ビキニに恋した男

廣瀬純七

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お風呂での二人の語らい

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蒸気が立ち上るバスルーム。湯船に浸かりながら、博美は目を閉じて肩の力を抜いていた。その隣では、肩幅が広く胸も平になった男の体の彩が、湯船の縁に腕をかけてリラックスしている。

「ねえっ私の体、逞しい男の体になっているでしょう?」彩が湯気越しに鍛えた腕の筋肉を見せつける。

「そうだね。完全に男の体だね、」博美は笑顔を返したが、少し沈んだ表情が残る。彩はすぐに気づき、眉を寄せた。

「どうしたの?なんか考え事してる?」彩が問いかけると、博美は小さく息を吐いた。

「…やっぱり不安だったんだよ、彩が突然いなくなったとき。『実家に帰ります』ってメモを残して、連絡も取れなくなっちゃって。何かあったんじゃないかって、ずっと心配だった。」

彩は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに博美の肩に手を置いた。「ごめん。あのときは、いろいろ考えて混乱してて…。でも、博美に心配をかけるべきじゃなかったよね。」

「そうだよ。私、彩がいないと何も手につかなかったんだから。」博美はふくれっ面を作ったが、その声には怒りではなく、寂しさがにじんでいた。

「本当にごめん。でも、博美に伝えたいことがあって戻ってきたんだ。」彩の声は少し低く、真剣だった。

「伝えたいこと?」

「僕は博美のことを、どんな姿になっても守りたいと思ってる。僕が女性だったときも、今の姿でも、気持ちは変わらない。それに、これからのことも二人で一緒に考えていきたいんだ。」

博美の目に少し涙が浮かぶ。「本当にそう思ってる?」

「もちろんだよ。」彩は湯船から身を乗り出して、そっと博美の手を握った。「博美が幸せでいられるように、僕は何でもする。これから先、子どもが生まれても、どんな困難があっても、二人で乗り越えたい。」

博美はその手をぎゅっと握り返し、微笑んだ。「ありがとう。彩がそう言ってくれるなら、私も頑張る。これから先、二人でどんなことも乗り越えていこうね。」

湯気に包まれた静かな時間の中で、二人は互いの存在を確かめ合った。

「それにしても、性別が入れ替わって同じ湯船に入ってこうやって話すのも不思議だよね。」博美がくすっと笑う。

「確かにそうね。でも、これが私たちの普通になっていくんじゃないかな。」彩も笑顔を返した。

「やだっ、博美の裸を見ていたら勃起しちゃった。」彩が恥ずかしそうに言った。

「本当だっ、私が男だった時よりも立派なおちんちんよ!」博美が彩の勃起したペ〇スを見て言った。
「ねえっ、勃起すると言う事は射精も出来るの?」

「うん、それのやり方をネットで調べて試してみたんだけどしっかり射精も出来たわ」
「その精液を調べて貰ったら全く男性と同じもので生殖能力がある精子だったの」
「だから、私と博美の赤ちゃんも必ず出来ると思うわよ!」彩は嬉しそうな顔で言った。

「ねえっ、後で試してみない?」彩が悪戯ぽい口調で博美に言った。

「えっ、何を?」博美はそう言って上手に誤魔化した。

お湯から上がる頃には、二人の間には再び深い絆と安心感が広がっていた。

「やだっ、まだ勃起してる、」彩は顔を紅くして自分の股間を見た。
お風呂から出てもボクサーパンツを履いた彩の股間はまだ勃起していた。

「博美、男の子ってこんな時はどうするの?」
「大丈夫よ、時間が経てば元にもどるから。」少し笑って博美は彩にそう言った。

未来への不安もあったが、二人ならきっと乗り越えられる――そう確信しながら、二人は穏やかな夜を過ごす準備を始めた。
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