこそこ。私の後ろに隠れているような、そんな男の子。こんな奴、絶対好きにならないと思ってた。でも、時々見せる男らしい所が、好きになっていた。
「茜李ちゃん!」
そうやって、私を呼んでくれる彼。その時の笑顔も、大好きになっていた。
「なに?」
「ふふふっ。今日も一緒に帰ろ?」
そのお誘いだって、本当はとっても嬉しいのに。
「どうしようっかな」
ひねくれてる私は、素直に返答ができない。
「もう、そう言いながらいつも一緒に帰ってくれるじゃん」
彼は腕を組んで少し頬を膨らませた。もう、なんて。私なんかよりも女の子みたい。
「よく分かってるじゃん。どうせ一人でしょ?一緒に帰ってあげる」
あーあ、本当は「私も一緒に帰りたいって思ってた!」とか言えたらいいんだろうけど。生憎私はそんなに可愛くない。でもきっと、嬉しさで口角は上がってる。
「じゃあ、帰ろう?最近は日が落ちるのが早いからね。家まで送るよ」
彼はそう言いながら、先に歩き始めた。私はそれを追いかけるようにして歩く。
ねぇ、那音くん。
───こんなにひねくれている私を、あなたは好きになってくれるでしょうか。
いつも弱気で、ちょっとネガティブで、運動も勉強もそこそこ。私の後ろに隠れているような、そんな男の子。こんな奴、絶対好きにならないと思ってた。でも、時々見せる男らしい所が、好きになっていた。
「茜李ちゃん!」
そうやって、私を呼んでくれる彼。その時の笑顔も、大好きになっていた。
「なに?」
「ふふふっ。今日も一緒に帰ろ?」
そのお誘いだって、本当はとっても嬉しいのに。
「どうしようっかな」
ひねくれてる私は、素直に返答ができない。
「もう、そう言いながらいつも一緒に帰ってくれるじゃん」
彼は腕を組んで少し頬を膨らませた。もう、なんて。私なんかよりも女の子みたい。
「よく分かってるじゃん。どうせ一人でしょ?一緒に帰ってあげる」
あーあ、本当は「私も一緒に帰りたいって思ってた!」とか言えたらいいんだろうけど。生憎私はそんなに可愛くない。でもきっと、嬉しさで口角は上がってる。
「じゃあ、帰ろう?最近は日が落ちるのが早いからね。家まで送るよ」
彼はそう言いながら、先に歩き始めた。私はそれを追いかけるようにして歩く。
ねぇ、那音くん。
───こんなにひねくれている私を、あなたは好きになってくれるでしょうか。
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