エラ天! ~エラ呼吸の天使は肺呼吸にあこがれる~

黒いたち

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エラ天! ~エラ呼吸の天使は肺呼吸にあこがれる~

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 魔王と神が出逢った日。



 魔王が宣言する。

「この世界に絶望と悲嘆を」

 配下の悪魔が、人間の負の感情を増幅させた。
 それは魔王の力をおおいに高めた。


 神が宣言する。

「この世界に希望と歓喜を」

 配下の天使が、人間の正の感情を増幅させた。
 それは神の力をおおいに高めた。

 
 
 多くの悪魔が消滅し、多くの天使が消滅した。
 それでもなお両陣営は一歩も引くことはなく――今日もあらたな悪魔と天使が、おおいなる使命を胸に、世界のどこかで降臨を果たした。





「いや、なんで金魚なん」

 天使が目覚めたのは、とある水槽すいそう――濾過装置ろかそうちやLEDライト完備の、おしゃれなアクアリウムの中だった。
 ガラスに映る自分の姿は、赤くて丸くて立派な尾びれがついていた。

 しゃべる金魚に、飼い主である神は言った。

「ごめんごめん。まさか即売会初日そくばいかいしょにちの早朝に、君が降臨するとは思わなくて。あわてて体を作ったら、金魚になっちゃった」
「せやかて主よ。金魚やと不利中の不利ちゃう? 人の世は肺呼吸が主体やろ?」
「うーん。じゃあ、こないだ作った魔法ペンを授けよう」
「せやかて主よ。わい金魚やから手ぇないんとちゃう?」
「あー、じゃあ、念じたら書けるようにしとくね」

 そういうと、神はちょちょいと指をうごかし、魔法ペンを金魚専用に改造した。

「せやかて主よ」
「なに?」
「てっとりばやく、わいの体に肺と手ぇつけてくれれば解決とちゃうん?」
「ええ? せっかくかわいい出目金でめきんが作れたのに?」
「わい出目金なん!? ほんまや! ちょっと目ぇ出とる!!」

 アクアリウムのガラスにうつった姿をガン見しながら、金魚はおどろいた。

「光の屈折で変顔に映っとるだけやと思っとった!」
「はい、鏡」
「ふぅお!? 攻撃力たっか!! なにこの顔面!?」
「気に入ってもらえてうれしいよ。ところでさ」
「主のボジティブなところは好きやけど今やない。で、なんですの?」

 神は顔面を曇らせ、冷凍庫から凍らせたスポーツドリンクを取り出しながら、金魚に言った。

「人間の自殺率が高いんだよね」
「いまさらですやん」
「このままだと、世界が闇に覆われてしまう」
「悪魔野郎にこの世を牛耳られるわけにはいかんと、そういうわけですな」
「やってくれる?」
「なにを?」
「自殺志願者へのカウンセリング」
「出目金には、荷が重すぎる思いまへん?」

 神が首をかしげ、たくさんの小銭を入れた黒いバックを肩にかついだ。

「何を言ってるんだい? 君はただの出目金じゃない。出目金の天使だ」
「それやと、わいの守護対象が出目金みたいですやん」
「君、なんの天使だったっけ?」
「愛です。熾天使セラフィム隊に所属の、由緒正しき天使――」
「あ、もうこんな時間! じゃあ、騎士団の裏庭の池に転移させるから、よろしくね」
「かぶせてきよる! せやかて主よ。なんで騎士団の裏庭の池なん?」
「悩める子羊が、よく池の金魚に愚痴ってるから、これだっ! て今思いついたんだけど、私ってやっぱり天才だね」
「主のボジティブなところは好きやけど今やない」

 金魚のつぶやきは黙殺され、気がつくと池にいた。

「池の水きったな!!」

 叫んでから思う。
 しゃべれる出目金ってどうよ。
 あり? なし? なしよりのあり?

