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その13
しおりを挟む去年の夏、東京の画廊で個展が決まったとき「作品の搬出を手伝ってもらえませんか?」と聞く、はにかんだ貴女の姿がとてもかわいらしかった。
中央画壇で認められるようになって喜んでいたのに、それからすぐ病が悪化して、みるみる美しい姿がやせ衰えていく様子が、たまらなく辛かった。
今年の春、静かに逝ってしまった貴女。たいせつな作品が、たくさんの人に観てもらえるといいね。
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