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第二部第五章 政治戦争
デフレ不況
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「売り上げが落ちとるわ」
貿易担当重役であるサラが昭弥に報告した。
「原因は分かりますか?」
「勿論や。不況や」
「? 王国の経済は盛んになってきていて成長していますけど」
鉄道の開通以来、王国は好景気であり、不況、前年度より生産力が低下する、取引額が低下することは無かった。
「いや、王国やないんや。問題は帝国本土や」
「不況なんですか?」
「ああ、経済活動が低下しておるわ」
昭弥は暫し考えてからサラに尋ねた。
「貨幣が不足して、商業活動がやりにくくなっているんですか?」
「その通りや」
鉄道によって商業活動が盛んになった帝国だったが、その対価となる通貨、貨幣の量がそのままだったため、不足してきており商業活動が鈍くなっていた。
簡単に言うとデフレ状態になってきていたのだ。
例えば小麦がそれまで一〇袋分を客が銀貨一〇枚で買っていたとする。
だが小麦の生産量が増えて二〇袋分が入って来た。だが、客の銀貨の持ち分は一〇枚で変わらないため、買うのは今までと同じ一〇袋分だ。しかし農家は全て売り尽くしたい。だが売り切るには、二〇袋を客が買える銀貨一〇枚まで値下げする必要がある。
つまり値下げだ。
不況で物の値段が下がるのはこういうことだ。
安くなって良いのではと思うのなら間違いだ。確かに銀貨一〇枚分の収入があれば倍買えるが、賃金も下落して銀貨一〇枚から五枚になると買える量は変わらない。それどころか銀貨三枚にまで下がるかも知れず、結局、客にとっては値上げのような状態となってしまい、余計に購買力が無くなる。
「帝国の方は何か考えていますか?」
「今のところ、考えはないようや。今のところはな」
サラは意味ありげに答えた。
「まあ他にも問題があるんやけどな」
「我々の王国に貨幣が集まりつつある」
「正解や」
あと、生産力、販売力で王国が非常に大きくなったことが上げられる。
帝国本土が王国の製品を購入したので、支払いに貨幣で支払うため、帝国本土の貨幣不足が顕著になってきたのだ。
「博覧会も一役買ったしな。王国に来訪する人が金を落としてくれたし、旅行手形を購入してくれたからな」
旅行手形とは、旅行する際に予め出発地で購入し、旅行先の銀行で自分の署名と共に現金と交換出来るシステムだ。普通の手形と同じだが、口座を作る必要も無く気軽に使えるので、旅行者は重宝していた。大金を持ち歩く必要も無いので、旅行者に好まれ、旅行を促す道具の一つとなっていた。
「だが、それが王国への貨幣集中を招き、帝国本土への物品輸送が鈍り始めた」
「そうや」
チェニスからアルプス山脈を突き抜けトラキアまで行く連絡トンネルが完成し、遠回りせずに帝国へ商品を輸送する事が出来るようになった。
だが、それと共に支払用の貨幣が王国側に流れるようになってきていた。
「何とかしないとね」
「うん? 良い事ではないのか?」
オーク出身の秘書であるムワイが疑問を昭弥にぶつける。オーレリーが抜けた後セバスチャンが代行してくれたが、彼には執事と情報収集に専念して貰いたくて、代わってムワイが昭弥の近くに付くようになっていた。
「経済上一人勝ちは共倒れに近いんだよね」
「? どういう事だ? 勝っているのなら良い事ではないのか?」
多少、偉そうな言葉遣いだが、きちんと昭弥を立てているし職務に対して真面目だ。まだ知らないことが多く仕事は遅いが、きちんと質問して改めるので、秘書として役に立ちつつある。それに、質問されることで、昭弥も改めて事態を正確に再認識するのに役に立っている。
「経済というのは、人、物、金、サービスの遣り取りなんだ。で、人、物、サービスの遣り取りを行う為に使うのは金だ。物々交換でも良いけど、金の方が便利なんだよね。けど、金に頼っていると、一箇所に集まった時、経済が停滞するんだ」
「貯金とかが増えているが」
「金を持っていても意味が無い。使わないと物を買えないし経済は回らない。経済力は貯金額では無く、金がどれだけ動いたか、どれだけの価値を生み出したかで決まる」
実際に起業で重要となるのは資産より売上高であり、どれだけ人々が自社の商品を購入したかが問題となる。
「強い物に集まるのは世の習いだが」
「だが、一箇所に集まったらどうなると思う? 一人に集まって他人は金がゼロ」
「……売買が成立しないな。というより出来ない」
「そういうこと」
ページワンというトランプゲームを知っているだろうか?
