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第2話 とりあえずギルドに登録を
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目の前が真っ白になった後、一瞬体が軽くなったと思ったら、広場に居た。後ろを見れば噴水がある。これはゲームの最初の街ということでいいのだろう。
噴水の近くのベンチに座りステータスを確認する。
◇PN:フゥ ◇種族:狐獣人 ◇レベル:1
◇ステータス
✧HP:100/100 ✧MP:200/200
✧STR:5 ✧VIT:5 ✧AGI:15
✧INT:25 ✧MND:15 ✧LUK:5
◇スキル(10/10)
✧テイム:Lv.1 ✧水魔法:Lv.1 ✧気配遮断:Lv.1
✧気配察知:Lv.1 ✧看破:Lv.1 ✧錬金:Lv.1
✧鑑定:Lv.1 ✧言語:Lv.1 ✧考古学:Lv.1
✧INT上昇:Lv.1
◇控えスキル
なし
◇称号
なし
うん、当たり前だけどちゃんと選んだとおりになっているみたいだ。
ステータスの確認を終えたら次は種族的な違いを確認しよう。ステータスを閉じて頭に触れてみる。頭には少しもふもふしてて手触りの良い耳が付いている。触ると思ったよりくすぐったい。ゾワゾワってする。
次はしっぽを触ってみる。しっぽは耳よりもふわふわとしていてさらに触り心地が良かった。なにこれすごい。耳よりはゾワゾワとしないようだ。
お金が溜まったらクシを買って綺麗にしようと決意し立ち上がる。ふと顔を上げると何人かが顔を逸らした。どうやら私はしっぽと耳でテンションが上がりすぎていたみたいだ。
きっとみんなしっぽがモフりたかったのだろうと結論づけ、私は立ち去った。
まずは冒険者ギルド的な場所に登録した方が良いだろうと思い、その辺を歩いている冒険者っぽいNPCのお兄さんに声をかける。
「あの、そこの冒険者っぽいお兄さん。冒険者ギルドってどこにありますか?」
「俺かな?冒険者ギルドは噴水広場から東に進むとあるよ。他に聞きたいことはあるかい?」
その後、親切なお兄さんによって冒険者ギルド、魔術師ギルドの場所を聞いた私はお礼を行って冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドに入るとサービス開始したばかりの割には混んでいなかった。
混んでいないなら別にいいかと気にせずに、とりあえず受付のお姉さんに話しかけてみる。
「すみません、冒険者登録ってできますか?」
「冒険者登録ですね。この水晶に手をかざしてください.......はい、もう大丈夫です。こちらはあなたのギルドカードとなります。お店でこのカードを使うと商品が買えますので落とさないようにご注意ください」
カードを見ると私の名前、ランク、所持金が表示された。
「ランクのご説明は必要ですか?」
「いえ、大丈夫ですよ。登録ありがとうございました」
ギルドのランクについては事前に調べておいた。簡単に言うと、
①ランクはF~Sまである。
②依頼は同ランク以下のものしか受注出来ない。
③依頼をこなすとランクが上がる。
④ランクが高くなると指名依頼が発生することがある。
ギルドは冒険者ギルドと、魔術師ギルド、そして生産者ギルドの3つがある。ちなみに錬金は生産者ギルドの枠組みではなく魔術師ギルドの枠組みである。一応魔法らしい。
冒険者ギルドの登録が終わったので次は魔術師ギルドへ向かった。
「すみません、魔術師ギルドの登録お願いします」
「ギルドの登録ですね。では水晶に手をかざしてください......はい、大丈夫です。こちらがギルドカードです。現在異邦人の方々がたくさん来られてますので魔法を使うための講習が開かれているのですが受けますか?」
「ぜひお願いします!」
受付の人に連れられ、奥の部屋へ案内された。部屋には人型の人形と魔法使いっぽい女の人が立っていた。大きな帽子にローブを着ていて、背が低い。とても魔法使いっぽい。
「ご指導よろしくお願いします」
「ええ、よろしくね。異邦人がたくさん街に来てると言うから講習を開いたのだけど全然来ないのよね。私はこの魔術師ギルドのギルドマスターのイルミナよ」
魔法使いっぽいとか言ってたけどギルドマスターとは.....めっちゃ魔法使いだった。
「異邦人のフゥと申します。よろしくお願いします。」
さっきから度々出てくる異邦人というのはプレイヤーのことである。NPCには異邦人は他の世界の住人であると伝えられているらしい。
「フゥね。まずは手を出して貰えるかしら?私からあなたに魔力を流してそれを感じ取る練習をしてもらうわ」
私は手を出してイルミナさんに魔力を流して貰う。手からじんわりと暖かいものが流れてくるような感じがした。
1分ほどやっているとシステムメッセージが表示された。
《魔力を認知しました》
魔力を認知...とはどういうことだろうか?
