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第二章 臣下とは王のために存在する
敵対ごっこ
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ブレイデン公爵家の建具は優秀だ。
見た目の美しさはもちろん、開閉はなめらか、遮音性にも優れている。
伝統ある建具屋が、厳選した木材で作ったこだわりの扉は、芸術品といっても差し支えなく、莫大な時間と手間をかけるかわりに公爵家御用達という名誉をさずかる。
広い屋敷の一郭、上質な絨毯を敷いた廊下を奥に進むと、深い飴色をした両開きの扉がある。
樹齢数百年の大径木の一枚板に、見事な細工がほどこされ、塗装が上品な艶を持たせている。
手になじむ黒金の取手を引けば、広々とした部屋があらわれる。
調度品や家具が少ないせいで、よけいにそう見える――次期当主の部屋にしてはこざっぱりとした、ギルバートの私室である。
許可をもらい入室したエリオットは、敵意をあらわにしたギルバートに、わずかに眉をひそめた。
「呼びつけておいて、おだやかではありませんね」
「ブレイデン公爵家当主と何を話した」
「おさななじみの見舞いに来た挨拶を」
「しらじらしい。口止めでもされたか? 清廉なる聖騎士が、よほどの賄賂を受け取ったとみえる」
「ああ。極上の紅茶をごちそうになりました。夏摘み紅茶特有の、熟成されたすばらしい味と香りでした」
ギルバートは忌々しげに舌打ちをする。
「腹のさぐりあいは無しだ。アンジェリカに婚約はまだ早い。俺は認めない」
「問題が逆です」
「は?」
「――人払いを」
「いいだろう。部屋に障壁を張る。イブリースは公爵家当主の部屋で、極上の紅茶でも飲んでこい」
障壁は、外から向かってきたものを弾く性質がある。
転じて、攻撃を防ぐ魔術として定着したが、性質を応用すれば幾重にも使い道がある。
風雨を弾いて傘の代わりに、汚れを弾いて美術品を守り――人を弾いて、密室に。
あまり知られていないそれは、魔術学に精通する人間ならば容易に思いつきそうだが、障壁を展開するための魔力量が多大なるために、現実的ではないと考えられている。
それこそ、稀代の魔人と謳われる人間でもいないかぎり。
もともと防音性が高い私室は、ギルバートが障壁を展開すれば、人と声を完全に遮断する、密談に最適な舞台へと早変わりする。
『――そうしたいのはやまやまだけど』
イブリースがもったいぶって言葉を途切る。
ギルバートの注意がイブリースに向いたのを確認し、口を開いた。
『僕はギルのそばに侍ると約束した。違える行動は控えさせてもらう』
「では特例を認めるよう、エリオットに打診しろ」
エリオットは、自分の名前が出てきた理由について、考えるよりも聞いたほうが早いと判断した。
「……なぜ俺に決定権が?」
「おまえが昨晩、交わした約束だろう。俺の怪我が治るまで、イブリースがそばにいると」
「たしかにそういう会話はしましたが……それを厳守するのですか? 悪魔が?」
『――悪魔だからだ。“悪魔の約束”も知らず、よく僕に締結させたね』
答えたのはイブリースで、あきれを通り越して投げやりな口調だ。
現世では、悪魔の特性について、わからないことのほうが多いとされている。
だからエリオットは、直接イブリースに訊ねることにした。
「“悪魔の約束”は、破棄もしくは撤回は可能ですか」
『破棄は双方の合意があればできるが、僕に破棄の意思はないから、今回は不可能だと言っておこう。撤回には、命や魂、それに準ずるおおきな犠牲が必要だ。約束に対価や報酬がいらない代わりに、そういうことになっている――そうでないと、フェアじゃない』
聞いていたギルバートが、嘲笑をみせた。
「――つまり、撤回ありきの約束か。さすが悪魔だな」
『今回はちがう。ギルに説明しただろう』
「ああ、ありがたくて涙が出そうな話だったな。で? エリオットの許可があれば退室するのか」
『うーん……合法的にギルのそばに居られる機会を、みすみす潰すような前例を作るのもなあ』
「だそうだ、エリオット」
「はい。――イブリース、退室を許可する」
『もおーっ! こういうときばっかり協力して!』
頬をふくらませたイブリースが、肩をいからせ翼をひらく。
空中で回転し、見上げる人間ふたりに向けて、ビシリと指をつきつけた。
『いいもん! 公爵家御用達の生菓子で、スイーツバイキングしてやるんだから!』