場に一枚カードを置いて、同じ柄を各プレーヤーは出す。
場に出たカードで一番強いカードを出した人が手持ちのカードから次のカードを出す。
同じ柄が無ければカードが出るまで足して行く。
最初に持っているカードが無くなったプレーヤーが勝ちだ。
だが、このゲームには欠点がある。始めに柄が無いと嘘を吐いてカードを引きまくる。
そして特定の柄だけ集めて行く。そして同じ柄が揃ったところで、自分の持ち札を出して行く。無くなったら自分だけが持っている柄を出して行き、他のプレーヤーが手出しできないようにして全てのカードを出し切るのだ。
やったプレーヤーは勝ち決定だが、他のプレーヤーは楽しくない。
経済も似たような物だ。特定のカード、金が一箇所に集まると途端に強くなってしまう。そして他のプレーヤーは楽しくない。
「税金の制度を整えていたのも、分配を行わなければな」
「生きて行くのは自身の責任だが」
「それだと最後には一人の強者に九九人の貧民が従うことになる。大勢が豊かにならないと意味が無い。分配は必要だよ」
「だから王国が発展したのか」
「うん、ただし、王国内限定でね」
はじめは帝国から貨幣を取り戻すために輸出を増やしていったが、現在は富が集まりすぎる状態になってしまった。
「そのため帝国からお金が少なくなってしまった。で、不況になっている」
「ざまみろと言いたいな」
吐き捨てるようにムワイが言った。
これまで様々な妨害が帝国から行われてきた。ムワイが秘書になってからも度々あり、彼も辟易していた。
「けど、帝国が赤字になるとこちらも困るけどね」
一応王国内の内需が発展するように構造改革を進めていたが、帝国が赤字になって経済難民がやって来すぎると、王国の経済が耐えきれなくなる。
一応、王国は移民の国だが、限度というものがある。
「何とかしないと」
「帝国本土への投資を増やすんですか?」
王立銀行総裁シャイロックと会談した昭弥はそう切り出した。
「はい、このままでは王国が一人勝ちをしても、帝国全体に不利益を被るだけでしょう」
「ご意見は分かりますが、宜しいのでしょうか」
ようやく溜まった王国の富を、帝国に返すのはシャイロックとしても面白くなかった。
「王国にとっても良い事ですよ。現在のところ鉄道が中心ですが投資すれば数年後にはリターンが期待できますし、王国からの輸出も増えますよ」
勿論、これだけが目的では内。王国に溜まりきった金貨を帝国に回して、帝国の経済を復活させなくてはならない。帝国の経済が良くならないと王国の方も発展が緩やかになってしまう。
それを防ぐ為にも帝国へ投資をして富の偏在を是正しないといけない。最終的には投資を回収することで王国にも利益をもたらし、帝国も経済が回復して万々歳にしたかった。
「まあ、確かにそうですね」
昭弥の言葉に納得しつつも、自分の考えを巡らせるシャイロック。
暫くして、考えを纏め提案した。
「分かりました。その方針で行きましょう。ですがいくつか条件があります」
「条件とは?」
「鉄道投資などの契約に関しては王立銀行に話しをお願いします。それと帝国外への手形の決済もです。次に私をトラキアへ移動する事を承知してください。トラキアへの移動については王国宰相ラザフォード公爵からも許可は取っています。」
「それは別に構いませんがどうしてですか?」
「ソロソロ、アレの時期なので」
「アレ?」
貿易担当重役であるサラが昭弥に報告した。
「原因は分かりますか?」
「勿論や。不況や」
「? 王国の経済は盛んになってきていて成長していますけど」
鉄道の開通以来、王国は好景気であり、不況、前年度より生産力が低下する、取引額が低下することは無かった。
「いや、王国やないんや。問題は帝国本土や」
「不況なんですか?」
「ああ、経済活動が低下しておるわ」
昭弥は暫し考えてからサラに尋ねた。
