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燦々と日が差し込む、ガラス張りの廊下。床には食器を落としても音すらしなさそうな赤毛の絨緞。天井には地震が起きたら一発でアウトであろう、シャンデリアが等間隔で吊り下げられている。
地下から出されてから、西洋の城のような....というかそのものにしか見えない建造物の廊下を永遠と歩いていた。
....ますます自分がどこにいるのか分からなくなってきた。せめて日本内でありますように。というか本当に無駄に豪奢だな、これ。庶民からしたら落ち着かなさそうみたいな感想しかでてこないんだけど。
そして道案内のように私の前を歩くこの男....あー、名前はルイスと言った(バリバリの英語圏の人間だった。日本語お上手ですね)は、純朴な青年らしい親近感をもつ笑顔で言った。
「もうちょっとで着くんで大人しくしていてくださいね」
「........」
いや、どこにだよ。
あの地下室での(というか多分牢獄)劇的な対面をしてから、混乱極まる頭に特に何か説明をされるということもなく(ちなみに格好はびしょ濡れの制服から簡素なワンピースに変わっていた。さすがにこの人が着替えさてたとは信じたくない)、こうしてどこかに向かっている。
「あの、ここがどこかくらい説明して欲しいんですけど....」
「大丈夫大丈夫、後で分かるから」
「............」
駄目だ、頭が痛い。いやまぁ、物理的にこぶもできてるけど、この状況事態にも頭が痛い。ていうかこのこぶってやっぱりあの時に殴られたからだよね。どんだけ力いっぱい殴ったんだよ!!生きてて良かった!!
一人で生の喜びを噛みしめていると、ルイスがくるりと振り返った。
茶色の髪に同じく茶色の眼。顔立ちは西洋人だが、それでも親しみを感じさせる、有り体に言えばアメリカのハイスクールにでも居そうな普通の青年だ。というか本当に同年代かもしれない。外国人の年齢は見た目からじゃあ分かりにくいし。
ルイスはその若干垂れ目で茶色の眼に、好奇心を宿らせながら聞いてきた。
「ねぇ、君ってどこから来たの?騎士団長様は中庭にいたって、仰っていたけど、どうやって入ったの?あそこ城内でもかなり奥のほうだから簡単に忍び込める場所じゃないし、そもそもなんであんななにもない所にいたかわかんないし」
「ちょっと待て。まず私の質問に答えてからにしてください。無駄に疑問が増えました。後敬語忘れてますよ」
「あ」
突然の質問ラッシュに目が白黒とする。というか人の質問に答える前に質問を返すとか自由すぎるだろこの人。
そして段々と目の前の人物が同い年どころか年下のような気がしてきた。
「あの、年はいくつですか?」
「15ですけど?」
下だったー‼いや、縮めよその無駄な身長‼明らか180いってるだろ‼もう3、4ぐらい上かと思ったわ!!
「そういう君は?」
「17ですが」
「え?」
何だその驚いた表情は。
「いや、実はもう5....4歳ぐらい下かと....」
おい、さっき5歳って言っただろ。つまり小学生か?ランドセルでも背負ってろってか?てか、さっきから微妙に敬語が崩れているのはそのせいか!?
「あー、すみません。王妃様の時も勘違いしちゃったんですけど、やっぱり東から来た人は年齢がいまいち分かんなくて」
「まぁ、外国の人にとって日本人の顔が特徴薄いのは分かりますけど。....ん?王妃様?というかさっきから騎士団長様とか色々....」
「あ、着きましたよ」
自由か、ていうかでか。
永遠と歩かされた廊下の行き止まりには、繊細な装飾が施された大きな扉が妙な威圧感をもって存在していた。トラックくらいなら通れそうだが、どうやってあけるのだろう。あと廊下長い。........建物の造りのどこをとっても不便な気がする。
「さ、どうぞお入りください」
驚くほどあっさりと開いた(ちなみにルイスは片手で開けてた)に、思わず目を見開く。
そして....そして、この私の....木下凛という少女の僅か17年と少しばかりの歳月を幾度も繰り返すほどの時をともにすることになる、ある意味で運命的とも言える彼らとの邂逅の瞬間でもあり、
「遅かったな」
しかしながら、一方でニーチェ的思考に染まるようであり、ダーウィンの進化論をもろ手をあげて賛美するかのようであり、聖書に対してタバコのようにライターを近づけるかのように....。
まぁ、有り体に言うならば、神は死んだ。
もっと有り体に言えば、これが不運の始まりでした。
「........は?」
しかし、この時の私は露ほどもその事に気づくことなく、無愛想に投げ掛けられた声の持ち主に何かを感じとるということもなく、ただ反射的にその奥底に光を湛えた青い目を見つめ返しただけだった。