捨て台詞を残し、イブリースはかき消えた。
ギルバートは軽く息を吐き、部屋の中央に向かう。
「障壁を張る。気が散るから、おまえは動くな。――構築」
ギルバートは、視線で私室の形状をなぞりながら、術式に落としこんでいく。
口内でつぶやくのは、確実に構築していくため。
このとき術者の目には、できあがっていく術式が見えている。
使っているのは視覚ではない。
全身に張り巡らされた魔力回路――そこからほとばしる魔力が、四肢に、脳に、あるいは瞳に作用し、自身の魔力の軌跡を見せるのだという。
可視化した魔力で、術式を描くのが『構築』であり、『展開』をもって顕現させると、ようやく他者の目にも映るようになる。
「――術式展開」
ギルバートの背後に、巨大な魔術陣があらわれる。
黄金色の二重円は、古代文字にうめつくされ、ゆったりと濃淡を繰りかえす。
上質な魔力で満たされた術式はうつくしく、エリオットは目をうばわれる。
それは障壁の完成とひきかえに、あっけなく消失する――ひとかけらの残光も引きずることなく。
儚い幽玄の美にみとれていたエリオットは、ギルバートが膝をついたことで我に返る。
「だいじょうぶですか!?」
ギルバートが、くずれるように座り込む。
額から脂汗がしたたり、絨毯に染みをつくった。
「椅子に――いや、ベッドにいきましょう」
肩を貸そうとのばした腕が、強い力で払われる。
「さわるな! 敵からの情けは受けん!」
「……敵? そう思うならなおさら馬鹿正直に口にのぼらせず、腹芸のひとつでもやってはいかがですか。立場上は貴方の部下、むざむざ駒を減らす愚行をおかす暇があれば、配下は死ぬまでこき使ってやるぐらいの気概を示すべきです」
冷酷に言い放ち、エリオットは身をひるがえす。
迷いのない足取りでギルバートから離れ、しかし向かう先は扉ではない。
それもそのはず、向かったところで障壁を解除しないかぎり退室は不可能、そもそもエリオットがすべて報告するまで、ギルバートに逃すつもりはない。
彼の動きから目を逸らし、ギルバートは床をにらむ。
なんのつもりかは知らないが、距離をとって何になる。
さっさと白状して解放されたほうが、よほどお互いのために――。
ガタンと大仰な物音が聞こえ、顔を上げたギルバートは、あっけにとられた。
「気が散るので、貴方は動かないでください」
ギルバートの言葉をなぞった忠告とともに、エリオットが運ぶローテーブルが、驚くほど近くにおろされる。
重量感あふれる音と衝撃が、床からビリビリとつたわった。
ぶあつい無垢板のテーブルは、相当な重量がある。
ギルバートひとりでは、そもそも持ち上げられるかどうか。
感嘆すればいいのか呆れればいいのか、ギルバートははかりかねてまたたく。
エリオットは、もはや客人といった体裁は捨て去り、暖炉前のワゴンにちかづくと、なにやら見繕っている。
そうしてもどってきた彼の手には、茶器一式をのせたトレイがあった。
「紅茶でいいですか?」
聞いておきながら、ギルバートの返事は待たずに、勝手に紅茶を入れ始める。
エリオットが手にしたのは、王都魔術研究所から発売された魔力ティーポットだ。
水と魔力を注げば、あっという間にお湯になる。
お値段は平民の月給ほどもするが、その便利さから上流階級に爆発的に売れた。
開発者はブラットリー・マクスウェル。
お湯を沸かすのがめんどくさいと一晩で完成させ、研究所に莫大な利益をもたらしたが、大部分はブラットリーの研究費に消えたらしい。
私室に紅茶の芳醇な香りがただよう。
きっちりと手順を守って入れられた紅茶は、澄みきった琥珀色に、熟した果実のような香気をはなつ。
ローテーブルにティーカップと焼き菓子の山をならべたエリオットは、ギルバートの差し向かいに、どっかりと腰をおろした。
「……床だぞ、ここ」
「なにか困ることでも?」
「いや……ないけど……」
「そもそも、いまだその服を着ている時点で察するべきでした。貴方は意識を取り戻したばかり、本調子からは程遠く、食事も摂っておられない」
そういって、焼き菓子の山をギルバートの方へと押しやった。
「貴方が食べた量に応じて、情報を開示いたしましょう」
「は!?」
「交渉にしては生ぬるいですが、見舞いにきたおさななじみを敵と罵る、その遊びにつきあってやろうという俺の心は海よりも深いと思いませんか」
エリオットが、バンッとローテーブルをたたく。
おもわずそちらを見たギルバートは、彼が手をどけた場所に見慣れた茶色の包装紙――騎士団の携行食が置かれていることに息をのんだ。
