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人間狩りふたたび
ゲームオーバー
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「おはようマーク。今日一日をのりきれば終わりだね」
そう、ついにゲーム最終日の朝を迎えていた。
ミランダがキスをしてきた。
「おい、やめろ!」
俺の命令は絶対だ。
「ほんのお礼よ、何なら私のこと好きにしてもいいわよ。
そんな気はないでしょうけど。
終わったら、もう二度と会えないかも知れないでしょ。
わたしは次のゲームで死ぬかも知れないのよ。
マークはこれでウィナーよね。あっちで、彼女と仲良くすればいいんだわ。」
ミランダの目から涙が溢れ出した。
「ミランダ、終わるまで気を抜いたら駄目だ。
ポーリーたちが休戦を破るかも知れないし、他のターゲットから狙われるかも知れないんだ」
「そ そうね。ごめんなさい
一人で勝手にそんな気分になってたわ」
その時花火が一発打ち上がった。
モニターが点灯して、
ターゲットの男性の引きつった顔がアップで映され、続けてポーリーが、彼の喉元に短槍を突き刺すところを見せていた。
「これで、ポーリーも処刑されずに済んだな。ターゲットの人は犠牲になったけど」
モニターにはいつものアナウンサーが現れた
「皆さん、おはようございます。暫くのご無沙汰でしたが、最終日の今日、やっと動きが有りました。
ポーリーさんもこれで1ポイント獲得。これで処刑から免れましたね。
現在、ハンターのポーリーさんとタニヤさんが1ポイント
ターゲットのマークさんが3ポイント、ミランダさんが2ポイントそして未だ姿を見せないハイディさんが0ポイントです。
解説のゴンさんいかがでしょう」
「たぶんもうこのままゲームオーバーとなるでしょうね。
有るとすれば、ポーリーさんがハイディさんを狩る形でしょうが、ここまで姿を見せない所を見ると、わたしの『隠れ蓑』と同じようなスキルをハイディさんはお持ちだと考えられます。
あの休戦協定を破って戦うこともなさそうですし。
仲間割れもないですね。
そう言えば、タニヤさんの回復具合はどうなんですか?」
「そうですね。腫れはまだ引いてないようですが、全体的に症状は軽症になってますね。手にはいつも矢が握られてます。」
◇
大方の予想通りに、その後は何事もなく、夕方には終了のサイレンが鳴った。
「生き残りの皆さんおめでとうございます。お近くのドローンについて、本部にお越し下さい」
ドローンの後にミランダとついて行くと、途中でポーリーとタニヤが合流した。
「マークさんミランダさん休戦協定守ってくれてありがとう。そして、マークさんウィナー獲得おめでとうございます」
ポーリーさんがそう言って微笑んでくれた。
俺は軽く会釈して、タニヤさんの様子をうかがった。
タニヤさんは、一瞬俺を睨む感じだったが、小さな声で
「マークさん、おめでとうございます。完敗だったわ」
「ありがとう。俺は君が一番怖かったよ。今は、生き残ってくれて嬉しいよ。
君たちとミランダが組んだら、次回のハンターは辛いだろうな。」
「ウィナーになったマークさんのアドバイス。ありがたく思います。」
俺は浮かれててしゃべりすぎたかな。
次回ターゲットとして命を狙われる人に迂闊に気安く話しかけたのを申し訳なく思った。
それ以後誰も口をきかなかったが、センターの入口に着いた時に、ミランダが抱きついてきて
心に話しかけてきた。
ー マークありがとう、あなたのおかげよ今回生き残れたのは。
わたし絶対次もがんばって生き残って、あなたにまた会うから、スキルの繋がりこのまま切らないで ー
ー わかった。ウィナーとルーザーに分かれても、たまにはこうして話をしよう ー
「マーク」したミランダ相手には、思うだけで通じる。
彼女が次にゲームに参加する時にも、きっとフォロー出来る気がした。
◇
「皆さんお待たせしました。
今回見事ウィナーになられたマークさんです。
まずは、おめでとうございます。モニター前の視聴者の皆さんに一言おねがいします。」
「えー マークです。
今回も運良く生き残ることが出来て、ウィナーとなれました。旨いものたくさん食べたいです」
「皆さん覚えてますか?前回はレイさんに助けられて、今回はミランダさんと組んでましたね。
女性にもてる秘決が有るんですか?」
「そんなの有りませんよ。
レイは幼馴染で訓練もいつも一緒にしてきた相手ですし、
ミランダは、俺の動物を使うスキル目当で組んだだけですよ。」
「二人ともキスしましたよね」
「あれは……死が目の前にある極限状態ですから。
彼女たちもその辛さから、ついってことかな。
でも俺は、自分がレイのこと好きなんだとその時感じました。早く会いたいです。
ミランダは積極的な娘で最初はびっくりしました。次回のゲームで彼女もウィナーになれたら、友としてつきあうつもりです。」
「お二人とも美人で、羨ましいです。
お疲れの所ありがとうございました。
インタビューを終了します。」
俺はその後フィットというアドバイザーに引き合わされた。
役所に行って首に着けた爆弾付きの機械をはずしてもらい、ステータスカードを受け取った。
