遊び人ロイはハーレムスキル

烏帽子 博

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ミーナ先生

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中級に無事合格したエリは、それなりに学園生活を楽しんでいるようだ。

賢者として回復系統の魔法も順調に覚えてきた。

女子トークはちょっと苦手。体験をそのまま話すのは、ちょっと刺激が強すぎるから、オブラートに包んだ話にすり替えるのに苦労してる。

なるべく聞き手側に回るようにして他の娘に話をあわせてる。


昨日同じクラスの戦士 ケンイチ君が
「エリちゃんのサイン欲しいんだけど」ってクリネの作った写真集
C「エリちゃんはシテ欲しい」
にサインをせがまれた。
嬉しかったから、サービスで彼の頭を引き寄せて胸に埋めてやったら
「止めてください!」だって
「嬉しいクセに オカズにしてるんでしょ」って言ったら逃げていっちゃった。

授業の方は
職業が魔法系統や踊り子など
近接戦の苦手な者を集めての、体術の授業が面白い。

個人戦で棄権したリンのようなタイプでも、少しでも攻撃に参加出きるようにすることが目的だ。

この授業は、後期になってから新たに始まった授業でミーナが担当だ。

最初ラビに話がいったらしいが、
「女が多いクラスはやる気がしない、ミーナに全部伝えて有るから」と断ったらしい。


団体戦で同じチームだったリンも、苦労しているが、一番覚えが悪いというか、やる気がないのがマリーだ

「何でこんな汗臭い方たちと、わたくしが一緒にやらなければならないの?
体術は殿方にお願いすれば良いのよ」
この調子だ

授業はパンチ、キック、投げわざ、防御
それに、気の流れ、集中、放出が主な内容だ。

「ミーナ先生がやって見せるから見ててね。最初は普通のパンチにゃ」
直径30センチ位の木を打つと、木の全体がザワザワと震えた。

「いたぁーい 手折れたかも 誰か回復して欲しいにゃん」

リンが「祝福の踊り」を踊って、ミーナを治した。

「じゃ次は、右手全体を身体強化してから、指先に気を乗せて打つにゃん」

ミーナが軽くデコピンのように指をはじくと、木は粉々に粉砕した。

「いま見た通り、」パンチの上手下手よりも、気を上手く乗せることで、威力は出せるのにゃ

それから、気は違う使い方も有るんにゃ


リン!
マリーに「誘う踊り」をかけるのにゃ

マリー!
リンの「誘う踊り」にかからないようにするのにゃ

「あら、そんなの簡単なことですわ、結果は解りきってますわ!」

リンは「誘う踊り」を踊った、しかし
マリーは踊り出さなかった。

「今のは、リンが狙いを外したわけじゃあないにゃん。
マリーの気が、跳ね返したのにゃ
前にリンの技を受けた経験から、本人は意識せずやったのかもにゃ。マリーは気で壁を作ってたにゃん」

「もう一回条件変えても、マリーは跳ね返せると思うかにゃ?」

「あたりまえですわ。リンごときの技など、一度見切ってしまえば、妾には、ぞうさもない事ですわ。」

ミーナは光る玉を作り、それをリンに渡した。
リンの体が一瞬光ったようにみえたが、光はすぐに消えた。

「ちょっと私がお手伝いして、他のみんなにも二人の気が見えるようにするにゃ
それじゃ、始め!なのにゃん」

マリーの前は、青く光る薄いベールが、ゆらゆらと浮いている

リンが「誘う踊り」を踊りだすと
リンの回りに、赤く光る小さな玉ができる。
最初はゆっくり、しだいにスピードをあげて体の回りを回転する。

「きれい」「素敵」そんな声があちこちであがる。

赤い光が、リンの踊りをより魅惑的に演出している。

赤い光はリンの頭上で一旦集束し、一筋の線となって、マリーへと向かって行く。
細い線がマリーのベールを突き抜ける。

マリーは一瞬驚いた表情を見せた
赤い光の線がベールに形を変えマリーを包んだ。

マリーも赤い光に包まれて綺麗だなと誰もが思っただろうその時

マリーが踊り出した。

「何よこれ! あ ほいっ ほい ほほいのほい
リン!もう少し、ダサくないのにしなさいよ ほいっ ほい ほほいのほい」
マリーは中腰で、腰をフリフリしてる。

クラス全員 大爆笑だ。
マリーの取り巻きの娘たちも、抑えきれずに、笑ってる。


少しして…
ミーナが突然気を放った。
一瞬で笑いは消えた。

どう表現したらいいかわからない、
ゾワっとした感じだ
捕食者!絶望的強者に狙われた感じで、体が金縛りで動けない
中には、呼吸さえ出来なくて目をむいている人もいる。

ミーナは気を解き
「みんな、感じたかにゃ?
気は、鍛えて損はないのにゃ」

ミーナ アンタはいい先生だ!

マリーは単純というか、負けず嫌いからか、団体戦の時のベルとバラを呼び出しては、スパーリングをやってる
ときどき、リンに挑んで
「ほいっ ほい ほほいのほい」と腰ふりダンスを踊らされてる。

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