261 / 319
第二部 第四章
閉会式1
しおりを挟む
「むーっ」
ルテティア博覧会の閉会が目前に迫ったある日、ユリアはふくれっ面をして、ベットの上で俯せになりながら、不平を漏らしていた。
「どうしたんです?」
聞いて欲しい、構って欲しいオーラを出していたユリアに、親友でありお付きメイドのエリザベスが尋ねた。
答えは分かっていたが、あえて聞いた。
「全然昭弥が構ってくれない」
博覧会が行われてから実行委員長として多忙な日々を送っており、ユリアと合う時間は少なくなった。
「実行委員長ですもの」
「秘書達ばかりと付き合っているのが気に入らないのよ」
「仕事に必要ですから」
昭弥の秘書となっているのは、十人ほどの獣人秘書だ。他にも何人か居るが、男性で女性は彼女たちだ。
「しかも倒れた時はフローラが独占していたし」
「看病していたんですよ」
「私も病室に入れなかった」
「面会謝絶でしたから」
「昭弥を独占されて悔しいの!」
「先日一緒に博覧会を見学したでしょう」
開催期間中、何度か昭弥の案内でパビリオンの見学に行ったユリアだったが。
「全部公式日程で最初から最後まで全部決まり切った事をしただけじゃない!」
宣伝も兼ねて有力なパビリオンに行って、昭弥に案内して貰って、パビリオンの主催者と館長にお褒めの言葉をかけるだけ。
やっていることは劇場の役者と同じであって、デートとか付き合いなどという上等なものではない。
「つーまーんーなーいーっ」
子供のようにダダをこねて手足をばたつかせるユリアを見てエリザベスは溜息を付いた。
「じゃあ、自分から誘ったらどうです?」
途端にユリアは、動きを止めて手足を縮めて指を付き合わせ、照れながら応える。
「い、いや、それは、その、はしたないのでは? 女の子として、誘うなんて、そんな……」
意気地なし。
好きなくせに、自分の気持ちを言うのを恥ずかしがっている。
勇者の血を引いていて魔王だって一撃で倒せる力も精神力も持っているのに、恋に関しては純粋無欠の乙女、いや臆病な娘だ。
前々からユリアが力を振るうことに関しては強いことを知っているが、それ以外の場面は非常に臆病だ。自分の力が強すぎて、行使すると破壊の限りを尽くしてしまう事を知っており、自ら動くことを躊躇っている。
これは、動く必要があるか。
「ユリアをデートに誘いなさい」
「え」
いきなり社長室に乱入して来たエリザベスに外へ拉致され、そのまま馬車の中で言われて昭弥は戸惑った。
「どういう事ですか?」
「ユリアの元に行って連れ出して、もてなしなさいと言っているんです」
「いや、だからどうしてそうなるのですか?」
「姉の言うことが聞けないのですか?」
エリザベス・ラザフォードは、王国随一の貴族ラザフォード公爵の娘だ。そして、当主であり父であるジョン・ラザフォードが、目の前に居る昭弥を俺の息子宣言したため、エリザベスとは義理の兄弟という事になっている。
父親に相談することは考えなかった。あれは、昭弥とユリアをひっかき回して、からかうことに生きがいを見いだしており、何をするか分かった物では無い。
「どちらが年上か年下か、まだ決まっていませんよ」
ただ、どちらを年長にするか決めていないので、エリザベスが昭弥の姉か妹か不明な状況になっている。
「考えの至らない人は年長者が導くのが当然の義務です」
「考えが至るか至らないか、に年は関係ないと思うけど」
不遜な考え方だが、年齢なんぞ関係ない、と昭弥は考えている。
一〇〇才でもバカはバカであり、距離を置くか叱りつけたい。
だが十才でも正しく、妥当なことを言うのなら、その人に敬意を払う。
鉄道マニアを始めて思い始めたことだが、ルールを守って撮影するとか、運転の邪魔をしないとか、線路内に入り込まないという最低限の事が出来ない年長者が多い。
時折、迫力のある映像を撮ろうとして他人の敷地に無断で入ったり、枝を折ることもある。
そういう姿を見て昭弥は本当に情けなかったし、自分も同一視されて腹が立った。
ルール違反が無いよう私有地は断って入るし、迫力のある映像を撮ろうと梯子を借りることもあるが誠意を込めて交渉しているし、終わったらきちんと礼を述べて来た。
お陰で、この世界に来て多少なりとも交渉力を持つことが出来たと思っており、この考えを曲げるつもりは無い。
「ならば考えが至る者として言いましょう。ユリアにお世話になっているのに、何のおっ返しもしないのですか?」
「いや、しているつもりですが」
鉄道のことを任されて以来、誠心誠意、勤め上げている。勿論、間違いもあったがそれ以上の功績と豊かさを王国にもたらしていると昭弥は自負していた。