レストランに行き、ご馳走を食べて酒も飲んだ。いっぱい飲んでその後の記憶が無い。
そう、ついにゲーム最終日の朝を迎えていた。
ミランダがキスをしてきた。
「おい、やめろ!」
俺の命令は絶対だ。
「ほんのお礼よ、何なら私のこと好きにしてもいいわよ。
そんな気はないでしょうけど。
終わったら、もう二度と会えないかも知れないでしょ。
わたしは次のゲームで死ぬかも知れないのよ。
マークはこれでウィナーよね。あっちで、彼女と仲良くすればいいんだわ。」
ミランダの目から涙が溢れ出した。
「ミランダ、終わるまで気を抜いたら駄目だ。
ポーリーたちが休戦を破るかも知れないし、他のターゲットから狙われるかも知れないんだ」
「そ そうね。ごめんなさい
一人で勝手にそんな気分になってたわ」
その時花火が一発打ち上がった。
モニターが点灯して、
ターゲットの男性の引きつった顔がアップで映され、続けてポーリーが、彼の喉元に短槍を突き刺すところを見せていた。
「これで、ポーリーも処刑されずに済んだな。ターゲットの人は犠牲になったけど」
モニターにはいつものアナウンサーが現れた
「皆さん、おはようございます。暫くのご無沙汰でしたが、最終日の今日、やっと動きが有りました。
ポーリーさんもこれで1ポイント獲得。これで処刑から免れましたね。
現在、ハンターのポーリーさんとタニヤさんが1ポイント
ターゲットのマークさんが3ポイント、ミランダさんが2ポイントそして未だ姿を見せないハイディさんが0ポイントです。
解説のゴンさんいかがでしょう」
「たぶんもうこのままゲームオーバーとなるでしょうね。
有るとすれば、ポーリーさんがハイディさんを狩る形でしょうが、ここまで姿を見せない所を見ると、わたしの『隠れ蓑』と同じようなスキルをハイディさんはお持ちだと考えられます。
あの休戦協定を破って戦うこともなさそうですし。
仲間割れもないですね。
そう言えば、タニヤさんの回復具合はどうなんですか?」
「そうですね。腫れはまだ引いてないようですが、全体的に症状は軽症になってますね。手にはいつも矢が握られてます。」
◇
大方の予想通りに、その後は何事もなく、夕方には終了のサイレンが鳴った。
「生き残りの皆さんおめでとうございます。お近くのドローンについて、本部にお越し下さい」
ドローンの後にミランダとついて行くと、途中でポーリーとタニヤが合流した。
「マークさんミランダさん休戦協定守ってくれてありがとう。そして、マークさんウィナー獲得おめでとうございます」
ポーリーさんがそう言って微笑んでくれた。
俺は軽く会釈して、タニヤさんの様子をうかがった。
タニヤさんは、一瞬俺を睨む感じだったが、小さな声で
「マークさん、おめでとうございます。完敗だったわ」
「ありがとう。俺は君が一番怖かったよ。今は、生き残ってくれて嬉しいよ。
君たちとミランダが組んだら、次回のハンターは辛いだろうな。」
「ウィナーになったマークさんのアドバイス。ありがたく思います。」
俺は浮かれててしゃべりすぎたかな。
次回ターゲットとして命を狙われる人に迂闊に気安く話しかけたのを申し訳なく思った。
それ以後誰も口をきかなかったが、センターの入口に着いた時に、ミランダが抱きついてきて
心に話しかけてきた。
ー マークありがとう、あなたのおかげよ今回生き残れたのは。
わたし絶対次もがんばって生き残って、あなたにまた会うから、スキルの繋がりこのまま切らないで ー
ー わかった。ウィナーとルーザーに分かれても、たまにはこうして話をしよう ー
「マーク」したミランダ相手には、思うだけで通じる。
彼女が次にゲームに参加する時にも、きっとフォロー出来る気がした。
◇
「皆さんお待たせしました。
今回見事ウィナーになられたマークさんです。
まずは、おめでとうございます。モニター前の視聴者の皆さんに一言おねがいします。」
「えー マークです。
今回も運良く生き残ることが出来て、ウィナーとなれました。旨いものたくさん食べたいです」
「皆さん覚えてますか?前回はレイさんに助けられて、今回はミランダさんと組んでましたね。
女性にもてる秘決が有るんですか?」
「そんなの有りませんよ。
レイは幼馴染で訓練もいつも一緒にしてきた相手ですし、
ミランダは、俺の動物を使うスキル目当で組んだだけですよ。」
「二人ともキスしましたよね」
「あれは……死が目の前にある極限状態ですから。
彼女たちもその辛さから、ついってことかな。
でも俺は、自分がレイのこと好きなんだとその時感じました。早く会いたいです。
ミランダは積極的な娘で最初はびっくりしました。次回のゲームで彼女もウィナーになれたら、友としてつきあうつもりです。」
「お二人とも美人で、羨ましいです。
お疲れの所ありがとうございました。
インタビューを終了します。」
俺はその後フィットというアドバイザーに引き合わされた。
役所に行って首に着けた爆弾付きの機械をはずしてもらい、ステータスカードを受け取った。
レストランに行き、ご馳走を食べて酒も飲んだ。いっぱい飲んでその後の記憶が無い。
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