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時結莉黒

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「なにしてるの?」

少し声の幼い青年は、目の前の白髪の青年に問いかけます。

白髪の青年は服を泥だらけにしてスコップで穴を掘っていました。

「別になにも。」

白髪の青年は答えます。

「なにもしてないってことないだろ。なんで穴なんか掘ってるんだ?」

声の幼い青年は再び白髪の青年に問いかけます。

「…。
俺が帰る場所を作るため。」

若干戸惑ってから白髪の青年は答えます。

「ふーん。」

声の幼い青年はつまらなそうな返事をします。

「なんか、帰る場所を作ることで救われる気がするんだ。
『俺』という存在意義を認められる気がするんだ。」

白髪の青年は先程より明るく語ります。

「穴掘ってるだけで?」

声の幼い青年は訳がわからないようで、また、白髪の青年に問いかけます。

「そうだね。」

白髪の青年は先程は見せなかった少しの笑みを浮かべて答えます。

「ふーん。」

声の幼い青年はあまり納得がいってないようです。

「まぁ、気が済むまでやりゃいいよ。
俺はここで待っててやるから。
飽きるかもう掘れなくなったら、ここからでて飯でも食いに行こうか。」

声の幼い青年はその場に腰を下ろして煙草をに火をつけます。

「あと、お前の帰る場所はそこじゃないからな。」


















ぼそっと呟いた言葉は煙草の煙に紛れたようです。
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