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第二話
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「はぁぁ~」
マチルダは、リビングのソファに座って、深くため息をついた。
「カイルったら、わたしの呪いのことなんて全然大したことだと思ってないみたい。せっかくリリアーナ様が協力してくださったのに」
マチルダが同僚のエミリーと食事していたら、突然リリアーナが混ざってきたところは本当だ。「そんなに頻繁に恋に落ちるなら、三日に一回くらいリセットされてもなんの問題なさそうね!」とも、実際に言われている。
しかし、呪いをかけられたのは、マチルダが理由だ。マチルダがリリアーナに頼んだから。
それでカイルの気持ちを確認したかった。
夫のカイルとの関係の始まりは、祖母の付き添いで薬局に来店したカイルにマチルダが一目惚れしたから。マチルダはカイルに出会った瞬間から恋をしているから、カイルは恋をしていないマチルダなんて知らない。
マチルダは最初からかなり分かりやすくアプローチしており、カイルもそれに乗るような形で、告白してくれたし、プロポーズしてくれた。言葉として動いたのはカイルからだが、マチルダが全てをお膳立てしているような状況だ。
ちゃんと愛されていることは実感している。しかし、マチルダは自分の気持ちのほうがずっとずっと重たいことに自覚がある。カイルは押しに弱いから結婚してくれただけで、もしかしたら自分の気持ちを負担に感じることもあるのだろうか……そんな不安が頭をよぎることもあった。
リリアーナに、恋心をリセットするという話を聞いたとき、もし本当にそんなことができるなら、一回試してみたいと思った。カイルにとって、マチルダ自身が抱えている重すぎる恋心が、嬉しいものなのか、迷惑なのか、確かめてみたい。
だからマチルダがリリアーナに頼んで、呪いをかけてもらった。リリアーナはマチルダの悩みを聞いて、「しょうがないわねぇ、私が悪役になってあげるわよ!」と、頼もしく宣言してくれたのだ。その代わりに後日男性を紹介してほしいと言われている。
結果、カイルの態度はいつもと同じ。
慌てているマチルダを落ち着かせて、解決しようとしてくれる。頼りになってなんて素敵な人なのだろうと思った。
でも、またマチルダからカイルへの一方的な気持ちが強くなっただけだ。
カイルにとっては、マチルダの恋心なんて、あってもなくてもどちらでもいいみたいだった。
もっと慌てたり、驚いたり、心配したりしてほしかった。マチルダに「好きだ」と言ってもらえなくなることを、悲しんで、惜しんで、それについて心を乱してほしかった。でもカイルは冷静に話をするだけだ。
しかも、呪いが発動してカイルのことを好きじゃなくなったとき、朝起きて同じベッドに寝ていたら嫌かもしれないから、寝る場所を分けようなどと言ってきた。
「全然嬉しくない……!」
マチルダはむくれた顔をして、しばらく怒っていたが、そのあとまた深くため息をついた。
*
カイルは自身の優良顧客であるダニエルに連絡を取り、翌朝、非番だというダニエルのもとを訪れていた。
そこで、リリアーナが自身の妻にかけた呪いについて話をした。
リリアーナが街中で見知らぬ人に呪いをかけてしまうほど自暴自棄になっているのならば、ダニエルは幼馴染として放ってはおけないはずである。
カイルは、彼が必ずなにか働きかけをしてくれると思っていたのだが、ダニエルの反応は少し違っていた
「その呪い、本当にリリアーナがかけたのか?」
「え?」
ダニエルは、自身の頭に触れて、赤い髪をわしゃわしゃと乱した。
「あー……いや、お前の奥さんの言葉を疑ってるってわけじゃないし、そんな意味不明だけど難しい呪いはリリアーナしかやらないとは思うんだが……」
「何か違和感がある? 僕がリリアーナ様について知っていることは、ほとんど君から聞いたことだから、君が違和感があるっていうならそっちが正しい可能性が高い」
「うーん、違和感ってほどの違和感じゃ……」
ダニエルはあまり考えていることを言葉にするのは得意ではない。もどかしそうに口を開いたり閉じたりしている。
カイルがダニエルの言葉を待っていると、途切れ途切れに会話を続けた。
「あいつはプライドが高いんだよ」
カイルは話の先を促すために頷いた。
「ケンカッ早いのは事実だ。仲の良さそうな男女を見て呪詛を吐くし、気に入らないことがあるとすぐ突っかかる。三日前に新しく男にフラれたばっかりだから、昨日虫の居所が悪かったのも本当だと思う」
ダニエルはカイルと視線を合わせた。
「でも、魔導士としては、プライドが高いんだ。魔法の防御もできない相手を一方的に呪いで攻撃はしないと思う。そういうのは、三流のやることだっていつも言ってる」
「なるほど……」
