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幸せな夢
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外からは、スズメの鳴き声がした。窓の外から差し込む朝日が、朝が苦手な俺--坂田拓海(さかだたくみ)を憂鬱な気分にさせる。また、だるい一日が始まると考えると、とても疲れる。
「こういう時は、現実から逃げるが1番!さらば!この世界!おやすみ!この世界!」
そうして、二度寝しようとした時。横腹を思いっきり殴られた。
「グハッ!」
「なに二度寝しようとしてんのよ!早く起きなさい!」
「だからと言って、横腹を思いっきり殴る必要はないだろ!」
俺の横腹を、問答無用で殴ってきたやつは。俺の妹の、坂田由美(さかだゆみ)だ。毎朝俺を、憂鬱にさせるやつだ。
「はあ…お兄ちゃんが、殴り起こしてって言ったんでしょ……」
「そんなの言ってないよ!優しく起こしてって言ったんだよ!」
「あら、これでも優しく起こした方だよ」
「どこがだよ!もういい!寝る!」
「そんなに寝たいなら、永遠に寝かせてあげてもいいよ」
「起きます」
俺の妹は、1度決めたことは絶対にする。こいつの事だ、本当に永遠に眠らされそうだ。
「初めから、そうしてたらいいのよ。リビングに、朝ごはんを用意してあるけど。食べる前に、美咲(みさき)を起こしてね」
「わかったよ」
そう言って、俺と由美は部屋を出た。俺は、すぐさま美咲の部屋へ向かった。そして、俺はノックをせずに、美咲の部屋の扉を開けた。
美咲はまだ寝ていた。だけど、問題があった。
美咲が、お腹を思いっきり出して寝ていたんだ。
「なんて格好をして、寝ているんだよ……」
美咲は中学3年生だから、体つきは大人に近いが。俺は、変な気はおこさず。美咲をおこした。
「ほら、起きろ」
頭をポン!と叩いた。
「うーん…あと10分……」
「早く起きないと、由美が怒るぞ」
そう言いながら、布団から引きづり出した。
「女の子の部屋に、無断で入ったらダメなんだよ。変態兄貴」
「変態兄貴言うな。お前は妹だから問題ない」
こいつは坂田美咲(さかだみさき)、一番下の妹だ。
「とりあえず、早くリビングに行くぞ。由美が、待ってる」
「はーい……」
美咲は、枕を抱きながら。眠たそうに部屋を出ようとした。
「ほら!枕を持っていったらまた寝るだろ」
そう言って、枕を取り上げた。
「私の枕!返してぇぇ!」
「とりあえず飯を食うぞ」
俺は、枕をベットに投げて、美咲を部屋から押し出した。
「やけに時間がかかったね」
「いつもと同じだろ」
そう言いながら、俺は席に座った。美咲の方を見ると。目を擦りながら、牛乳をコップに注いでいた。
「おいおい、こぼすなよ!」
こぼしそうで、ハラハラした。
「毎日、同じような生活をして。飽きないのかな?」
「同じような、生活って案外幸せなことなんだぞ。由美は、今の生活嫌いではないだろ?」
「そうね、確かに嫌いではないわね」
「美咲もそうだろ……って、寝てるし」
「寝てるわね」
座ったまま寝るなんて、凄いなと思いながら。俺は、美咲をおこした。美咲は、こう見えて、成績優秀、スポーツ万能だ。逆に由美は、こんなに真面目そうなのに、少しアホだ。
「なによ、こっちをじろじろと見て」
「いや、由美ってバカ真面目だよなと思って」
「バカ真面目って、悪い言葉では無いはずだけど。お兄ちゃんから言われると、全てバカにされてるような気がする」
実際バカにしてるけどな。僕らは、いっつもこんなことをしている。毎朝、みんなでご飯を食べて、学校に行く。そして、家に帰ってきたら、出迎えてくれる。そして、家族と会話をする。そんな日常。
いつもと、変わらない日常。それははたから見たら、つまらないと感じる人もいるだろう。だけど、いつもと変わらない日常は。とても幸せなことなんだよ。
今は、学校帰り。俺は、部活はしていない。部活するぐらいなら、妹達といることを選ぶ。家に帰ったら、妹達が、出迎えてくれる。疲れが一気に飛んでくれる。そして俺は、足早に家に帰った。
「あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
「どうしたの?いきなり叫んで」
「え、あ、いや。俺もなんで叫んだか分からない」
「変なお兄ちゃん。とりあえず、ご飯は出来たから。早く着替えて来てね」
「わかった」
俺はそう言って、部屋に行って着替えた。
そして、自分の部屋から出て、リビングの自分の席に着いた。そして、みんなと今日の出来事を話す。学校で何をしたとか、友達とどんな会話をしたとか。話に盛り上がって、笑いあったりもした。いつもと、変わらない日常。俺は、こんな生活が幸せだ。そして、俺達は大声で笑った。
***
男は一人、笑っていた。一人、暗い部屋の中で、狂ったかのように笑っていた。いや、もう狂ってるのかもしれない。多分、壊れてしまったのだろう。だって、男は一人。家に入ってきた殺人犯により、殺された、2人の妹に語りかけているのだから。私は、クローゼットの隙間から。死んだ2人の妹を、椅子に座らせて。語りかけている男に、恐怖心を抱いていた。私は、ナイフを強く握り。クローゼットの扉を開けた。せめて、幸せな夢を見続けれるように。
