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「ハァハァ、すいまハァ、せん、ちょっと立て込んでまして....」
息も切れ切れに話す彼女は動き易さを重視しつつも品の良さが損なわれていないエプロンのような衣服を身に付けていた。
「王妃様、わざわざお越しいただきありがとうございます。仕事はお済みになられましたか?」
「はい、終わりました!!」
長い黒髪を一つにまとめ、同じ色の黒目をした東洋系の顔立ち。切れた息を整え、にこやかに微笑むハインリッヒと会話をしている彼女の容姿に凛は驚いた。
(まさかの日本人!!しかも王妃様!!そういえばルイスもそんなこと言ってたような....)
「マリア、すでに伝達があったと思うが、こいつを治してやってくれないか?俺が剣で殴っちまって」
「え!?騎士団長様にですか!!本当に大丈夫だったんですか?」
「あぁ、鞘をした状態だったし手加減はしたからな。ただ盗っ人とかじゃあなかった訳だしこのまま怪我をさせっぱなしにさせておけねぇ。それに....」
「そいつはお前と同じ流れ人だ」
それまで黙っていたルートヴィッヒがレーマンの言葉を繋ぐように話した。
「本当ですか!!」
ルートヴィッヒの言葉に彼女の顔が分かりやすく輝く。
「初めまして、阿倍マリアです!!ここで王妃をやらせてもらっています。よろしくですね!!」
「え、....あぁ木下凛です。」
ここまでの展開に置いてきぼりにされつつあったが、彼女の挨拶にぼけっとしていた思考が戻ってくる。というかアヴェ・マリアかぁー。凄い名前だな。なんか誰しもが考えるが誰もやらないような感じの苗字と名前の組合せというか。
「あなたも私と同じ流れ人なんですよね?今まで私とおんなじくらいの年齢の女の子の流れ人って会ったことなかったから嬉しい!!凛ちゃんって呼んでいい?」
「あ、いいですよ....」
「やったぁ‼あ、凛ちゃんも私のことマリアって呼んでいいよ。あと敬語禁止だからね?」
「あ、はい....」
なんかぐいぐい来る。さっきからテンションが凄く高い。それに比べて自分はやたらと言葉に詰まっている気がする。え、とかあ、としか言えていない。カオナシかな?
それともこれが普通の女子高校生のコミュニケーションの仕方なのだろうか。駄目だ友達が居なくなった状態が長すぎてコミュニケーションの取り方を忘れてしまったのかもしれない。うわ、なぜか涙が出そう。
「仕事が終わったばかりだが、すぐにこいつを治してやってくれ。私も暇じゃない。これ以上時間を取りたくない」
うわー、この王様凄いいい方するなー。あからさまにめんどくさいと顔に書いてるなー。
「はい!!じゃあ、早速やらせていただきますね」
が、周りは特に気にしていないようだ。ルートヴィッヒという王様は普段からこんな態度なのかもしれない。
返事をした彼女はこちらに近づき私の目の前で立ち止まった。そして私の包帯が巻かれた頭に手をかざす。
彼女の意味の分からない行動にハテナマークが浮かぶが、それでも黙ったまま見守っていると彼女の手からほわりと広がるように緑色のひかりが漏れだしてきた。
「!!」
彼女の真剣な表情とともに進行する事態に目を見開いて驚くが、確かに引いていく痛みに大人しく身を任せる。
「終わりました」
彼女の言葉に頭に巻かれた包帯を退ける。予想通りというべきなのかもしれないが、腫れどころか傷痕さえ残っていないことに対して再び驚きに身を固くする。
「あなたのいた世界の言葉で表すならば魔法というものが一番近いでしょうね。まぁこの世界ではエロスと呼ばれていますが」
........ガチ異世界じゃん
息も切れ切れに話す彼女は動き易さを重視しつつも品の良さが損なわれていないエプロンのような衣服を身に付けていた。
「王妃様、わざわざお越しいただきありがとうございます。仕事はお済みになられましたか?」
「はい、終わりました!!」
長い黒髪を一つにまとめ、同じ色の黒目をした東洋系の顔立ち。切れた息を整え、にこやかに微笑むハインリッヒと会話をしている彼女の容姿に凛は驚いた。
(まさかの日本人!!しかも王妃様!!そういえばルイスもそんなこと言ってたような....)
「マリア、すでに伝達があったと思うが、こいつを治してやってくれないか?俺が剣で殴っちまって」
「え!?騎士団長様にですか!!本当に大丈夫だったんですか?」
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「そいつはお前と同じ流れ人だ」
それまで黙っていたルートヴィッヒがレーマンの言葉を繋ぐように話した。
「本当ですか!!」
ルートヴィッヒの言葉に彼女の顔が分かりやすく輝く。
「初めまして、阿倍マリアです!!ここで王妃をやらせてもらっています。よろしくですね!!」
「え、....あぁ木下凛です。」
ここまでの展開に置いてきぼりにされつつあったが、彼女の挨拶にぼけっとしていた思考が戻ってくる。というかアヴェ・マリアかぁー。凄い名前だな。なんか誰しもが考えるが誰もやらないような感じの苗字と名前の組合せというか。
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「あ、いいですよ....」
「やったぁ‼あ、凛ちゃんも私のことマリアって呼んでいいよ。あと敬語禁止だからね?」
「あ、はい....」
なんかぐいぐい来る。さっきからテンションが凄く高い。それに比べて自分はやたらと言葉に詰まっている気がする。え、とかあ、としか言えていない。カオナシかな?
それともこれが普通の女子高校生のコミュニケーションの仕方なのだろうか。駄目だ友達が居なくなった状態が長すぎてコミュニケーションの取り方を忘れてしまったのかもしれない。うわ、なぜか涙が出そう。
「仕事が終わったばかりだが、すぐにこいつを治してやってくれ。私も暇じゃない。これ以上時間を取りたくない」
うわー、この王様凄いいい方するなー。あからさまにめんどくさいと顔に書いてるなー。
「はい!!じゃあ、早速やらせていただきますね」
が、周りは特に気にしていないようだ。ルートヴィッヒという王様は普段からこんな態度なのかもしれない。
返事をした彼女はこちらに近づき私の目の前で立ち止まった。そして私の包帯が巻かれた頭に手をかざす。
彼女の意味の分からない行動にハテナマークが浮かぶが、それでも黙ったまま見守っていると彼女の手からほわりと広がるように緑色のひかりが漏れだしてきた。
「!!」
彼女の真剣な表情とともに進行する事態に目を見開いて驚くが、確かに引いていく痛みに大人しく身を任せる。
「終わりました」
彼女の言葉に頭に巻かれた包帯を退ける。予想通りというべきなのかもしれないが、腫れどころか傷痕さえ残っていないことに対して再び驚きに身を固くする。
「あなたのいた世界の言葉で表すならば魔法というものが一番近いでしょうね。まぁこの世界ではエロスと呼ばれていますが」
........ガチ異世界じゃん
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