「でも分かんねぇ。今回の男に心から惚れ込んでて、フられてマジでむしゃくしゃしてて、お前んとこが仲良すぎてムカついて、死んじまえって思ったのかもしれないし」
「死ぬような呪いではないけどね」
ダニエルが眉を顰めた。
「昨日まで口癖みたいにお前のことを『大好き』って言ってた奥さんが、急に他人みたいな態度になっても、なんとも思わねぇの? リリアーナの呪いなら、忘れるっていったもんは本当に、綺麗さっぱり忘れると思うけど」
カイルはそのときはじめて、今回の呪いの効果を思い出したような気分だった。
妻のマチルダが呪いをかけられて不安がっているから、それをなんとかしなければとは思っていたけれど、それで自分がどういう影響を受けるかというのは、すっかり頭から抜け落ちていた。
「それは……想像できてなかったかもしれない」
マチルダは客商売をしているから、名前を知らなくても、目が合えば笑ってくれるタイプの女性なのだ。冷たくあしらわれるところは想像できない。
出会う場所が彼女の職場の薬局ではなかった場合、マチルダの視界には、カイルが入ることはない。彼のごく平均的な身長も、体型も、榛色の瞳も、薄茶の髪も、人の目を引く要素は何一つなくて、存在に気づいてもらえない。
カイルが最初にマチルダの姿を目に入れたときだって、彼女のグリーンの瞳がカイルに向くことはなかったのだ。
恋心とは、なんなのか。
恋心と一緒に、マチルダがカイルと一緒に過ごした記憶も消えてしまうのか。三日に一回リセットされるとして、その“初期化”のスタートはどこが起点となるのか。
あまり考えていなかった呪いの機序が気になって、カイルは落ち着かない様子で手を握ったり広げたりした。
「リリアーナ様に手紙を届けてくれないかな? 呪いをかけたのが本当にリリアーナ様なのか確認したいし、かけた本人じゃなかったとしても、解除の方法について相談したいんだ。マチルダが不安がっているから、手は尽くしたい」
「いいけど……手紙じゃなくて、リリアーナ本人と話したらどうだ? 研究棟にいるはずだから、俺の仕事関係で許可取って連れてってやるよ」
「本当に?」
「ああ。来月大量発注の予定があるから、そこで少し融通してくれれば」
「1割引きで見積もりを出すよ」
「ケチすぎないか?」
「じゃあ15%。そもそも、ダニエルがリリアーナ様に早く告白しないから彼女が荒れる原因になるんだよ。君にも少し責任があると思う」
カイルは半分八つ当たりも含めて不満を口に出した。
ダニエルは「はぁ⁉︎」と叫んで、「別にあんな可愛くない魔術オタクのことなんか好きじゃない」と、いつものように早口で言い訳を始めた。
マチルダは、リビングのソファに座って、深くため息をついた。
「カイルったら、わたしの呪いのことなんて全然大したことだと思ってないみたい。せっかくリリアーナ様が協力してくださったのに」
マチルダが同僚のエミリーと食事していたら、突然リリアーナが混ざってきたところは本当だ。「そんなに頻繁に恋に落ちるなら、三日に一回くらいリセットされてもなんの問題なさそうね!」とも、実際に言われている。
しかし、呪いをかけられたのは、マチルダが理由だ。マチルダがリリアーナに頼んだから。
それでカイルの気持ちを確認したかった。
夫のカイルとの関係の始まりは、祖母の付き添いで薬局に来店したカイルにマチルダが一目惚れしたから。マチルダはカイルに出会った瞬間から恋をしているから、カイルは恋をしていないマチルダなんて知らない。
マチルダは最初からかなり分かりやすくアプローチしており、カイルもそれに乗るような形で、告白してくれたし、プロポーズしてくれた。言葉として動いたのはカイルからだが、マチルダが全てをお膳立てしているような状況だ。
ちゃんと愛されていることは実感している。しかし、マチルダは自分の気持ちのほうがずっとずっと重たいことに自覚がある。カイルは押しに弱いから結婚してくれただけで、もしかしたら自分の気持ちを負担に感じることもあるのだろうか……そんな不安が頭をよぎることもあった。
リリアーナに、恋心をリセットするという話を聞いたとき、もし本当にそんなことができるなら、一回試してみたいと思った。カイルにとって、マチルダ自身が抱えている重すぎる恋心が、嬉しいものなのか、迷惑なのか、確かめてみたい。
だからマチルダがリリアーナに頼んで、呪いをかけてもらった。リリアーナはマチルダの悩みを聞いて、「しょうがないわねぇ、私が悪役になってあげるわよ!」と、頼もしく宣言してくれたのだ。その代わりに後日男性を紹介してほしいと言われている。
結果、カイルの態度はいつもと同じ。
慌てているマチルダを落ち着かせて、解決しようとしてくれる。頼りになってなんて素敵な人なのだろうと思った。
でも、またマチルダからカイルへの一方的な気持ちが強くなっただけだ。
カイルにとっては、マチルダの恋心なんて、あってもなくてもどちらでもいいみたいだった。
もっと慌てたり、驚いたり、心配したりしてほしかった。マチルダに「好きだ」と言ってもらえなくなることを、悲しんで、惜しんで、それについて心を乱してほしかった。でもカイルは冷静に話をするだけだ。