「さあ、お好きな方をどうぞ」
遊びの提案らしくエリオットは口角を上げたが、その目はまったくわらっていなかった。
見た目の美しさはもちろん、開閉はなめらか、遮音性にも優れている。
伝統ある建具屋が、厳選した木材で作ったこだわりの扉は、芸術品といっても差し支えなく、莫大な時間と手間をかけるかわりに公爵家御用達という名誉をさずかる。
広い屋敷の一郭、上質な絨毯を敷いた廊下を奥に進むと、深い飴色をした両開きの扉がある。
樹齢数百年の大径木の一枚板に、見事な細工がほどこされ、塗装が上品な艶を持たせている。
手になじむ黒金の取手を引けば、広々とした部屋があらわれる。
調度品や家具が少ないせいで、よけいにそう見える――次期当主の部屋にしてはこざっぱりとした、ギルバートの私室である。
許可をもらい入室したエリオットは、敵意をあらわにしたギルバートに、わずかに眉をひそめた。
「呼びつけておいて、おだやかではありませんね」
「ブレイデン公爵家当主と何を話した」
「おさななじみの見舞いに来た挨拶を」
「しらじらしい。口止めでもされたか? 清廉なる聖騎士が、よほどの賄賂を受け取ったとみえる」
「ああ。極上の紅茶をごちそうになりました。夏摘み紅茶特有の、熟成されたすばらしい味と香りでした」
ギルバートは忌々しげに舌打ちをする。
「腹のさぐりあいは無しだ。アンジェリカに婚約はまだ早い。俺は認めない」
「問題が逆です」
「は?」
「――人払いを」
「いいだろう。部屋に障壁を張る。イブリースは公爵家当主の部屋で、極上の紅茶でも飲んでこい」
障壁は、外から向かってきたものを弾く性質がある。
転じて、攻撃を防ぐ魔術として定着したが、性質を応用すれば幾重にも使い道がある。
風雨を弾いて傘の代わりに、汚れを弾いて美術品を守り――人を弾いて、密室に。
あまり知られていないそれは、魔術学に精通する人間ならば容易に思いつきそうだが、障壁を展開するための魔力量が多大なるために、現実的ではないと考えられている。
それこそ、稀代の魔人と謳われる人間でもいないかぎり。
もともと防音性が高い私室は、ギルバートが障壁を展開すれば、人と声を完全に遮断する、密談に最適な舞台へと早変わりする。
『――そうしたいのはやまやまだけど』
イブリースがもったいぶって言葉を途切る。
ギルバートの注意がイブリースに向いたのを確認し、口を開いた。
『僕はギルのそばに侍ると約束した。違える行動は控えさせてもらう』
「では特例を認めるよう、エリオットに打診しろ」
エリオットは、自分の名前が出てきた理由について、考えるよりも聞いたほうが早いと判断した。
「……なぜ俺に決定権が?」
「おまえが昨晩、交わした約束だろう。俺の怪我が治るまで、イブリースがそばにいると」
「たしかにそういう会話はしましたが……それを厳守するのですか? 悪魔が?」
『――悪魔だからだ。“悪魔の約束”も知らず、よく僕に締結させたね』
答えたのはイブリースで、あきれを通り越して投げやりな口調だ。
現世では、悪魔の特性について、わからないことのほうが多いとされている。
だからエリオットは、直接イブリースに訊ねることにした。
「“悪魔の約束”は、破棄もしくは撤回は可能ですか」
『破棄は双方の合意があればできるが、僕に破棄の意思はないから、今回は不可能だと言っておこう。撤回には、命や魂、それに準ずるおおきな犠牲が必要だ。約束に対価や報酬がいらない代わりに、そういうことになっている――そうでないと、フェアじゃない』
聞いていたギルバートが、嘲笑をみせた。
「――つまり、撤回ありきの約束か。さすが悪魔だな」
『今回はちがう。ギルに説明しただろう』
「ああ、ありがたくて涙が出そうな話だったな。で? エリオットの許可があれば退室するのか」
『うーん……合法的にギルのそばに居られる機会を、みすみす潰すような前例を作るのもなあ』
「だそうだ、エリオット」
「はい。――イブリース、退室を許可する」
『もおーっ! こういうときばっかり協力して!』
頬をふくらませたイブリースが、肩をいからせ翼をひらく。
空中で回転し、見上げる人間ふたりに向けて、ビシリと指をつきつけた。
『いいもん! 公爵家御用達の生菓子で、スイーツバイキングしてやるんだから!』
捨て台詞を残し、イブリースはかき消えた。
ギルバートは軽く息を吐き、部屋の中央に向かう。
「障壁を張る。気が散るから、おまえは動くな。――構築」