「こういう時は、現実から逃げるが1番!さらば!この世界!おやすみ!この世界!」
そうして、二度寝しようとした時。横腹を思いっきり殴られた。
「グハッ!」
「なに二度寝しようとしてんのよ!早く起きなさい!」
「だからと言って、横腹を思いっきり殴る必要はないだろ!」
俺の横腹を、問答無用で殴ってきたやつは。俺の妹の、坂田由美(さかだゆみ)だ。毎朝俺を、憂鬱にさせるやつだ。
「はあ…お兄ちゃんが、殴り起こしてって言ったんでしょ……」
「そんなの言ってないよ!優しく起こしてって言ったんだよ!」
「あら、これでも優しく起こした方だよ」
「どこがだよ!もういい!寝る!」
「そんなに寝たいなら、永遠に寝かせてあげてもいいよ」
「起きます」
俺の妹は、1度決めたことは絶対にする。こいつの事だ、本当に永遠に眠らされそうだ。
「初めから、そうしてたらいいのよ。リビングに、朝ごはんを用意してあるけど。食べる前に、美咲(みさき)を起こしてね」
「わかったよ」
そう言って、俺と由美は部屋を出た。俺は、すぐさま美咲の部屋へ向かった。そして、俺はノックをせずに、美咲の部屋の扉を開けた。
美咲はまだ寝ていた。だけど、問題があった。
美咲が、お腹を思いっきり出して寝ていたんだ。
「なんて格好をして、寝ているんだよ……」
美咲は中学3年生だから、体つきは大人に近いが。俺は、変な気はおこさず。美咲をおこした。
「ほら、起きろ」
頭をポン!と叩いた。
「うーん…あと10分……」
「早く起きないと、由美が怒るぞ」
そう言いながら、布団から引きづり出した。
「女の子の部屋に、無断で入ったらダメなんだよ。変態兄貴」
「変態兄貴言うな。お前は妹だから問題ない」
こいつは坂田美咲(さかだみさき)、一番下の妹だ。
「とりあえず、早くリビングに行くぞ。由美が、待ってる」
「はーい……」
美咲は、枕を抱きながら。眠たそうに部屋を出ようとした。
「ほら!枕を持っていったらまた寝るだろ」
そう言って、枕を取り上げた。
「私の枕!返してぇぇ!」
「とりあえず飯を食うぞ」
俺は、枕をベットに投げて、美咲を部屋から押し出した。
「やけに時間がかかったね」
「いつもと同じだろ」
そう言いながら、俺は席に座った。美咲の方を見ると。目を擦りながら、牛乳をコップに注いでいた。
「おいおい、こぼすなよ!」
こぼしそうで、ハラハラした。
「毎日、同じような生活をして。飽きないのかな?」
「同じような、生活って案外幸せなことなんだぞ。由美は、今の生活嫌いではないだろ?」
「そうね、確かに嫌いではないわね」
「美咲もそうだろ……って、寝てるし」
「寝てるわね」
座ったまま寝るなんて、凄いなと思いながら。俺は、美咲をおこした。美咲は、こう見えて、成績優秀、スポーツ万能だ。逆に由美は、こんなに真面目そうなのに、少しアホだ。
「なによ、こっちをじろじろと見て」
「いや、由美ってバカ真面目だよなと思って」
「バカ真面目って、悪い言葉では無いはずだけど。お兄ちゃんから言われると、全てバカにされてるような気がする」
実際バカにしてるけどな。僕らは、いっつもこんなことをしている。毎朝、みんなでご飯を食べて、学校に行く。そして、家に帰ってきたら、出迎えてくれる。そして、家族と会話をする。そんな日常。
いつもと、変わらない日常。それははたから見たら、つまらないと感じる人もいるだろう。だけど、いつもと変わらない日常は。とても幸せなことなんだよ。
今は、学校帰り。俺は、部活はしていない。部活するぐらいなら、妹達といることを選ぶ。家に帰ったら、妹達が、出迎えてくれる。疲れが一気に飛んでくれる。そして俺は、足早に家に帰った。
「あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」
「どうしたの?いきなり叫んで」
「え、あ、いや。俺もなんで叫んだか分からない」
「変なお兄ちゃん。とりあえず、ご飯は出来たから。早く着替えて来てね」
「わかった」
俺はそう言って、部屋に行って着替えた。
そして、自分の部屋から出て、リビングの自分の席に着いた。そして、みんなと今日の出来事を話す。学校で何をしたとか、友達とどんな会話をしたとか。話に盛り上がって、笑いあったりもした。いつもと、変わらない日常。俺は、こんな生活が幸せだ。そして、俺達は大声で笑った。
***
男は一人、笑っていた。一人、暗い部屋の中で、狂ったかのように笑っていた。いや、もう狂ってるのかもしれない。多分、壊れてしまったのだろう。だって、男は一人。家に入ってきた殺人犯により、殺された、2人の妹に語りかけているのだから。私は、クローゼットの隙間から。死んだ2人の妹を、椅子に座らせて。語りかけている男に、恐怖心を抱いていた。私は、ナイフを強く握り。クローゼットの扉を開けた。せめて、幸せな夢を見続けれるように。
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