しかも、呪いが発動してカイルのことを好きじゃなくなったとき、朝起きて同じベッドに寝ていたら嫌かもしれないから、寝る場所を分けようなどと言ってきた。
「全然嬉しくない……!」
マチルダはむくれた顔をして、しばらく怒っていたが、そのあとまた深くため息をついた。
*
カイルは自身の優良顧客であるダニエルに連絡を取り、翌朝、非番だというダニエルのもとを訪れていた。
そこで、リリアーナが自身の妻にかけた呪いについて話をした。
リリアーナが街中で見知らぬ人に呪いをかけてしまうほど自暴自棄になっているのならば、ダニエルは幼馴染として放ってはおけないはずである。
カイルは、彼が必ずなにか働きかけをしてくれると思っていたのだが、ダニエルの反応は少し違っていた
「その呪い、本当にリリアーナがかけたのか?」
「え?」
ダニエルは、自身の頭に触れて、赤い髪をわしゃわしゃと乱した。
「あー……いや、お前の奥さんの言葉を疑ってるってわけじゃないし、そんな意味不明だけど難しい呪いはリリアーナしかやらないとは思うんだが……」
「何か違和感がある? 僕がリリアーナ様について知っていることは、ほとんど君から聞いたことだから、君が違和感があるっていうならそっちが正しい可能性が高い」
「うーん、違和感ってほどの違和感じゃ……」
ダニエルはあまり考えていることを言葉にするのは得意ではない。もどかしそうに口を開いたり閉じたりしている。
カイルがダニエルの言葉を待っていると、途切れ途切れに会話を続けた。
「あいつはプライドが高いんだよ」
カイルは話の先を促すために頷いた。
「ケンカッ早いのは事実だ。仲の良さそうな男女を見て呪詛を吐くし、気に入らないことがあるとすぐ突っかかる。三日前に新しく男にフラれたばっかりだから、昨日虫の居所が悪かったのも本当だと思う」
ダニエルはカイルと視線を合わせた。
「でも、魔導士としては、プライドが高いんだ。魔法の防御もできない相手を一方的に呪いで攻撃はしないと思う。そういうのは、三流のやることだっていつも言ってる」
「なるほど……」
「でも分かんねぇ。今回の男に心から惚れ込んでて、フられてマジでむしゃくしゃしてて、お前んとこが仲良すぎてムカついて、死んじまえって思ったのかもしれないし」
「死ぬような呪いではないけどね」
ダニエルが眉を顰めた。
「昨日まで口癖みたいにお前のことを『大好き』って言ってた奥さんが、急に他人みたいな態度になっても、なんとも思わねぇの? リリアーナの呪いなら、忘れるっていったもんは本当に、綺麗さっぱり忘れると思うけど」
カイルはそのときはじめて、今回の呪いの効果を思い出したような気分だった。
妻のマチルダが呪いをかけられて不安がっているから、それをなんとかしなければとは思っていたけれど、それで自分がどういう影響を受けるかというのは、すっかり頭から抜け落ちていた。
「それは……想像できてなかったかもしれない」
マチルダは客商売をしているから、名前を知らなくても、目が合えば笑ってくれるタイプの女性なのだ。冷たくあしらわれるところは想像できない。
出会う場所が彼女の職場の薬局ではなかった場合、マチルダの視界には、カイルが入ることはない。彼のごく平均的な身長も、体型も、榛色の瞳も、薄茶の髪も、人の目を引く要素は何一つなくて、存在に気づいてもらえない。
カイルが最初にマチルダの姿を目に入れたときだって、彼女のグリーンの瞳がカイルに向くことはなかったのだ。
恋心とは、なんなのか。
恋心と一緒に、マチルダがカイルと一緒に過ごした記憶も消えてしまうのか。三日に一回リセットされるとして、その“初期化”のスタートはどこが起点となるのか。
あまり考えていなかった呪いの機序が気になって、カイルは落ち着かない様子で手を握ったり広げたりした。
「リリアーナ様に手紙を届けてくれないかな? 呪いをかけたのが本当にリリアーナ様なのか確認したいし、かけた本人じゃなかったとしても、解除の方法について相談したいんだ。マチルダが不安がっているから、手は尽くしたい」
「いいけど……手紙じゃなくて、リリアーナ本人と話したらどうだ? 研究棟にいるはずだから、俺の仕事関係で許可取って連れてってやるよ」
「本当に?」
「ああ。来月大量発注の予定があるから、そこで少し融通してくれれば」
「1割引きで見積もりを出すよ」
「ケチすぎないか?」
「じゃあ15%。そもそも、ダニエルがリリアーナ様に早く告白しないから彼女が荒れる原因になるんだよ。君にも少し責任があると思う」
カイルは半分八つ当たりも含めて不満を口に出した。
ダニエルは「はぁ⁉︎」と叫んで、「別にあんな可愛くない魔術オタクのことなんか好きじゃない」と、いつものように早口で言い訳を始めた。
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