「緑やん。黒よりの深緑。藻が目に引っかかってかゆいんやけど」

 顔を左右に振っていると、人間の気配がした。
 
「俺はどうすればいいんだ」
「来たな、悩める子羊!」
「今、何か聞こえた?」
「こっちやこっち」
「池? 池がしゃべってるのか?」
「あかん。でまったく見えへん」

 見上げるが、水面は一面の藻に覆われて、確認できない。
 出張でばっとるくせに役に立たん目やな、と思いながら、金魚は心眼しんがんで藻を透視とうしした。
 そこに居たのは若い騎士で、暗い声にぴったりな暗い顔をしていた。

「なんでもええ。おまえさん、なにか悩みがあるみたいやな。どうや。わいに話してみんか? 人……やないけど、まあなんか話すと楽になるっちゅーやろ?」
「ええと、池に向かって?」
「おうよ、言ったって」
「うーん、じゃあまあ、言うけど」

 出目金になって、初めてのお客さんだ。
 金魚はわくわくが止められなかった。 

「俺は竜騎士見習いなんだけど、今月中に自分の竜を捕まえてこないと、解雇されてしまうんだ」
「そりゃ、えらいこっちゃなぁ」
「えらい?」
「ああ、大変ってことや。堪忍かんにんなぁ。わいちょっとなまっとって。で? 竜がれば解決っちゅーことか」
「そうだけど、竜が住む渓谷に何度足を運んでも、つかまえることができなかったんだ。俺が弱いだけなんだけど」
「ワンチャン今日ならいけるかもしれへんで?」
「いや今日がその月末だから。みからの絶望しかない」
「絶望はあかんなぁ」

 悪魔の大好物をかかげられ、金魚は考える。
 ここは自分が一肌ひとはだ脱ぐしかない。金魚だから一皮ひとかわか。

「なんか持ってない? 供物くもつ的な」
「リンゴならあるけど」
「よっしゃ、それにしよ」

 神からもらった魔法ペンで、リンゴに「竜」と書いた。

「いまからリンゴを竜にするで」
「手品?」
「奇跡や。せやかて、これには人間の強い意思の力が必要や」

 そう言って、金魚は大きく息を吸い込んだ。
 エラ呼吸なので、正確には口から水を吸い込み、血管の二酸化炭素を水中に排出し、水中にある酸素の取り込みをおこなった。

「竜がほしいか!」
「ほ、ほしい」
「もっと気合入れんかい! 竜がほしいか!」
「ほしい!」
「竜が!?」
「ほしぃぃぃいいい!!」

 カッとリンゴが光ったかと思うと、真っ二つに割れた。
 中からびっくりするほど大きな竜が誕生した。

「えええ!? ほんとうに!?」
「グットラック☆」
「ありがとう! ありがとう池!!」
「まてまて、お前が感謝するのは神や!」
「ありがとう神様!!」

 騎士が天を仰いだ瞬間、騎士の体から光の玉が現れ、ふわりふわりと天に昇った。
 神への信仰心から派生する光で、これが神の力の源だ。

 そうして騎士は、竜をつれてうっきうきで帰っていった。
 それを心眼でながめながら、金魚は光の玉が消えた方向を見上げた。

「ところで主よ。わいはいつまでこの池にらんなんの?」

 神からの返事は無かった。




 目にからまった藻屑もくずを、スナップを効かせた動きで振り払うことに慣れた三日目の朝。

「ねえ、池! 池ってば!」

 切羽詰せっぱつまった声が頭上から聞こえ、金魚は心眼で藻を透視した。
 見覚えのある若い騎士に、金魚は尾びれを動かしながら答えた。

「おー、おまえか。もーかってまっか?」
「なに言ってるのかわからない。それより、俺のりんごが!」
「りんご」
「竜の名前だよ! リンゴから生まれたからりんご」
「安直。で、りんごがどないしたん?」
「なんかちょっと腐りかけてきたんだけど!」

 騎士の後ろに、でろでろに変色した竜が居た。

「Oh……」
「ゾンビみたいで怖いし、あと臭い!」
「まあ、リンゴの化身けしんやしなぁ。日の当たる場所に置いといたんちゃうん?」
「竜は日光浴が好きだろ!?」
「そういう固定観念があかんねん」