ギルバートは、視線で私室の形状をなぞりながら、術式に落としこんでいく。
口内でつぶやくのは、確実に構築していくため。
このとき術者の目には、できあがっていく術式が見えている。
使っているのは視覚ではない。
全身に張り巡らされた魔力回路――そこからほとばしる魔力が、四肢に、脳に、あるいは瞳に作用し、自身の魔力の軌跡を見せるのだという。
可視化した魔力で、術式を描くのが『構築』であり、『展開』をもって顕現させると、ようやく他者の目にも映るようになる。
「――術式展開」
ギルバートの背後に、巨大な魔術陣があらわれる。
黄金色の二重円は、古代文字にうめつくされ、ゆったりと濃淡を繰りかえす。
上質な魔力で満たされた術式はうつくしく、エリオットは目をうばわれる。
それは障壁の完成とひきかえに、あっけなく消失する――ひとかけらの残光も引きずることなく。
儚い幽玄の美にみとれていたエリオットは、ギルバートが膝をついたことで我に返る。
「だいじょうぶですか!?」
ギルバートが、くずれるように座り込む。
額から脂汗がしたたり、絨毯に染みをつくった。
「椅子に――いや、ベッドにいきましょう」
肩を貸そうとのばした腕が、強い力で払われる。
「さわるな! 敵からの情けは受けん!」
「……敵? そう思うならなおさら馬鹿正直に口にのぼらせず、腹芸のひとつでもやってはいかがですか。立場上は貴方の部下、むざむざ駒を減らす愚行をおかす暇があれば、配下は死ぬまでこき使ってやるぐらいの気概を示すべきです」
冷酷に言い放ち、エリオットは身をひるがえす。
迷いのない足取りでギルバートから離れ、しかし向かう先は扉ではない。
それもそのはず、向かったところで障壁を解除しないかぎり退室は不可能、そもそもエリオットがすべて報告するまで、ギルバートに逃すつもりはない。
彼の動きから目を逸らし、ギルバートは床をにらむ。
なんのつもりかは知らないが、距離をとって何になる。
さっさと白状して解放されたほうが、よほどお互いのために――。
ガタンと大仰な物音が聞こえ、顔を上げたギルバートは、あっけにとられた。
「気が散るので、貴方は動かないでください」
ギルバートの言葉をなぞった忠告とともに、エリオットが運ぶローテーブルが、驚くほど近くにおろされる。
重量感あふれる音と衝撃が、床からビリビリとつたわった。
ぶあつい無垢板のテーブルは、相当な重量がある。
ギルバートひとりでは、そもそも持ち上げられるかどうか。
感嘆すればいいのか呆れればいいのか、ギルバートははかりかねてまたたく。
エリオットは、もはや客人といった体裁は捨て去り、暖炉前のワゴンにちかづくと、なにやら見繕っている。
そうしてもどってきた彼の手には、茶器一式をのせたトレイがあった。
「紅茶でいいですか?」
聞いておきながら、ギルバートの返事は待たずに、勝手に紅茶を入れ始める。
エリオットが手にしたのは、王都魔術研究所から発売された魔力ティーポットだ。
水と魔力を注げば、あっという間にお湯になる。
お値段は平民の月給ほどもするが、その便利さから上流階級に爆発的に売れた。
開発者はブラットリー・マクスウェル。
お湯を沸かすのがめんどくさいと一晩で完成させ、研究所に莫大な利益をもたらしたが、大部分はブラットリーの研究費に消えたらしい。
私室に紅茶の芳醇な香りがただよう。
きっちりと手順を守って入れられた紅茶は、澄みきった琥珀色に、熟した果実のような香気をはなつ。
ローテーブルにティーカップと焼き菓子の山をならべたエリオットは、ギルバートの差し向かいに、どっかりと腰をおろした。
「……床だぞ、ここ」
「なにか困ることでも?」
「いや……ないけど……」
「そもそも、いまだその服を着ている時点で察するべきでした。貴方は意識を取り戻したばかり、本調子からは程遠く、食事も摂っておられない」
そういって、焼き菓子の山をギルバートの方へと押しやった。
「貴方が食べた量に応じて、情報を開示いたしましょう」
「は!?」
「交渉にしては生ぬるいですが、見舞いにきたおさななじみを敵と罵る、その遊びにつきあってやろうという俺の心は海よりも深いと思いませんか」
エリオットが、バンッとローテーブルをたたく。
おもわずそちらを見たギルバートは、彼が手をどけた場所に見慣れた茶色の包装紙――騎士団の携行食が置かれていることに息をのんだ。
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