「その様子じゃ魔力の認知は出来たようね。魔力とは体を循環しているものなの。異邦人は魔力を認知しなくても魔法をうてるらしいけど、普通は魔力を認知してから魔法を練習するものなのよ。今は魔力が感じ取れていると思うから流れる魔力のスピードを変えたり、どこかに集めたりする練習をするわ」
そこから私は30分ほど魔力のスピードを変える訓練と手に集める訓練をした。すると再びシステムメッセージが表示された。
《【✧魔力制御】を取得しました》
おー!新スキルをゲットした。こうやってスキルをゲットする方法もあるんだなぁ。
「魔力を制御出来るようになったみたいね。それがあれば魔法の威力を増減させることも出来るようになると思うわよ。一応これで講習は終わりよ。これを渡しておくから何かあったら連絡するといいわ」
イルミナさんからカードが手渡される。
あれ?これって.....
《イルミナからフレンド申請が来ています。受理しますか? (Y/N)》
やっぱりフレンド申請だ。NPCもフレンド追加出来るんだなぁ.....。私は迷わずYesを押した。断る理由はない
《イルミナとフレンドになりました》
《ワールドアナウンス:たった今NPCとフレンドになったプレイヤーが現れました。NPCと仲良くなるとフレンドになる事が出来るのでプレイヤーの皆さんはNPCと仲良くしましょう》
え、えぇ.....ワールドアナウンス流れたんだけどこれは絶対私だ.....。このことは他の人には話さないようにしておこう.....。そう誓って私は初フレンドのイルミナと別れるのであった。
噴水の近くのベンチに座りステータスを確認する。
◇PN:フゥ ◇種族:狐獣人 ◇レベル:1
◇ステータス
✧HP:100/100 ✧MP:200/200
✧STR:5 ✧VIT:5 ✧AGI:15
✧INT:25 ✧MND:15 ✧LUK:5
◇スキル(10/10)
✧テイム:Lv.1 ✧水魔法:Lv.1 ✧気配遮断:Lv.1
✧気配察知:Lv.1 ✧看破:Lv.1 ✧錬金:Lv.1
✧鑑定:Lv.1 ✧言語:Lv.1 ✧考古学:Lv.1
✧INT上昇:Lv.1
◇控えスキル
なし
◇称号
なし
うん、当たり前だけどちゃんと選んだとおりになっているみたいだ。
ステータスの確認を終えたら次は種族的な違いを確認しよう。ステータスを閉じて頭に触れてみる。頭には少しもふもふしてて手触りの良い耳が付いている。触ると思ったよりくすぐったい。ゾワゾワってする。
次はしっぽを触ってみる。しっぽは耳よりもふわふわとしていてさらに触り心地が良かった。なにこれすごい。耳よりはゾワゾワとしないようだ。
お金が溜まったらクシを買って綺麗にしようと決意し立ち上がる。ふと顔を上げると何人かが顔を逸らした。どうやら私はしっぽと耳でテンションが上がりすぎていたみたいだ。
きっとみんなしっぽがモフりたかったのだろうと結論づけ、私は立ち去った。
まずは冒険者ギルド的な場所に登録した方が良いだろうと思い、その辺を歩いている冒険者っぽいNPCのお兄さんに声をかける。
「あの、そこの冒険者っぽいお兄さん。冒険者ギルドってどこにありますか?」
「俺かな?冒険者ギルドは噴水広場から東に進むとあるよ。他に聞きたいことはあるかい?」
その後、親切なお兄さんによって冒険者ギルド、魔術師ギルドの場所を聞いた私はお礼を行って冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドに入るとサービス開始したばかりの割には混んでいなかった。
混んでいないなら別にいいかと気にせずに、とりあえず受付のお姉さんに話しかけてみる。
「すみません、冒険者登録ってできますか?」
「冒険者登録ですね。この水晶に手をかざしてください.......はい、もう大丈夫です。こちらはあなたのギルドカードとなります。お店でこのカードを使うと商品が買えますので落とさないようにご注意ください」