「貨幣が不足して、商業活動がやりにくくなっているんですか?」
「その通りや」
鉄道によって商業活動が盛んになった帝国だったが、その対価となる通貨、貨幣の量がそのままだったため、不足してきており商業活動が鈍くなっていた。
簡単に言うとデフレ状態になってきていたのだ。
例えば小麦がそれまで一〇袋分を客が銀貨一〇枚で買っていたとする。
だが小麦の生産量が増えて二〇袋分が入って来た。だが、客の銀貨の持ち分は一〇枚で変わらないため、買うのは今までと同じ一〇袋分だ。しかし農家は全て売り尽くしたい。だが売り切るには、二〇袋を客が買える銀貨一〇枚まで値下げする必要がある。
つまり値下げだ。
不況で物の値段が下がるのはこういうことだ。
安くなって良いのではと思うのなら間違いだ。確かに銀貨一〇枚分の収入があれば倍買えるが、賃金も下落して銀貨一〇枚から五枚になると買える量は変わらない。それどころか銀貨三枚にまで下がるかも知れず、結局、客にとっては値上げのような状態となってしまい、余計に購買力が無くなる。
「帝国の方は何か考えていますか?」
「今のところ、考えはないようや。今のところはな」
サラは意味ありげに答えた。
「まあ他にも問題があるんやけどな」
「我々の王国に貨幣が集まりつつある」
「正解や」
あと、生産力、販売力で王国が非常に大きくなったことが上げられる。
帝国本土が王国の製品を購入したので、支払いに貨幣で支払うため、帝国本土の貨幣不足が顕著になってきたのだ。
「博覧会も一役買ったしな。王国に来訪する人が金を落としてくれたし、旅行手形を購入してくれたからな」
旅行手形とは、旅行する際に予め出発地で購入し、旅行先の銀行で自分の署名と共に現金と交換出来るシステムだ。普通の手形と同じだが、口座を作る必要も無く気軽に使えるので、旅行者は重宝していた。大金を持ち歩く必要も無いので、旅行者に好まれ、旅行を促す道具の一つとなっていた。
「だが、それが王国への貨幣集中を招き、帝国本土への物品輸送が鈍り始めた」
「そうや」
チェニスからアルプス山脈を突き抜けトラキアまで行く連絡トンネルが完成し、遠回りせずに帝国へ商品を輸送する事が出来るようになった。
だが、それと共に支払用の貨幣が王国側に流れるようになってきていた。
「何とかしないとね」
「うん? 良い事ではないのか?」
オーク出身の秘書であるムワイが疑問を昭弥にぶつける。オーレリーが抜けた後セバスチャンが代行してくれたが、彼には執事と情報収集に専念して貰いたくて、代わってムワイが昭弥の近くに付くようになっていた。
「経済上一人勝ちは共倒れに近いんだよね」
「? どういう事だ? 勝っているのなら良い事ではないのか?」
多少、偉そうな言葉遣いだが、きちんと昭弥を立てているし職務に対して真面目だ。まだ知らないことが多く仕事は遅いが、きちんと質問して改めるので、秘書として役に立ちつつある。それに、質問されることで、昭弥も改めて事態を正確に再認識するのに役に立っている。
「経済というのは、人、物、金、サービスの遣り取りなんだ。で、人、物、サービスの遣り取りを行う為に使うのは金だ。物々交換でも良いけど、金の方が便利なんだよね。けど、金に頼っていると、一箇所に集まった時、経済が停滞するんだ」
「貯金とかが増えているが」
「金を持っていても意味が無い。使わないと物を買えないし経済は回らない。経済力は貯金額では無く、金がどれだけ動いたか、どれだけの価値を生み出したかで決まる」
実際に起業で重要となるのは資産より売上高であり、どれだけ人々が自社の商品を購入したかが問題となる。
「強い物に集まるのは世の習いだが」
「だが、一箇所に集まったらどうなると思う? 一人に集まって他人は金がゼロ」
「……売買が成立しないな。というより出来ない」
「そういうこと」
ページワンというトランプゲームを知っているだろうか?