 金魚は首を左右に振って、ついでに目に引っかかった藻を振りはらう。
 騎士を見ると、目にいっぱいの涙をためていた。

「頼む! りんごを死なせないでくれ!」
「せやかて騎士よ。形あるものはいつか壊れる。生きとし生けるものに、死は平等に訪れるんやで」
「だって、りんごはとても俺になついて、竜だとは思えないほど俺の心に添ってくれて、俺のことをめちゃくちゃ愛してくれるんだ!!」
「愛の天使が本領発揮ほんりょうはっきしちゃった案件やん。これが、わいの秘められた力……!?」
「もう無理! りんごが死んだら俺も死ぬ!!」
「それはあかんなぁ」

 金魚は熟考するために目を閉じ――ようとしたが、まぶたが無いのでぎょろりと目を動かした。
 なんにせよ、自殺は困る。
 絶望、恐怖、苦痛は、悪魔の糧になってしまう。
 かかわってしまった人間の最期がそれでは、天使としていたたまれない。
 あとめっちゃ神に怒られるため、なんとしてでも避けたかった。

「よっしゃ、なんとかしたろ。ただし、条件がある」
「なんでも聞く!」
「神をあがたてまつりなさい」
「宗教の勧誘? それはちょっと」
「いやいやいやいや、なんでも聞く言うたやん」
「それとこれとは」
「最近の若い子て何考えとるかわからんわ」

 金魚は小さな池をぐるりと一周して、気を取り直す。
 目を潤ませた若い騎士に向かって、口を開いた。
 
「じゃあええ。この際、神のあほんだら言うてもいいから、悩める子羊がおったら、ここに連れてきてもらえんか? 見てのとおり、わいはここから移動できへんし」
「池だしね」
「池ちゃうわ」
「ヘドロ?」
「そう思うならちょっとは掃除せぇ!」

 背びれと尾びれに引っかかる藻をスナップを効かせて振りはらった。

「こないだも言ったとおり、強い意思の力が必要や」

 騎士がうなずいたのを見て、金魚は腐りかけの竜に「腐らない本物の竜」と書いた。

「いくで。りんごを助けたいか!」
「助けたい!」
「もっと気合入れんかい! りんごを助けたいか!」
「助けたい!!」
「りんごを!?」
「たすけたぃぃぃいいい!!」

カッとりんごが光ったかと思うと、真っ二つに割れた。
中からびっくりするほどきれいなりんごかいが誕生した。

「りんごー!! よかった、本当によかった!!」
「いきなり真っ二つになるからあせったやん」
「上手な脱皮だっぴだったねぇー! よーしよしよし!!」
「そういう解釈かいしゃく

 竜と騎士が顔をすりよせながら喜ぶ。

「ありがとう池!」

 その笑顔を見て、出目金の天使は満足気にうなずく。

「感謝は神にしとき」
「ありがとう神様!!」

 ほわん、と騎士から信仰心の光が舞い上がる。
 今日は量が多いな、と思っていたら、竜からも光の玉が出ていた。

 金魚は、その幻想的な光景に見惚れた。
 種族間を超えた愛に、愛の天使としての喜びをかみしめる。

「そや。悩んどる人間を連れてくる約束、忘れんといてな」
「まかせといて! 同期はたいていうつだから!」
「明るく言うとるばあいちゃうなそれ!?」
「あっはっは! じゃあまたね! 行こう、りんご!」

 最後に不穏な爆弾を落としていったが、なんにせよ、彼の笑顔と命は守られた。 
 これで神も満足なさるだろう。
 というか、本気で神と連絡が取れないのだが、わいはいつまでこのヘドロにればええんや?