「気持ちの方ではどうですか?」
「勿論在りますよ」
何より、自分をこの地位に就けてくれたユリアには感謝してもしきれない。鉄道にしか興味を持てない自分にとってこれ以上の地位はないと言って良いくらいだ。
「では、その気持ちを具体的な行動に変換しましょう」
「それが、デートに誘い出すこと?」
「そうです」
「いや、それは……」
エリザベスに言われて昭弥は躊躇った。
予想通りの姿を見てエリザベスは溜息を付いた。
確かに鉄道のことになったら脇目も振らず突っ走る猪武者だが、恩義を知っておりユリアに対する感謝の気持ちは大きい。だが同時に良くも悪くもケジメをしっかり付けている。
功績者だからといってユリアに尊大な態度はとらないし、臣下という身分を弁えている。 だから、ユリアと対等に立とう、パートナーになろうなど考えていない。
臣下としては立派だが、男としては理由を付けて愛してくれている人を拒絶する理由にしている臆病者だ。
やれやれ、臆病者同士の面倒くさいカップルだ。
やさぐれ気味にエリザベスは頭の中で悪態をついた。
「兎に角、チェニス公として陛下を、いえ、ユリアを連れ出すこと」
「えーと、お茶会に出せば良いの?」
エリザベスの威圧するような、いや大軍を前にしたような迫力に、昭弥は怖じ気づいて恐る恐る尋ねるが。
「そんな、いつもやって貰っているような事でお茶を濁さない」
洒落かと思った昭弥だったが、指摘したら絞め殺されそうだったので口をつぐんだ。
「兎に角、感動的な、心から驚くようなデートを考えなさい」
「そんな無茶な」
彼女居ない歴イコール年齢の昭弥に対してエリザベスは無茶な要求を出した。
「在るでしょうなにか。いつも凄いアイディアを生み出して実行しているんだから。最近も色々作っているから、一つくらい応用できるんじゃ」
「応用って簡単に……」
と言ったところで昭弥に一つだけアイディアが閃いた。
ルテティア博覧会の閉会が目前に迫ったある日、ユリアはふくれっ面をして、ベットの上で俯せになりながら、不平を漏らしていた。
「どうしたんです?」
聞いて欲しい、構って欲しいオーラを出していたユリアに、親友でありお付きメイドのエリザベスが尋ねた。
答えは分かっていたが、あえて聞いた。
「全然昭弥が構ってくれない」
博覧会が行われてから実行委員長として多忙な日々を送っており、ユリアと合う時間は少なくなった。
「実行委員長ですもの」
「秘書達ばかりと付き合っているのが気に入らないのよ」
「仕事に必要ですから」
昭弥の秘書となっているのは、十人ほどの獣人秘書だ。他にも何人か居るが、男性で女性は彼女たちだ。
「しかも倒れた時はフローラが独占していたし」
「看病していたんですよ」
「私も病室に入れなかった」
「面会謝絶でしたから」
「昭弥を独占されて悔しいの!」
「先日一緒に博覧会を見学したでしょう」
開催期間中、何度か昭弥の案内でパビリオンの見学に行ったユリアだったが。
「全部公式日程で最初から最後まで全部決まり切った事をしただけじゃない!」
宣伝も兼ねて有力なパビリオンに行って、昭弥に案内して貰って、パビリオンの主催者と館長にお褒めの言葉をかけるだけ。
やっていることは劇場の役者と同じであって、デートとか付き合いなどという上等なものではない。
「つーまーんーなーいーっ」
子供のようにダダをこねて手足をばたつかせるユリアを見てエリザベスは溜息を付いた。
「じゃあ、自分から誘ったらどうです?」
途端にユリアは、動きを止めて手足を縮めて指を付き合わせ、照れながら応える。
「い、いや、それは、その、はしたないのでは? 女の子として、誘うなんて、そんな……」
意気地なし。
好きなくせに、自分の気持ちを言うのを恥ずかしがっている。
勇者の血を引いていて魔王だって一撃で倒せる力も精神力も持っているのに、恋に関しては純粋無欠の乙女、いや臆病な娘だ。
前々からユリアが力を振るうことに関しては強いことを知っているが、それ以外の場面は非常に臆病だ。自分の力が強すぎて、行使すると破壊の限りを尽くしてしまう事を知っており、自ら動くことを躊躇っている。
これは、動く必要があるか。
「ユリアをデートに誘いなさい」
「え」
いきなり社長室に乱入して来たエリザベスに外へ拉致され、そのまま馬車の中で言われて昭弥は戸惑った。
「どういう事ですか?」
「ユリアの元に行って連れ出して、もてなしなさいと言っているんです」
「いや、だからどうしてそうなるのですか?」
「姉の言うことが聞けないのですか?」
