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第四章

悩み

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レイは、ゴローナを連れて改めてコーフーの町の有った所の下見をすることにした。

「それじゃあ、みんな、行ってくるから。
ゴローナ用意はいい?」

「はい、いつでもいいにゃん」

「いってらっしゃーい」
「お気をつけて」
「お早いお帰りを」
「ぼくはまた留守番かぁ」

『転移』を使って、ティン砲の爆心地に着くと……

ゴボゴボゴボ
そこは水の中だった。

ゴローナが慌てて犬かきで水面を目指している。
ぼくはゴローナを後ろから抱きかかえて『操作』スキルで水中から一気に水上そして空中に出た。

「ゴローナ、君も『操作』スキル持ってるよね。
もう離していい?」

しばらく沈黙の間があってからゴローナがふわっと浮いた。

「びっくりした~
いきなり水の中なんて
やばすぎにゃん」

見渡して見ると、クレーターに川からどんどん水が流れ込んでいる。

取り敢えずクレーター北側の岸に二人で降り立つ。

「さてと、ここからどうしたもんかなぁ~」

「この水溜まり、…
と言うか湖越しのフジタカ山綺麗だにゃ」

「それだ!
ここに宿を作ろう!」

それからのレイは、精力的に働いた。
湖を「コウフ湖」と名づけ、護岸を魔族や冒険者の土魔法で整備し、北側には宿とキャンプ場を作った。
温泉を引き込んで、宿には大浴場と露天風呂も作った。
湖の周りにはトロッコ電車を走らせた。
動力は魔族から提供されたティン玉のおかげで潤沢にある。
湖の南側には、前世の記憶を頼りにアトラクション施設を建設した。

各施設は、大いに人集めに寄与して、魔族も人間もどんどんと集まってきた。
レイは、ティン玉の魔力を使った機動車を開発し鉄道を建設した。
それにより物流もより速く届く用になり、色々な物が人がコーフーリゾートに流れ込む用になった。
ここでの一儲けを企んで、後から後からホテル建設の企画やら、ご当地グルメやら、キャラクターショプが
湧いてきた。
領地は全て領主からのレンタルでそれらの事業者に貸し出され、キャラクターにはロイヤルティが発生する仕組みとした。

ここまでくれば、もうほっといてもコーフーの町、いやコーフーリゾートは、発展して行くだろう。

コーフーリゾートの成功は、魔族と人間との和平にも寄与した。

レイは戦争を回避させ、町を復興したが何か物足りないものを感じていた。

何故か虚しく感じていた。

「もうここでぼくのやることは無い。」

レイは独り言を言ったつもりだったが、アンジェリカが『盗聴』スキルでそれを聞いていた。


「えっ どうした?
4人揃ってやって来て」

「レイ、『もうここでぼくのやることは無い』ってどういうこと。
私たちを置いて一人でどこかに行く気?」

アンジェリカがそう言うと4人の女が詰め寄って来た。

「えっ いやいや、君らを置いてどこかに行ったりしないよ。
旅に出る時は勿論みんな一緒だよ」

「ほらね、やっぱりレイは私たちを置いてったりしないにゃん」

「アンジェリカの心配し過ぎかぁ~
びっくりしたなぁ~」

「メラニーだって、慌ててたじゃない」

「それじゃ、私は早速旅支度をします。」


こうして、レイ一行は旅に出ることになった。
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みんなの感想(1件)

龍牙王
2023.02.19 龍牙王

牛と豚 にて
学生「依頼」よ て?
「以来」かと?
この作品の前作も、誤字多かったよ?

烏帽子 博
2023.02.19 烏帽子 博

ありがとうございます。
こちらもお読み頂いてたんですね。
ご指摘部分修正しました。

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本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

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