 その時、金魚の脳内に神からのお告げが届いた。

――戦利品も大量! 信仰心も大量! お祝いにビール開けちゃおっかな~♪

「主よ。マイク入っとりますけど」

――悩める子羊を救うのです。ここは信仰心のいい狩り場……げふんげふん。過酷な任務に挑む騎士たちの、さまざまな苦悩を取り除き、神の名のもとに愛を与えるのです。さすれば、道は開かれる。

「せやかて主よ。道うんぬんの前に、藻をどうにかしてもらわへんと、ずっと心眼は疲れますやん」

――かくなる試練を与えられた僥倖ぎょうこうに感謝するのです。

「自分でなんとかせぇ言うてます? 主よ。せめて私に肺をお与えください」

――足るを知り、己に打ち勝つのです。具体的には、百人の信仰心で両生類りょうせいるい、千人の信仰心で爬虫類はちゅうるいに進化できますよ。

「せやかて主よ。肺ぐらいささっと作れるんちゃうん?」

――私は今、推しカプを検索するのに忙しい。

 その言葉を残して、お告げは終了した。

「本音が駄々洩だだもれですやん……神のあほんだら」

 ため息をついたとき、新たな人間の気配がした。

「あの、池……? なんか、悩みを解決してくれるって聞いたんだけど」
「はいよろこんでー!!」
「うわ本当にしゃべった!?」
「サクサク行きまひょか。なに悩んでんの?」

 こうなれば、自分の力で進化を果たすしかない。
 決意した金魚は、心眼で藻を透視する。
 これまた若い騎士で、もしかして同期の鬱野郎うつやろうかと身構える。

「僕、好きな人がいて」
「うっほktkrきたこれ!! 得意分野、得意分野!!」

 テンションが上がる金魚に、騎士は苦笑しながら続ける。

「僕だけを見てほしくて」
「うんうん」
「とりあえず監禁かんきんしたいんだけど、今の法律じゃちょっと難しいらしくて。なんとかならない?」
鬱展開うつてんかいのほうやん! わいの地雷やドアホ!」
「無理ならいいよ。計画通り、この絶対に抜け出せない魔獣用の投網とあみで捕まえて、魔獣用のおりに閉じこめくさりでつないだ彼を一晩中……」
「あかんあかん! ええか、まず愛っちゅーもんは、相互理解から――まって。さっき“彼”言うた?」
「うん。騎士団の先輩」
「おっふぅ……主よ。あなたの得意分野が来ましたよ」

――ガチムチ受けは地雷ですので。

「主よ。要らん情報をよこさんといてください」

 金魚は頭をひねり、考える。

「ええっとな」
「はい」
「まず手をつなぐところから始めたらどうやろか。ほら、人間は触れあうと幸せになるホルモンが出るやん? しらんけど」
「なるほど。僕と触れあって幸せを感じさせることを繰り返し、無意識下でも僕を求めるようにしつける、ということか」
「こわいこわい! 思考回路がホラー映画!」

 金魚はぶるりと体を震わせた。

「あせらず、じっくり、確実に落とせというアドバイス、たしかに参考になった」
「わい、そんなこと言うてた?」
「ありがとう池! がんばってみるよ!」
「ほどほどにな! あと感謝は神にしてくれ!」
「わかった! ありがとう神よ!」

 どこかすっきりとした顔で駆けていく騎士から、ほわりと信仰心の光が舞い上がる。
 結果オーライ。グットラック、先輩。

「あと98人」

 金魚はつぶやき、胸ビレに引っかかった藻を、スナップを効かせて振りはらう。
 本体が池だと勘違いされているが、出目金よりも池の方が神秘性が高いかもしれない。
 藻屑もくずだらけだけど。

 そんなことを考えていると、また人が近づいてくる気配がした。
 次の人間には、池掃除をさせよう。
 金魚はそう心に決めて、気合を入れるために大きくエラ呼吸をした。



 騎士団の裏庭の池は、どんな悩みも解決してくれるらしい。
 


 そんな噂が流れ、池にはひっきりなしに悩める子羊が訪れるようになった。
 出目金にふんした愛の天使は、主のためという建前と、自分の肺を手に入れるという本音のために、今日もせっせと人間たちの悩み相談を請け負うのだった。
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