地下から出されてから、西洋の城のような....というかそのものにしか見えない建造物の廊下を永遠と歩いていた。
....ますます自分がどこにいるのか分からなくなってきた。せめて日本内でありますように。というか本当に無駄に豪奢だな、これ。庶民からしたら落ち着かなさそうみたいな感想しかでてこないんだけど。
そして道案内のように私の前を歩くこの男....あー、名前はルイスと言った(バリバリの英語圏の人間だった。日本語お上手ですね)は、純朴な青年らしい親近感をもつ笑顔で言った。
「もうちょっとで着くんで大人しくしていてくださいね」
「........」
いや、どこにだよ。
あの地下室での(というか多分牢獄)劇的な対面をしてから、混乱極まる頭に特に何か説明をされるということもなく(ちなみに格好はびしょ濡れの制服から簡素なワンピースに変わっていた。さすがにこの人が着替えさてたとは信じたくない)、こうしてどこかに向かっている。
「あの、ここがどこかくらい説明して欲しいんですけど....」
「大丈夫大丈夫、後で分かるから」
「............」
駄目だ、頭が痛い。いやまぁ、物理的にこぶもできてるけど、この状況事態にも頭が痛い。ていうかこのこぶってやっぱりあの時に殴られたからだよね。どんだけ力いっぱい殴ったんだよ!!生きてて良かった!!
一人で生の喜びを噛みしめていると、ルイスがくるりと振り返った。
茶色の髪に同じく茶色の眼。顔立ちは西洋人だが、それでも親しみを感じさせる、有り体に言えばアメリカのハイスクールにでも居そうな普通の青年だ。というか本当に同年代かもしれない。外国人の年齢は見た目からじゃあ分かりにくいし。
ルイスはその若干垂れ目で茶色の眼に、好奇心を宿らせながら聞いてきた。
「ねぇ、君ってどこから来たの?騎士団長様は中庭にいたって、仰っていたけど、どうやって入ったの?あそこ城内でもかなり奥のほうだから簡単に忍び込める場所じゃないし、そもそもなんであんななにもない所にいたかわかんないし」
「ちょっと待て。まず私の質問に答えてからにしてください。無駄に疑問が増えました。後敬語忘れてますよ」
「あ」
突然の質問ラッシュに目が白黒とする。というか人の質問に答える前に質問を返すとか自由すぎるだろこの人。
そして段々と目の前の人物が同い年どころか年下のような気がしてきた。
「あの、年はいくつですか?」
「15ですけど?」
下だったー‼いや、縮めよその無駄な身長‼明らか180いってるだろ‼もう3、4ぐらい上かと思ったわ!!
「そういう君は?」
「17ですが」
「え?」
何だその驚いた表情は。
「いや、実はもう5....4歳ぐらい下かと....」
おい、さっき5歳って言っただろ。つまり小学生か?ランドセルでも背負ってろってか?てか、さっきから微妙に敬語が崩れているのはそのせいか!?
「あー、すみません。王妃様の時も勘違いしちゃったんですけど、やっぱり東から来た人は年齢がいまいち分かんなくて」
「まぁ、外国の人にとって日本人の顔が特徴薄いのは分かりますけど。....ん?王妃様?というかさっきから騎士団長様とか色々....」
「あ、着きましたよ」
自由か、ていうかでか。
永遠と歩かされた廊下の行き止まりには、繊細な装飾が施された大きな扉が妙な威圧感をもって存在していた。トラックくらいなら通れそうだが、どうやってあけるのだろう。あと廊下長い。........建物の造りのどこをとっても不便な気がする。
「さ、どうぞお入りください」
驚くほどあっさりと開いた(ちなみにルイスは片手で開けてた)に、思わず目を見開く。
そして....そして、この私の....木下凛という少女の僅か17年と少しばかりの歳月を幾度も繰り返すほどの時をともにすることになる、ある意味で運命的とも言える彼らとの邂逅の瞬間でもあり、
「遅かったな」
しかしながら、一方でニーチェ的思考に染まるようであり、ダーウィンの進化論をもろ手をあげて賛美するかのようであり、聖書に対してタバコのようにライターを近づけるかのように....。
まぁ、有り体に言うならば、神は死んだ。
もっと有り体に言えば、これが不運の始まりでした。
「........は?」
しかし、この時の私は露ほどもその事に気づくことなく、無愛想に投げ掛けられた声の持ち主に何かを感じとるということもなく、ただ反射的にその奥底に光を湛えた青い目を見つめ返しただけだった。
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