カードを見ると私の名前、ランク、所持金が表示された。
「ランクのご説明は必要ですか?」
「いえ、大丈夫ですよ。登録ありがとうございました」
ギルドのランクについては事前に調べておいた。簡単に言うと、
①ランクはF~Sまである。
②依頼は同ランク以下のものしか受注出来ない。
③依頼をこなすとランクが上がる。
④ランクが高くなると指名依頼が発生することがある。
ギルドは冒険者ギルドと、魔術師ギルド、そして生産者ギルドの3つがある。ちなみに錬金は生産者ギルドの枠組みではなく魔術師ギルドの枠組みである。一応魔法らしい。
冒険者ギルドの登録が終わったので次は魔術師ギルドへ向かった。
「すみません、魔術師ギルドの登録お願いします」
「ギルドの登録ですね。では水晶に手をかざしてください......はい、大丈夫です。こちらがギルドカードです。現在異邦人の方々がたくさん来られてますので魔法を使うための講習が開かれているのですが受けますか?」
「ぜひお願いします!」
受付の人に連れられ、奥の部屋へ案内された。部屋には人型の人形と魔法使いっぽい女の人が立っていた。大きな帽子にローブを着ていて、背が低い。とても魔法使いっぽい。
「ご指導よろしくお願いします」
「ええ、よろしくね。異邦人がたくさん街に来てると言うから講習を開いたのだけど全然来ないのよね。私はこの魔術師ギルドのギルドマスターのイルミナよ」
魔法使いっぽいとか言ってたけどギルドマスターとは.....めっちゃ魔法使いだった。
「異邦人のフゥと申します。よろしくお願いします。」
さっきから度々出てくる異邦人というのはプレイヤーのことである。NPCには異邦人は他の世界の住人であると伝えられているらしい。
「フゥね。まずは手を出して貰えるかしら?私からあなたに魔力を流してそれを感じ取る練習をしてもらうわ」
私は手を出してイルミナさんに魔力を流して貰う。手からじんわりと暖かいものが流れてくるような感じがした。
1分ほどやっているとシステムメッセージが表示された。
《魔力を認知しました》
魔力を認知...とはどういうことだろうか?
「その様子じゃ魔力の認知は出来たようね。魔力とは体を循環しているものなの。異邦人は魔力を認知しなくても魔法をうてるらしいけど、普通は魔力を認知してから魔法を練習するものなのよ。今は魔力が感じ取れていると思うから流れる魔力のスピードを変えたり、どこかに集めたりする練習をするわ」
そこから私は30分ほど魔力のスピードを変える訓練と手に集める訓練をした。すると再びシステムメッセージが表示された。
《【✧魔力制御】を取得しました》
おー!新スキルをゲットした。こうやってスキルをゲットする方法もあるんだなぁ。
「魔力を制御出来るようになったみたいね。それがあれば魔法の威力を増減させることも出来るようになると思うわよ。一応これで講習は終わりよ。これを渡しておくから何かあったら連絡するといいわ」
イルミナさんからカードが手渡される。
あれ?これって.....
《イルミナからフレンド申請が来ています。受理しますか? (Y/N)》
やっぱりフレンド申請だ。NPCもフレンド追加出来るんだなぁ.....。私は迷わずYesを押した。断る理由はない
《イルミナとフレンドになりました》
《ワールドアナウンス:たった今NPCとフレンドになったプレイヤーが現れました。NPCと仲良くなるとフレンドになる事が出来るのでプレイヤーの皆さんはNPCと仲良くしましょう》
え、えぇ.....ワールドアナウンス流れたんだけどこれは絶対私だ.....。このことは他の人には話さないようにしておこう.....。そう誓って私は初フレンドのイルミナと別れるのであった。
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