場に一枚カードを置いて、同じ柄を各プレーヤーは出す。
場に出たカードで一番強いカードを出した人が手持ちのカードから次のカードを出す。
同じ柄が無ければカードが出るまで足して行く。
最初に持っているカードが無くなったプレーヤーが勝ちだ。
だが、このゲームには欠点がある。始めに柄が無いと嘘を吐いてカードを引きまくる。
そして特定の柄だけ集めて行く。そして同じ柄が揃ったところで、自分の持ち札を出して行く。無くなったら自分だけが持っている柄を出して行き、他のプレーヤーが手出しできないようにして全てのカードを出し切るのだ。
やったプレーヤーは勝ち決定だが、他のプレーヤーは楽しくない。
経済も似たような物だ。特定のカード、金が一箇所に集まると途端に強くなってしまう。そして他のプレーヤーは楽しくない。
「税金の制度を整えていたのも、分配を行わなければな」
「生きて行くのは自身の責任だが」
「それだと最後には一人の強者に九九人の貧民が従うことになる。大勢が豊かにならないと意味が無い。分配は必要だよ」
「だから王国が発展したのか」
「うん、ただし、王国内限定でね」
はじめは帝国から貨幣を取り戻すために輸出を増やしていったが、現在は富が集まりすぎる状態になってしまった。
「そのため帝国からお金が少なくなってしまった。で、不況になっている」
「ざまみろと言いたいな」
吐き捨てるようにムワイが言った。
これまで様々な妨害が帝国から行われてきた。ムワイが秘書になってからも度々あり、彼も辟易していた。
「けど、帝国が赤字になるとこちらも困るけどね」
一応王国内の内需が発展するように構造改革を進めていたが、帝国が赤字になって経済難民がやって来すぎると、王国の経済が耐えきれなくなる。
一応、王国は移民の国だが、限度というものがある。
「何とかしないと」
「帝国本土への投資を増やすんですか?」
王立銀行総裁シャイロックと会談した昭弥はそう切り出した。
「はい、このままでは王国が一人勝ちをしても、帝国全体に不利益を被るだけでしょう」
「ご意見は分かりますが、宜しいのでしょうか」
ようやく溜まった王国の富を、帝国に返すのはシャイロックとしても面白くなかった。
「王国にとっても良い事ですよ。現在のところ鉄道が中心ですが投資すれば数年後にはリターンが期待できますし、王国からの輸出も増えますよ」
勿論、これだけが目的では内。王国に溜まりきった金貨を帝国に回して、帝国の経済を復活させなくてはならない。帝国の経済が良くならないと王国の方も発展が緩やかになってしまう。
それを防ぐ為にも帝国へ投資をして富の偏在を是正しないといけない。最終的には投資を回収することで王国にも利益をもたらし、帝国も経済が回復して万々歳にしたかった。
「まあ、確かにそうですね」
昭弥の言葉に納得しつつも、自分の考えを巡らせるシャイロック。
暫くして、考えを纏め提案した。
「分かりました。その方針で行きましょう。ですがいくつか条件があります」
「条件とは?」
「鉄道投資などの契約に関しては王立銀行に話しをお願いします。それと帝国外への手形の決済もです。次に私をトラキアへ移動する事を承知してください。トラキアへの移動については王国宰相ラザフォード公爵からも許可は取っています。」
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