エリザベス・ラザフォードは、王国随一の貴族ラザフォード公爵の娘だ。そして、当主であり父であるジョン・ラザフォードが、目の前に居る昭弥を俺の息子宣言したため、エリザベスとは義理の兄弟という事になっている。
父親に相談することは考えなかった。あれは、昭弥とユリアをひっかき回して、からかうことに生きがいを見いだしており、何をするか分かった物では無い。
「どちらが年上か年下か、まだ決まっていませんよ」
ただ、どちらを年長にするか決めていないので、エリザベスが昭弥の姉か妹か不明な状況になっている。
「考えの至らない人は年長者が導くのが当然の義務です」
「考えが至るか至らないか、に年は関係ないと思うけど」
不遜な考え方だが、年齢なんぞ関係ない、と昭弥は考えている。
一〇〇才でもバカはバカであり、距離を置くか叱りつけたい。
だが十才でも正しく、妥当なことを言うのなら、その人に敬意を払う。
鉄道マニアを始めて思い始めたことだが、ルールを守って撮影するとか、運転の邪魔をしないとか、線路内に入り込まないという最低限の事が出来ない年長者が多い。
時折、迫力のある映像を撮ろうとして他人の敷地に無断で入ったり、枝を折ることもある。
そういう姿を見て昭弥は本当に情けなかったし、自分も同一視されて腹が立った。
ルール違反が無いよう私有地は断って入るし、迫力のある映像を撮ろうと梯子を借りることもあるが誠意を込めて交渉しているし、終わったらきちんと礼を述べて来た。
お陰で、この世界に来て多少なりとも交渉力を持つことが出来たと思っており、この考えを曲げるつもりは無い。
「ならば考えが至る者として言いましょう。ユリアにお世話になっているのに、何のおっ返しもしないのですか?」
「いや、しているつもりですが」
鉄道のことを任されて以来、誠心誠意、勤め上げている。勿論、間違いもあったがそれ以上の功績と豊かさを王国にもたらしていると昭弥は自負していた。
「気持ちの方ではどうですか?」
「勿論在りますよ」
何より、自分をこの地位に就けてくれたユリアには感謝してもしきれない。鉄道にしか興味を持てない自分にとってこれ以上の地位はないと言って良いくらいだ。
「では、その気持ちを具体的な行動に変換しましょう」
「それが、デートに誘い出すこと?」
「そうです」
「いや、それは……」
エリザベスに言われて昭弥は躊躇った。
予想通りの姿を見てエリザベスは溜息を付いた。
確かに鉄道のことになったら脇目も振らず突っ走る猪武者だが、恩義を知っておりユリアに対する感謝の気持ちは大きい。だが同時に良くも悪くもケジメをしっかり付けている。
功績者だからといってユリアに尊大な態度はとらないし、臣下という身分を弁えている。 だから、ユリアと対等に立とう、パートナーになろうなど考えていない。
臣下としては立派だが、男としては理由を付けて愛してくれている人を拒絶する理由にしている臆病者だ。
やれやれ、臆病者同士の面倒くさいカップルだ。
やさぐれ気味にエリザベスは頭の中で悪態をついた。
「兎に角、チェニス公として陛下を、いえ、ユリアを連れ出すこと」
「えーと、お茶会に出せば良いの?」
エリザベスの威圧するような、いや大軍を前にしたような迫力に、昭弥は怖じ気づいて恐る恐る尋ねるが。
「そんな、いつもやって貰っているような事でお茶を濁さない」
洒落かと思った昭弥だったが、指摘したら絞め殺されそうだったので口をつぐんだ。
「兎に角、感動的な、心から驚くようなデートを考えなさい」
「そんな無茶な」
彼女居ない歴イコール年齢の昭弥に対してエリザベスは無茶な要求を出した。
「在るでしょうなにか。いつも凄いアイディアを生み出して実行しているんだから。最近も色々作っているから、一つくらい応用できるんじゃ」
「応用って簡単に……」
と言ったところで昭弥に一つだけアイディアが閃いた。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上悠は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏も、寿命から静かに息を引き取ろうとする。
「助けたいなら異世界に来てくれない」と少し残念な神様と出会う。
転移先では半ば強引に、死にかけていた犬を助けたことで、能力を失いそのひっそりとスローライフを送ることになってしまうが
迷い込んだ、訪問者次々とやってきて異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる