314 / 319
第二部第五章 政治戦争
九龍王国軍
しおりを挟む
「ここか……」
九龍王国首都西龍の郊外にある、九龍王国軍の駐屯地の営門前に立って昭弥は唖然とした。
何というか雑然としていて、繁華街のような場所だ。
駐屯地の前には、町が出来ているが悪所のような場所で、駐屯地との境界が曖昧に見える。
勿論塀や門はあり、境目はきちんと出来ているが、門をくぐっても意識しなければ、入ったことに気が付かなかっただろう。
「軍の駐屯地はこんなものかい?」
「いえ、普通はそれほど酷い場所では……」
付いてきたセバスチャンが答えた。
「……兎に角、物品を調べないと」
門をくぐって二人は駐屯地に入った。
歩哨も居らず、簡単に内部に入れた。だが、そこら辺にたむろしてた無頼の輩、恐らくこの駐屯地の兵士だろうか、に睨まれた。
そして何人かがやって来て昭弥達を囲んだ。
「新入りか? 珍しいな」
柄の悪い、上半身裸の東洋系の男が話しかけてきた。
「あ、王国鉄道の玉川昭弥です。軍需物資の輸送の打ち合わせに来ました」
「そんな話しは聞いていないが」
だが昭弥はアグリッパ大将が発行した命令書を取り出して見せた。
訪れた昭弥とセバスチャンに全ての施設、書類を求められる限り全て見せるようにとの命令書だった。
「王国軍の総司令官から命令書を受け取れるなんてどういう奴だお前は、いや、あなたは」
命令書を見た瞬間、彼らは言葉を改めた。そして恐らく指揮官クラスらしき人物がやって来た。
「失礼しました。この駐屯地の司令、孫です」
制服を着ていたが、所々皺があり、乱れている。普段着ていなくてタンスの奥に仕舞っていて慌てて取り出して着たが、着慣れていなくて乱れているという感じだ。
「しかしあなたのような若い方が大臣とは」
「鉄道について詳しいだけです。後日、輸送する物資や装備、人員の数を確認させて下さい」
「そうですか……付いてこい、いや、付いてきて下さい」
彼は渋々昭弥を倉庫へ連れていった。
「後は勝手に見てください」
酒臭い息で孫がそう言い残すと昭弥達を残してどこかへ行ってしまった。
「……なんなんですか! あの連中は!」
彼が去った後セバスチャンは激昂した。
「確かに一民間企業の社長ですが、歴とした王国の大臣相手にあのような態度は! 本来なら駐屯地の兵員全員を整列させて栄誉礼を行うぐらい」
「落ち着いてくれ、そんな事したら仕事にならないよ」
「そうですが、しかし」
昭弥は視察などで社員が整列したりして迎えることを許してはいない。自分の職務に専念し、お客様に対応するのが本分だと考えているからだ。
命令するのは精々質問したり、職務の様子を見せて貰ったりするくらいだ。儀式的な事を行われると、仕事の時間も減ってしまうので、止めさせていた。
そのことをセバスチャンも知っていたが
「しかし、不満です」
今回の事は頭にきたようだ。
「気を取り直して仕事を進めよう」
「……はい」
昭弥に言われてセバスチャンは仕事、調査を行うべく倉庫の中を確認しようとするが
「……」
中には殆ど何も無かった。
「おかしいな。本来なら輸送するべき小麦が大量に保管されているはずだが」
他の倉庫を見てみたが、すべて同じで空っぽだった。
「兵員もかなり移動するようだけど、食料が足りるのかな」
「社長」
「どうしたセバスチャン」
「その兵員の事なんですが、少ないように思われます」
「? どういう事だ?」
「兵舎に兵士がいません」
「休暇で外に出ているんじゃ無いのか?」
「それにしては兵舎の中が埃っぽいです。生活していれば床ぐらいは埃が払われているはずですが、積もっています」
「確かに」
小姑じゃないが窓の桟はともかく、床の場合足や靴の裏に埃が付いて床に埃が積もることは無いハズ。
なのに足跡一つ無いのはおかしい。
「……他にも調べる必要があるな」
昭弥はとりあえず駐屯地に引かれた引き込み線を確かめに行った。
多少荒れているがレールは大丈夫だった。
定期的にこの駐屯地に物資を運び込む列車があるため、整備は為されている。
「とりあえず貨物列車は入れそうか」
だが、運び出せる物資があるのか昭弥は心配になった。
「しかし、何処に行ってしまったんだ。物資も人員も」
駐屯地の調査を早々に切り上げた昭弥とセバスチャンは、駐屯地の外にある飲食店に入った。
拉麺、日本のラーメンではなく小麦を伸ばして麵状にした元祖拉麺、水餃子、小籠包、羊肉、タマネギの入った鶏ガラスープなどを食べる。
日本の中華料理のように洗練改良されていないが、ルテティアの料理より、昭弥が食べ慣れた料理に近くて、懐かしさのあまり、貪るように食べていた。
「記録のミスですかね」
「いや、運び込んでいるのは確かだ」
搬入の記録は貨車への積み込み記録、列車の牽引時の重量検査もあり、間違いなく多くの物資が搬入しているハズだが、その物資が見当たらない。
「一体何処へ運んでいったんだ?」
「申し訳ありません」
セバスチャンが頭を下げた。
元盗賊の経歴を生かして情報収集を行っているが、九龍王国は新たに出来たばかりの上、帝国人ではなく周出身者が多いため、情報提供者の獲得や潜入諜報員の送り込みが上手く行かず、帝国や王国の人間の入植、居住区に送り込むので精一杯だった。
「いや、準備が整わないのではしょうが無い」
その時、大きな怒鳴り声が町に響いた。
見ると、九龍王国の兵士達がケンカを始めていた。
止める者は無く、寧ろケンカに参加して行く連中が多く、僅かな時間で大乱闘に拡大した。
そして、昭弥の方へ拡大して行く。
しかも何故か銃声が響き、当たりは騒然となる。更に弾が昭弥達の周辺を飛ぶようになってきた。
「不味い、逃げましょう」
そう言って、二人は店の奥の勝手口から逃げる。
そして入り組んだ路地を走っていると、路地内でもケンカがあり、巻き込まれそうになる。
逃げ場を求めて二人は空いていた倉庫の中に入った。
ただ、慌てて倉庫の中に入ったので、中の木箱に激突して落としてしまい中身が出てきてしまった。
「な、なんだこれは」
出てきた物を見て昭弥は驚いた。
知らない物では無く、よく知っている物。自分のグループ会社の一つ鉄道兵器製造で作られている、後装式のライフルだった。
「何でこんなのがここにあるんだ」
「見たな」
昭弥が驚いていると先ほど会った孫が兵士達を連れてやって来た。
彼らは武器を持ってきて構えると昭弥達を拘束しようとした。
「武器の横流しをしていたのか」
町がやけに発展していることに昭弥はおかしいと思った。
駐屯地の近くには町ができものだが、それにしては町の規模が大きかった。兵士達が休日に飲み食いをするので町に金が落ちるが、人員に比して過大に昭弥は思えた。
何か別の収入源が有ると思ったのだが、武器や物資の密売、横流しで儲けていたのだ。
その金がこの町に流れてくるのだから、発展するはずだ。
「見られたからには死んで貰おうか」
彼らは昭弥とセバスチャンに銃を向けて引き金に指をかけた。
銃声が響いた。
九龍王国首都西龍の郊外にある、九龍王国軍の駐屯地の営門前に立って昭弥は唖然とした。
何というか雑然としていて、繁華街のような場所だ。
駐屯地の前には、町が出来ているが悪所のような場所で、駐屯地との境界が曖昧に見える。
勿論塀や門はあり、境目はきちんと出来ているが、門をくぐっても意識しなければ、入ったことに気が付かなかっただろう。
「軍の駐屯地はこんなものかい?」
「いえ、普通はそれほど酷い場所では……」
付いてきたセバスチャンが答えた。
「……兎に角、物品を調べないと」
門をくぐって二人は駐屯地に入った。
歩哨も居らず、簡単に内部に入れた。だが、そこら辺にたむろしてた無頼の輩、恐らくこの駐屯地の兵士だろうか、に睨まれた。
そして何人かがやって来て昭弥達を囲んだ。
「新入りか? 珍しいな」
柄の悪い、上半身裸の東洋系の男が話しかけてきた。
「あ、王国鉄道の玉川昭弥です。軍需物資の輸送の打ち合わせに来ました」
「そんな話しは聞いていないが」
だが昭弥はアグリッパ大将が発行した命令書を取り出して見せた。
訪れた昭弥とセバスチャンに全ての施設、書類を求められる限り全て見せるようにとの命令書だった。
「王国軍の総司令官から命令書を受け取れるなんてどういう奴だお前は、いや、あなたは」
命令書を見た瞬間、彼らは言葉を改めた。そして恐らく指揮官クラスらしき人物がやって来た。
「失礼しました。この駐屯地の司令、孫です」
制服を着ていたが、所々皺があり、乱れている。普段着ていなくてタンスの奥に仕舞っていて慌てて取り出して着たが、着慣れていなくて乱れているという感じだ。
「しかしあなたのような若い方が大臣とは」
「鉄道について詳しいだけです。後日、輸送する物資や装備、人員の数を確認させて下さい」
「そうですか……付いてこい、いや、付いてきて下さい」
彼は渋々昭弥を倉庫へ連れていった。
「後は勝手に見てください」
酒臭い息で孫がそう言い残すと昭弥達を残してどこかへ行ってしまった。
「……なんなんですか! あの連中は!」
彼が去った後セバスチャンは激昂した。
「確かに一民間企業の社長ですが、歴とした王国の大臣相手にあのような態度は! 本来なら駐屯地の兵員全員を整列させて栄誉礼を行うぐらい」
「落ち着いてくれ、そんな事したら仕事にならないよ」
「そうですが、しかし」
昭弥は視察などで社員が整列したりして迎えることを許してはいない。自分の職務に専念し、お客様に対応するのが本分だと考えているからだ。
命令するのは精々質問したり、職務の様子を見せて貰ったりするくらいだ。儀式的な事を行われると、仕事の時間も減ってしまうので、止めさせていた。
そのことをセバスチャンも知っていたが
「しかし、不満です」
今回の事は頭にきたようだ。
「気を取り直して仕事を進めよう」
「……はい」
昭弥に言われてセバスチャンは仕事、調査を行うべく倉庫の中を確認しようとするが
「……」
中には殆ど何も無かった。
「おかしいな。本来なら輸送するべき小麦が大量に保管されているはずだが」
他の倉庫を見てみたが、すべて同じで空っぽだった。
「兵員もかなり移動するようだけど、食料が足りるのかな」
「社長」
「どうしたセバスチャン」
「その兵員の事なんですが、少ないように思われます」
「? どういう事だ?」
「兵舎に兵士がいません」
「休暇で外に出ているんじゃ無いのか?」
「それにしては兵舎の中が埃っぽいです。生活していれば床ぐらいは埃が払われているはずですが、積もっています」
「確かに」
小姑じゃないが窓の桟はともかく、床の場合足や靴の裏に埃が付いて床に埃が積もることは無いハズ。
なのに足跡一つ無いのはおかしい。
「……他にも調べる必要があるな」
昭弥はとりあえず駐屯地に引かれた引き込み線を確かめに行った。
多少荒れているがレールは大丈夫だった。
定期的にこの駐屯地に物資を運び込む列車があるため、整備は為されている。
「とりあえず貨物列車は入れそうか」
だが、運び出せる物資があるのか昭弥は心配になった。
「しかし、何処に行ってしまったんだ。物資も人員も」
駐屯地の調査を早々に切り上げた昭弥とセバスチャンは、駐屯地の外にある飲食店に入った。
拉麺、日本のラーメンではなく小麦を伸ばして麵状にした元祖拉麺、水餃子、小籠包、羊肉、タマネギの入った鶏ガラスープなどを食べる。
日本の中華料理のように洗練改良されていないが、ルテティアの料理より、昭弥が食べ慣れた料理に近くて、懐かしさのあまり、貪るように食べていた。
「記録のミスですかね」
「いや、運び込んでいるのは確かだ」
搬入の記録は貨車への積み込み記録、列車の牽引時の重量検査もあり、間違いなく多くの物資が搬入しているハズだが、その物資が見当たらない。
「一体何処へ運んでいったんだ?」
「申し訳ありません」
セバスチャンが頭を下げた。
元盗賊の経歴を生かして情報収集を行っているが、九龍王国は新たに出来たばかりの上、帝国人ではなく周出身者が多いため、情報提供者の獲得や潜入諜報員の送り込みが上手く行かず、帝国や王国の人間の入植、居住区に送り込むので精一杯だった。
「いや、準備が整わないのではしょうが無い」
その時、大きな怒鳴り声が町に響いた。
見ると、九龍王国の兵士達がケンカを始めていた。
止める者は無く、寧ろケンカに参加して行く連中が多く、僅かな時間で大乱闘に拡大した。
そして、昭弥の方へ拡大して行く。
しかも何故か銃声が響き、当たりは騒然となる。更に弾が昭弥達の周辺を飛ぶようになってきた。
「不味い、逃げましょう」
そう言って、二人は店の奥の勝手口から逃げる。
そして入り組んだ路地を走っていると、路地内でもケンカがあり、巻き込まれそうになる。
逃げ場を求めて二人は空いていた倉庫の中に入った。
ただ、慌てて倉庫の中に入ったので、中の木箱に激突して落としてしまい中身が出てきてしまった。
「な、なんだこれは」
出てきた物を見て昭弥は驚いた。
知らない物では無く、よく知っている物。自分のグループ会社の一つ鉄道兵器製造で作られている、後装式のライフルだった。
「何でこんなのがここにあるんだ」
「見たな」
昭弥が驚いていると先ほど会った孫が兵士達を連れてやって来た。
彼らは武器を持ってきて構えると昭弥達を拘束しようとした。
「武器の横流しをしていたのか」
町がやけに発展していることに昭弥はおかしいと思った。
駐屯地の近くには町ができものだが、それにしては町の規模が大きかった。兵士達が休日に飲み食いをするので町に金が落ちるが、人員に比して過大に昭弥は思えた。
何か別の収入源が有ると思ったのだが、武器や物資の密売、横流しで儲けていたのだ。
その金がこの町に流れてくるのだから、発展するはずだ。
「見られたからには死んで貰おうか」
彼らは昭弥とセバスチャンに銃を向けて引き金に指をかけた。
銃声が響いた。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上悠は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏も、寿命から静かに息を引き取ろうとする。
「助けたいなら異世界に来てくれない」と少し残念な神様と出会う。
転移先では半ば強引に、死にかけていた犬を助けたことで、能力を失いそのひっそりとスローライフを送ることになってしまうが
迷い込んだ、訪問者次々とやってきて異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる