ITO

hamiru

文字の大きさ
4 / 4

④ 神馬

しおりを挟む



「神だ」
「女神よ」



「フリダ、いつの間に!」
「あらラヴビ久しぶりね」
「何をしにきたんだ」
「あなたのトドメをね」
「やめろ、ワシの縛りは既に限界じゃ、
これ以上のプレイは耐えられん」
「だから来たんじゃない」
女神フリダは網タイツにハイヒール
長い長い爪が鞭になっている


「もう、許してくれフリダ。
この地球の縛りはワシの快楽を意味する。
ワシは365の24気持ちいいんじゃ。
しかも年々快楽が強まっている。
この快楽地獄から解き放ってくれ
ワシはただ平常心で定食屋で
ゆっくり鯖定食を食べたいんじゃ。」
ラヴピの口から涙が滴る

「残念だけど、あなたには
快楽死してもらうわ」
「そんな」
「もう手遅れなの、ラヴピわかって」
「そんな、少しばかり縛りを緩めてくれればいいんじゃ」
「もう無理。縛りはどんどん強くなる。
今から地球が自由を手にする手段はただ一つ。
あなたが快楽死すること」
「ああ、そんなこと言うな!
気持ちが良い!」
「もうこの世の縛りは緩まない。
あなたの縛りを解くには、死んで縛りを解くしかない。
あなたは腐敗し、空飛ぶ羽が鳥葬す。そこには縄だけが残る」
「やめろ!それ以上言うな!」
「つまり、その置かれた縄こそがFREEDOM
・・・殺す。」
フリダは呪文を唱えている

「召喚!出でよ!
アミタイツヲヤブラセテ」

呆然とするラヴピ
死を覚悟した。
しかし、長い年月快楽から解き放たれることなく地獄の悦の中にいた神は少しばかりの安堵の血液が巡り始めていた。

「やっと終わる、死こそが自由であったか」

アミタイツヲヤブラセテがラヴピに襲いかかる
抵抗せずに眼を瞑る

なんだ、遠くの空から光が差した
金色の馬体だ

神馬キッコウシバラレオー



アミタイツヲヤブラセテとキッコウシバラレオーが激しい攻防を繰り広げる

空中で網と縄が激しく交差する
女神と神の戯れとも言えるその格闘は眩い光を放っていた
二頭は激しく縺れたまま限界が訪れ、姿を薄めつつ消えていった

網と縄が絡まったそのままの形で空を下りた
地上に落ちた瞬間、縄が網を少し守ったように見えた
そのニ紐の姿は互いを思いやり優しさを持ち寄るように

見事に、絡まっていた
その絡みは恍惚に至極の愛を表現していた

神と女神はヨダレを涙した
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...